明電舎 シンガポールMRTトムソンイースト線を完工

明電舎(本社:東京都品川区)は11月14日、シンガポールの現地法人Meiden Singapore Pte.Lyd.(以下、明電シンガポール)が、シンガポールのLand Transport Authority(陸上交通庁)から、単独受注したトムソン・イーストコースト線向け鉄道用電力設備(Contract T253)のStage3を2022年5月11日に完工し引き渡していたが、この路線が11月13日に開通したと発表した。
トムソン・イーストコースト線は、シンガポール北部のウッドランズから中央部の住宅街を抜け、南部中心市街地を経由して東部にあるスンガイベドックに至る全長43km・32駅の通勤路線。このうち明電シンガポールは、車両基地および22駅の鉄道用電力設備一式(stage1〜3)を受注し、コンストラクターとして電源設備、監視装置の基本設計から製造・据付・試験調整・引き渡しまで一貫して手掛けた。

競馬エリザベス女王杯 ジェラルディ−ナがG1初制覇

競馬の第47回エリザベス女王杯(芝2200m、18頭出走、G1)は11月13日、兵庫県宝塚市の阪神競馬場で行われた。4番人気のジェラルディ−ナ(クリスチャン・デムーロ騎乗、斉藤厩舎)が、直線豪快な末脚を繰り出し、2分13秒0で優勝。G1レースを初制覇し、1着賞金1億3,000万円を獲得した。C.デムーロ騎手、斉藤崇史調教師はいずれも同レース初勝利。1馬身3/4差の2着は同着で、5番人気のウインマリリンと12番人気のライラックが入線。1番人気に支持された、昨年のクラシックレース(桜花賞・オークス・秋華賞)3冠馬のデアリングタクトは6着に終わった。

ニトリHD 23年末までに中国本土100店舗へ拡大

家具・インテリア用品チェーン最大手のニトリホールディングス(本社:札幌市)の似鳥昭雄会長はこのほど、中国本土における店舗展開について、2023年度末までに100店舗まで拡大する計画を明らかにした。
同社は11月4日、北京市へ初出店。中国で58店舗目となる「北京銀座和諧広場店」(約1,370㎡)、59店舗目となる「北京豊台永旺(イオン)店」(約2,870㎡)を同時オープンした。北京豊台永旺店はニトリとして中国最大級の店舗で、家具や生活雑貨など1万点を揃え、都市圏の需要喚起を狙う。
ニトリは中国で既に湖北省、天津市、上海市、四川省、広東省、江蘇省、浙江省、山東省、湖南省など多くの都市で店舗展開しているが。北京市への出店は今回が初。

日米韓首脳 北朝鮮核実験強行なら「断固と対応」

岸田首相は11月13日、カンボジアの首都プノンペンでバイデン米大統領、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と会談した。共同声明を採択し、ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を強く非難するとともに、同国が7回目の核実験を強行した場合、「国際社会の強力で断固とした対応に直面する」と警告した。

日韓首脳 3年ぶり会談 徴用工問題 早期解決で一致

岸田首相は11月13日、訪問先のカンボジアの首都プノンペンで韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領とおよそ45分間、2019年12月以来、およそ3年ぶりに正式な対面による日韓首脳会談を行った。懸案の徴用工問題について早期に解決する方針で一致した。また、ミサイル発射を続ける北朝鮮について協議し、非難した。そのうえで「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、連携していくことを確認した。

岸田首相 EASで中国を名指し批判,主権侵害活動頻発

岸田首相は11月13日、東南アジア諸国連合(ASEAN)に日本、中国などを加えた東アジア首脳会議(EAS)に出席し、名指しで中国を批判した。沖縄県・尖閣諸島周辺で中国の領海侵入が相次いでいることから、「中国による日本の主権を侵害する活動が継続・強化されている」と批判。東シナ海でも軍事化や威圧的な活動など地域の緊張を高める行為が続いていると懸念を示した。

「円安倒産」急増 22年は過去5年で最多は必至

円安による輸入コスト上昇が直接・間接の要因となって倒産した「円安倒産」が夏場以降、急増している。帝国データバンクのまとめによると、2022年10月はこの円安倒産が7件判明し、今年最多だった8月に並んだ。この結果、2022年1〜10月の累計で21件に上り、2019年(22件)を上回り、過去5年で最多となるのは確実視される。
2022年1〜10月の円安倒産21件を業種別にみると食品関連(製造・卸・小売)が6件でトップ。以下、繊維関連が5件、機械器具、家具・建具関連が各2件で続く。負債規模別では、全体の6割強を負債額5億円未満の倒産が占めている。

びわ湖の「ヨシストロー」学生がカフェで社会実験

立命館大学・滋賀県草津キャンパスの学生たちがびわ湖の「ヨシ」の茎で作ったストローを11月10日から、同県近江八幡市のカフェでプラスチックストローの代わりに使ってもらう社会実験を始めた。
世界的な課題となっているプラスチックごみ削減の取り組みの一環として、学生たちが進めているびわ湖のヨシストローの研究で、来店客に対し、①ストローの使用感②いくらまで支払えるか、などについて、アンケートを取って課題を検証することにしている。

IHI子会社 有害物質半減のタグボート用エンジン販売

IHI(本社:東京都江東区)のグループ会社、IHI原動機(所在地:東京都千代田区)は11月11日、排ガス中の有害物質を半減するタグボート用のエンジンを販売開始したと発表した。同等の出力のタグボート用中速エンジンでは国内で初めて燃料噴射を電子制御する装置(コモンレールシステム)を搭載している。年間10台、スクリュー部分を含めて25億〜30億円の売上高を目指す。

関西大手私鉄4〜9月決算 最終利益伸ばす 利用者回復

関西の大手私鉄の4〜9月(上期)決算が11月11日出揃った。新型コロナウイルスによる行動制限がなくなり、鉄道やホテルの利用者が回復したことで、前年同期と比べ各社とも最終利益を大きく伸ばした。
近鉄グループホールディングスは前年同期と比べ、売上高が2.1倍の6,230億円、最終利益が5.3倍の43億円となった。このほか、他社も大きく伸ばし最終利益が、緩急阪神ホールディングスは5.3倍の310億円、京阪ホールディングスは5.3倍の105億円、南海電鉄は4.4倍の71億円だった。
ただ、各社の鉄道事業はコロナ禍前の水準には戻っていない。このため、各社は鉄道以外の事業の育成・強化が引き続き課題となる。