国土交通省は2月9日、新たな「観光立国推進基本計画」を議論する有識者会議で、2025年までにインバウンド消費の1人あたり消費額を、新型コロナウイルス禍前の2019年の15万9,000円から4万1,000円引き上げ20万円とする目標案を示した。
示したのは2023〜2025年度までの計画素案で、インバウンド1人あたりの宿泊数を2025年までに1.5泊(三大都市圏除く)と2019年実績から1割増やす案を盛り込んでいる。訪日客の総数は2019年の3,188万人を超える水準を目指す。海外の富裕層を取り込み、滞在日数を延ばすなど観光政策の重点を「量」から「質」に転換する。
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IEA 25年までの新たな電力需要は脱炭素電源で賄う
国際エネルギー機関(IEA)は2月8日公表した報告書で、2025年までの新たな電力需要のほとんどを再生可能エネルギーと原子力で賄うとのとの分析をまとめた。温暖化ガスの排出がない電源の拡大で、電力部門でのCO2外出が頭打ちになる転換点が近づいていると分析している。
世界の電力供給は2023年から年平均で2.8%増え、2025年には約3万1,000テラワット時になる。太陽光や風力などの再生可能エネルギーは9%、原子力は3.6%それぞれ拡大し、増加分のほとんどはゼロエミッションの電源が賄うとしている。
この結果、電源構成に占める再生可能エネルギーのシェアは2022年の29%から2025年には35%に上昇する。需要の伸びの7割以上は中国とインド、東南アジアで占めるとみている。