こども家庭庁4/1発足 少子化対策,子育て一体で担う

子ども政策の司令塔となる「こども家庭庁」が4月1日に発足し、厚生労働省や内閣府などにまたがってきた少子化対策や子育て支援を一体で担うようになる。厚生労働省所管の保育所と内閣府の認定こども園の所管はこども家庭庁に集約する。このほか、子どもに関する施策の改善が必要だと判断すれば、他府省に勧告できる権限も持つ。
同庁創設に伴い、地方自治体も窓口を順次集約し、相談に出向いても”たらい回し”にならないようにするとしている。

食材高騰で公立小中学校の給食費が過去最高に

文部科学省の調査によると、2021年度の給食費が公立の小中学校とも過去最高だったことが分かった。2022年度以降はロシアのウクライナ侵略や記録的な円安の影響で、小麦や植物油を中心に食材はさらに高騰しており、各教育委員会は厳しいやり繰りが続いている。
給食費の月額平均は公立小学校が4,477円で、前回の2018年度調査に比べ3%増え、公立中学校も5,121円で3.6%増となった。いずれも確認できる1992年度以降で最も高い水準だった。
調査は2021年5月1日時点で、給食を実施する全国の国公私立小中学校などに、給食費や米飯を提供する回数などを訊ねた。

理研など IOWNによる大規模データの利活用で連携

理化学研究所(理研)、情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII)およびNTTは3月29日、超高速、超低遅延、超低消費電力を実現するIOWN(Innovative and Wireless Network)による研究データ利活用促進に向けた連携・強力に関する覚書を27日に締結したと発表した。今後は3者それぞれの強みを活かし、IOWNを活用した大規模・高品質なデータ転送等に関する検討やPoC(Proof of Concept、概念実証)を実施していく。

41道府県議選と17政令市議選 3/31告示 スタート

統一地方選の41道府県議選と17政令市議選が3月31日告示された。道府県議選は改選定数2,260、政令市議選は改選定数1,005をめぐり、選挙戦がスタートした。先に告示されて選挙戦に入っている9道府県知事選、6政令市長選とともに、統一地方選の前半戦として4月9日に投開票される。

全国で身元不明の”無縁遺骨”6万柱 自治体 扱いに苦慮

総務省が全国の自治体を対象に行った実態調査の結果、2021年10月時点で自治体が管理、保管していた”無縁遺骨”が約6万柱に上ることが確認された。これは高齢化が進み、地縁や血縁が薄れる中、引き取る人がいない単身世帯の死者が増えているため。
報告書によると、身元がわからない遺骨は約6,000柱で、残りは身元が判明している。市区町村の執務室のキャビネットや倉庫、納骨堂、遺品整理業者の倉庫などに保管されている。自治体によって納骨堂に移った遺骨はカウントしていないケースもあり、実際はもっと多いとみられるという。

全国の亡くなった人の相続されない財産21億円余に

総務省の調査によると、亡くなった人の財産で誰にも相続されずに、全国の自治体で保管される遺留品は2021年10月末時点で少なくとも21億4,900万円余に上ることが分かった。2018年3月末時点でおよそ13億円で、3年半で8億4,000万円増加している。
これらの遺留品を保管する自治体では相続する家族を探す調査などの負担が大きくなっているとして、総務省は厚生労働省などに対し、負担の軽減につながる情報を関係機関に周知するよう勧告した。
総務省行政評価局が全国1,741すべての市区町村を対象に、身寄りのない人が亡くなると必要になる、残った遺留金の保管や処理について調査し、1,000を超える自治体からの回答をもとにまとめたもの

関西圏の「空飛ぶクルマ」35年に1,850億円市場に

大阪府は3月28日、大阪府を含む関西圏での「空飛ぶクルマ」の市場が、2035年頃に最大で約1,855億円にまで成長するとの試算を公表した。府の委託を受けたデロイトトーマツコンサルティングが2025年万博で実用化された空飛ぶクルマの運航サービスが実現したと想定し、搭乗者が支払う利用料金や離着陸場(ポート)運営にあたって得られる利益などから市場規模を算出した。

いすゞ,UDトラックス 共同開発の新型トラクタヘッド

いすゞ自動車(本社:横浜市)とUDトラックス(本社:埼玉県上尾市)は3月29日、共同開発した新型トラクタヘッド「ギガ」と「クオン」を発表した。両社の技術を持ち寄りエンジンのダウンサイジングにより高い積載効率を追求したほか、運転操作性の向上や安全装備を拡充した。これらは2021年4月にUDトラックスがいすゞグループ入りしてから初めて共同開発した商品。両社の販売網で4月4日から発売する。

川崎重工 台湾のごみ焼却発電用蒸気タービンを受注

川崎重工は3月29日、台湾の翰陽科技緑能股份有限公司が進める新竹県への清掃工場新設プロジェクト向けに、23MW級蒸気タービン発電設備(1基)を、川重商事を通じて受注したと発表した。発注元は同プロジェクト全体の設計・調達・建設を担当する星能股份有限公司。蒸気タービンは神戸工場で製造し、現地での据付と試運転指導を担う。
この蒸気タービン発電設備は、清掃工場のごみ焼却炉から出る排熱を利用して発電するもので、熱の有効利用による省エネルギーとCO2削減を実現する。営業運転の開始は2025年3月の予定。