経済的権利めぐる男女格差 日本はOECDで最下位

世界銀行が行った、経済的な権利をめぐる男女格差の調査によると、日本は世界190カ国・地域中104位にとどまり、OECD(経済協力開発機構)加盟38カ国中、最下位だった。
これは世銀が賃金、結婚、子育てなど8つの分野で、男女の経済的な格差解消に向けて法的な整備の状況について調査、集計したもの。

メタ VR端末を世界各地で値下げへ 普及促す

米メタは3月3日、仮想現実(VR)端末を世界各地で値下げすると発表した。これにより、上位機種の「Meta Quest Pro」の日本における価格は、従来より6万7,000円余り引き下げられ15万9,000円(税込み)となる。日本など約20カ国・地域では3月15日に価格改定する。値下げにより普及を促し、開発者が対応ソフトなどをつくりやすい環境を整える。
普及価格帯の「Meta Quest2」も3月5日に各地で値下げし、日本では内蔵メモリーが256ギガバイトの製品を従来より約1万円安い6万4,405円とする。

WIPO 22年の国際特許出願0.3%増 中国4年連続首位

世界知的所有権機関(WIPO)のまとめによると、2022年の特許の国際出願件数は前年比0.3%増の27万8,100件と過去最高を更新した。
国別では首位の中国が0.6%増の7万15件に上り、初めて7万件を突破し、2019年から4年連続で首位となった。2位は米国で0.6%減の5万9,056件、3位は日本で0.1%増の5万345件だった。アジア地域からの出願が全体の55%に達し、韓国、インドなどアジア勢の伸びが目立った。

大阪なんばパークス南 7月にホテル・オフィス開業

南海電鉄などは3月2日、日本初進出のホテルやオフィスビルなどが集積する「なんばパークス サウス」を7月1日に開業すると発表した。ホテル2棟とオフィスビル1棟が立地し、全体の面積は8,915㎡。南海なんば駅付近の商業施設「なんばパークス」の南側に位置し、難波地区に少なかった宿泊・オフィス機能を備えたエリアにする。

天馬 ベトナム・クアンニン省に90億円投じ第2工場

プラスチック製品、OA機器などを手掛ける天馬(本社:東京都北区)は3月3日、約90億円を投じベトナムの連結子会社TENMA VIETNAM CO.,LTD(所在地:バクニン省、以下、天馬ベトナム)が、クアンニン省アマタシティー工業団地内に第2工場を建設すると発表した。OA機器部品を製造する。主要顧客先の安定的な需要増に応えていく。
敷地面積は約17万9,000㎡、建築面積約6万3,000㎡、延床面積約8万㎡。総投資額は約90億円を見込む。工場は1期、2期に分けて建設を進める予定で、9月に着工し、2024年10月に竣工予定。

「びわ湖開き」3/4 観光シーズン幕開け 安全祈る

関西の春の風物詩で、今年で68回目となる、観光シーズンの幕開けを告げる「びわ湖開き」が3月4日、滋賀県大津市であった。一般客らが乗った大型観光選「ミシガン」やクルーザーなど約30隻が琵琶湖上をパレードし、観光客および観光船の運航の安全を祈った。今年はミシガンの一日館長を、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ」に出演中の俳優、高杉真宙さんが務めた。

22年自転車事故 死傷者のヘルメット着用わずか1割

警察庁のまとめによると、2022年に全国で発生した自転車に乗った人の交通事故の死傷者は6万8,140人で、死傷者のヘルメット着用者は6,717人だった。ヘルメット着用率は前年比0.1ポイント減のわずか9.9%にとどまった。
小中学生は25〜39%と高いものの、65歳以上の高齢者はわずか3.6%と低い。死者の半数が頭部を損傷していた。
現行の道交法は13歳未満の子どもが自転車に乗る際、保護者にヘルメットを着用させる努力義務があると規定している。この努力義務は2008年から始まった。ただ4月1日から、罰則はないが、全年齢でヘルメット着用が努力義務になる。

協働ロボ世界市場 32年出荷43万台 1兆538億円規模

矢野経済研究所は3月1日、協働ロボットの世界市場が2032年に出荷台数43万台、出荷金額1兆538億円に拡大するとの予測を発表した。
これは協働ロボットメーカー、周辺機器および部品メーカー、関連業界、政府機関、大学研究所、業界団体などを対象に、2022年10月〜2023年2月に調査、分析したもの。
ちなみに2021年における協働ロボットの世界市場規模は、メーカー出荷台数ベースで4万4,204台、同出荷金額ベースで1,496億6,900万円と推計している。

空飛ぶクルマ USJや海遊館と万博会場をつなぐ

大阪府と大阪市は3月3日、2025年大阪・関西万博で商用飛行を目指す「空飛ぶクルマ」の離着陸場の候補地として、①此花区の桜島地区②大阪市港区の大阪港エリア③城東区の森之宮エリアなどを選んだと発表した。テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」、水族館「海遊館」など、空飛ぶクルマで大阪の人気観光エリアと万博会場の夢洲とを結び、観光客の効率的な回遊につなげる。

京セラ 中国・天津市の太陽光パネル工場を閉鎖

京セラ(本社:京都市伏見区)が中国・天津市の太陽光パネル工場を閉鎖したことが3月3日、分かった。同工場はこれまでメガソーラーなどに使う産業向け太陽光パネルを中心に手掛けていたが、中国勢との競争激化で、2022年9月に生産を終了し、中国メーカーからの調達に切り替えた。
この結果、同社の太陽光パネル生産拠点は滋賀野洲工場(所在地:滋賀県野洲市)のみとなる。閉鎖した工場は売却する方向。