中国の李克強前首相 心臓発作で急死 68歳 哀悼の意

中国国営テレビ(CCTV)によると、中国の李克強前首相は10月27日、上海で療養中に容体が急変し、心臓発作で亡くなった。68歳だった。李氏は2013年から2期10年間、中国の首相を務めた。2023年3月の全国人民代表大会(全人代)で引退した。
松野博一官房長官は同日、習近平指導部で経済政策を担い、死去した李前首相に「日中関係において重要な役割を果たした」と哀悼の意を示した。

中国不動産最大手・碧桂園をデフォルト認定 国際金融団体

世界の主要金融機関で構成するクレジットデリバティブ決定委員会は10月26日、中国不動産最大手の碧桂園が発行したドル建て債で債務不履行(デフォルト)に陥ったことを公表した。中国不動産業界が苦境にあることは指摘されているが、すでに恒大集団がデフォルトに陥っており、今回経営危機に陥っている最大手企業がデフォルト認定されたことで、予想されていたこととはいえ、中国経済を牽引してきた不動産業界の信用不安は一段と深刻化する。

スバル「空飛ぶクルマ」コンセプトモデルを公開 技術実証も実施

SUBARU(スバル)は10月25日、東京ビッグサイトで開幕した「ジャパンモビリティショー2023」で「空飛ぶクルマ」のコンセプトモデルを公開した。「スバルエアモビリティ コンセプト」の名称で披露した電動モーターとバッテリーで駆動する電動垂直離着陸機(eVTOL=イーブイトール)と呼ばれるタイプ。幅4.5m、全長6mほどで、具体的な商用化は未定。ただ、今回のコンセプトモデルに近い実証機を開発して、技術的な実証を行っていることを明らかにした。
同社は中島飛行機をルーツに持ち、現在もヘリコプター製造や大型の航空部品製造を手掛けている。

三菱電機 約220億円投じ3カ所で防衛装備品生産棟を建設 

三菱電機(本社:東京都千代田区)は10月25日、計約220億円を投じ、神奈川県鎌倉市、福島県郡山市、兵庫県尼崎市の3カ所に防衛装備品の開発・生産体制を整備すると発表した。整備するのは鎌倉製作所、同製作所郡山工場、尼崎の電子通信システム製作所で、計8棟を建設する。2025年4月から順次竣工していく。

9月のPC国内出荷台数3%増 買い替え需要で6カ月ぶりプラス

電子情報技術産業協会(JEITA)のまとめによると、2023年9月のパソコン(PC)国内出荷台数は前年同月比3.2%増の73万1,000台だった。プラスに転じたのは6カ月ぶり。新型コロナ禍での在宅勤務で導入したPCの買い替え需要が出た。法人向けの増加が目立った。
機種別にみると、ノートPCの出荷台数は2.5%増の62万6,000台、出荷金額は9.8%増の645億円だった。デスクトップPCの出荷台数は7.5%増の10万5,000台、出荷金額は3.9%増の114億円だった。

トヨタ 国内工場が9日ぶり全面稼働再開 事故から復旧

トヨタ自動車は10月26日午前、国内工場の稼働を全面再開した。車用のバネの生産を手掛けるグループ会社、中央発條の藤岡工場(所在地:愛知県豊田市)で16日、爆発事故が発生し部品の供給が滞って工場の稼働が停止が続いていた。中央発條が自社の国内外の工場で代替生産の体制を整え、9日ぶりに全面復旧にこぎ着けた。

JR西日本 大阪ー福岡 山陽新幹線で訪日客の荷物配送 10/30~実証

JR西日本(本社:大阪市北区)は10月24日、ジェイアール西日本マルニックスとともに山陽新幹線「こだま」を使って、訪日客の荷物を大阪市内の提携ホテルから福岡市内の提携ホテルまで配送する実証実験「新幹線キャリーサービス」を始めると発表した。
実施期間は10月30〜2024年3月31日まで。料金は荷物1個につき8,000円。配送希望日の3日前までに専用サイトで予約を受け付ける。午前中に発送すれば当日受け取れる。
提携ホテルはリーガロイヤルホテル大阪、ニューオータニ大阪、グランヴィア大阪、ヴィスキオ大阪など大阪市内6施設と、ヒルトン福岡シーホーク、グランドハイアット福岡、ANAクラウンプラザホテル福岡、ザ・リッツ・カールトン福岡、ホテルオークラ福岡、ホテルニューオータニ博多など福岡市内10施設。

INPEXと大阪ガス メタネーション試験設備のプラント本工事に着手

INPEXと大阪ガスは共同で10月24日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から採択された助成事業のもと、都市ガスのカーボンニュートラル化に向けたCO2メタネーションシステムの実用化を目指した技術開発事業を、同日付で同設備の起工式を実施し、プラント本工事に着手したと発表した。
これはメタネーションによるCO2排出削減・有効利用実用化のための技術開発事業で、両社は2023年から世界最大級となる家庭用1万戸分に相当する400N㎥−CO2/hの試験設備の建設を進めてきた。2025年度中の同プランと試運転・運転開始を目指している。

三菱自 ルノーグループのEV新会社「アンペア」へ出資 最大2億ユーロ

三菱自動車工業(本社:東京都港区)は10月24日、ルノーグループ(本社:フランス ブーローニュ・ビアンクール)が設立するEV(電気自動車)&ソフトウエア新会社、アンペアへ出資すると発表した。アンペアへの出資額は最大で2億ユーロとなる。
三菱自動車は電動車開発とアライアンスとの連携強化に取り組んでおり、その強化策の一環。協業の第一弾として、欧州市場でアンペアよりEVのOEM供給を受ける予定。