マツキヨココカラ ベトナム・ハノイに初出店 店舗網拡大へ

ドラッグストアチェーン大手、マツキヨココカラ&カンパニーは9月29日、ベトナムの首都ハノイにドラッグストア店「マツモトキヨシ」を初出店した。ハノイ1号店はハイバーチュン区の商業施設「ビンコム・メガモール・タイムズ・シティ」内。店舗面積は170㎡で、日本のマツキヨの平均的な店舗よりは小さい。化粧品や健康食品を中心に扱う。
同社はハノイに先行して2020年10月、同国の消費の中心地、南部のホーチミン市にベトナム1号店を開設。これまでに6店舗を出店している。今回の出店を機に、今後はハノイにも店舗網を広げる。

札幌 30年冬季五輪の招致断念 34年以降へ仕切り直し

札幌市が2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を断念する方針を固めたことが分かった。複数の招致関係者が明らかにした。2034年大会以降の開催を目指す方針で、招致活動は仕切り直しとなる。東京五輪・パラリンピックの談合・汚職を受けて、地元の機運が盛り上がりを欠くことなどが原因とみられる。
とはいえ、経済界を中心に五輪がもたらす経済効果から、開催の期待はなお強い。ただ、現時点ではハードルは高いようだ。

サイバーダイン 新たに脊髄2疾患が「HAL」の保険対象に

装着型ロボット開発を手掛けるサイバーダイン(本社:茨城県つくば市)は10月5日、主力製品のHAL医療用下肢タイプ(以下、医療用HAL)について、2023年10月1日付で厚生労働省より新たに脊髄2疾患が保険対象になったと発表した。今回対象となったのは、HTLV-1関連脊髄症(HAM)と遺伝性痙性(けいせい)対麻痺の2疾患。これにより医療機関は医療用HALを導入しやすくなる。

出光とペトロナス 持続可能な航空燃料の供給網構築で連携

出光興産(本社:東京都千代田区)は10月5日、マレーシア国営石油ペトロナスと持続可能な航空燃料(SAF=Sustainable Aviation Fuel)のサプライチェーン(供給網)構築に向けて連携すると発表した。バイオ原料の調達や生産コスト分析などで協力する。SAFは廃食油を原料とするものが主流だが、需要の増大に加え廃食油の価格が上昇し、確保が難しくなっている。

積水化学 ペロブスカイト太陽電池をビル外装に実装 国内初

積水化学は10月5日、大阪本社(所在地:大阪市北区)が入居する堂島関電ビルに国内で初めてフィルム型ペロブスカイト太陽電池を実装したと発表した。入居するビルは現在、大規模リニューアル工事を実施中で、当該工事に合わせてペロブスカイト太陽電池を壁面に設置することで、ビルの環境負荷低減に加え、ペロブスカイト太陽電池による発電量のモニタリングや経年変化など長期的な品質評価に活用する。

ENEOS CN燃料の普及促進へHIF Globalと合成燃料の協業で覚書

ENEOS(本社:東京都千代田区)は10月4日、合成燃料を製造する世界大手のグローバル企業、HIF Globalと合成燃料の協業に関する覚書を締結したと発表した。両社は今後、日本におけるカーボンニュートラル(CN)燃料の普及促進を共同検討する。
HIFはチリとペルーの企業AMEが設立し、ドイツのポルシェAGの支援で合成燃料開発、グローバル展開することを目指している。同社が開発する合成燃料は、再エネ電力から製造するグリーン水素とカーボンリサイクルされたCO2を原料とする「グリーン合成燃料」で、既存の内燃機関自動車や航空機のエンジン燃料としてそのまま利用できる。

日機装 水素航空機向け液化水素ポンプの実液試験に成功 世界初

日機装(本社:東京都渋谷区)は10月4日、水素航空機向け液化水素ポンプの実液試験に成功したと発表した。モータ一体型ポンプが液化水素(−253℃)により満たされた極低温の状態(浸漬状態)で、小型電動モータによる高速回転を実現し、液化水素を送り出すことに成功したのは世界初という。
日機装は、水素航空機の研究開発を進める川崎重工業(本社・神戸市)から、液化水素ポンプ開発の委託を受けており、2025年度に納入することを目指している。

中国8連休の国内旅行者8.26億人, 観光収入15兆円 消費は伸び欠く

中国文化観光省は10月6日、中秋節と国慶節(建国記念日)が重なり8連休となった国内の旅行者数が延べ8億2,600万人で、観光収入は7,534億元(約15兆円)だったと発表した。旅行者数は前年同期比1.7倍、新型コロナウイルス禍で前の2,019年同期比4.1%増となった。観光収入は前年同期比2.3倍となったものの、2019年同期比では1.5%増にとどまった。旅行者数の伸びに比べ、消費の伸びは勢いを欠く結果となった。

デアリングタクトが引退 史上初の無敗で牝馬三冠達成の女傑

2020年に史上初めて無敗で牝馬三冠(桜花賞・オークス・秋華賞)を達成したデアリングタクト(6歳牝馬)の引退が、10月6日発表された。同馬を所有するノルマンディーサラブレッドレーシングの公式サイトが伝えた。5日の調教後の検査で右前肢の靭帯の炎症が判明した。今後は繁殖入りする。通算成績は13戦5勝。名牝馬がターフから姿を消す。

”白毛の女王”ソダシ 競走馬登録抹消 桜花賞などG13勝

日本中央競馬会(JRA)は10月5日、2021年の桜花賞では白毛馬として初めてクラシックレースを制するなどG1・3勝を挙げたソダシ(5歳牝馬)の競走馬の登録を同日付で抹消したと発表した。”白毛の女王”と呼ばれ多くの競馬ファンを魅了したソダシ。今後は北海道安平町のノーザンファームで繁殖馬になる予定。
同馬の全成績はJRA通算16戦7勝。獲得賞金は6億2,923万円(付加賞含む)。