日銀の国債保有 初の5割超え 家計の金融資産2,005兆円

日銀が12月19日発表した2022年7〜9月期の資金循環統計によると、9月末時点で国庫短期証券を除く国債発行残高1,066兆円のうち日銀が536兆円を保有。保有割合が50.26%と初めて5割を突破した。
また、9月末時点の家計の金融資産は前年同期比0.8%増の2,005兆円だった。4四半期連続で2,000兆円を超えた。内訳は現預金が最も多く、2.5%増の1,100兆円で、次いで保険・年金・定型保証が539兆円。

W杯 アルゼンチン36年ぶり3回目V PK戦で仏を破る

サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会は12月18日、アルゼンチンとフランスの間で決勝戦が行われ、延長、PK戦の末、アルゼンチンが36年ぶり3回目の優勝を果たした。フランスは連覇を逃した。
試合は前半2−0でメッシ率いるアルゼンチンがリード、主導権を握った。しかし、後半、粘るフランスはエース、エムバペの2ゴールで追いつき、延長戦に入った。ここでもアルゼンチンが先に勝ち越し点を奪うが、またもフランスはエムバペがハットトリックとなる得点を挙げて追いつき、3−3の激闘を繰り広げた。運命のPK戦はアルゼンチンが4−2で制した。
FIFAは、カタール大会のゴールデンボール(MVP)にメッシ、シルバーボールに、56年ぶりに決勝戦でハットトリックを達成したエムバペ(8得点で得点王)、ブロンズボールにはクロアチアのモドリッチをそれぞれ選出した。

ドルチェモア 無敗でG1朝日杯制覇 2歳馬の頂点に

競馬の今年デビューした2歳馬の頂点を決める第74回朝日杯フューチュリティステークスは12月18日、兵庫県宝塚市の阪神競馬場(G1、1600m芝、17頭出走)で行われた。レースは1番人気のドルチェモア(坂井瑠星騎乗)が1分33秒9で制し、デビューから3連勝でG1初勝利を挙げ、1着賞金7,000万円を獲得した。坂井騎手、須貝尚介調教いずれもこのレース初勝利。
道中、好位につけたドルチェモアは安定したレース運びで、残り200mを切って先頭に立ち、そのまま押し切った。クビ差の2着に2番人気のダノンタッチダウン、さらにクビ差の3着に3番人気のレイベリングが入った。

天皇誕生日 23年2/23年の一般参賀実施 令和初へ

宮内庁は12月19日、2023年2月23日の天皇誕生日の一般参賀について、事前の申し込み制で即位後初めて実施すると発表した。新年の一般参賀と同様、1回当たりの入場者数を抽選で1,500人程度に絞り、入れ替え制で午前中に合計3回実施するとしている。
天皇誕生日の一般参賀は、令和になって以降、新型コロナウイルス禍により行われておらず、天皇陛下の即位後初めて。

メッツ 千賀と5年契約発表 総額103億円 育成選手初

米大リーグ、メッツは12月17日、プロ野球ソフトバンクから海外フリーエージェント(FA)権を行使した千賀滉大投手(29)と5年契約を結んだと発表した。3年目の2025年シーズン終了後に千賀が契約を破棄してFAになれる選択権を持つ。米メディアによると、5年総額で7,500万ドル(約102億7,500万円)。育成契約でプロ野球入りした選手がメジャー移籍するのは初めて。

”ゼロゼロ融資”返済のヤマ場は23年 破綻増必至

新型コロナウイルス禍で未曾有の大打撃を負うはずだった企業を支援・救済するため特例融資・助成金などで切り抜けてきた産業界だが、2023年は一転、経営破綻が続発する事態も予想される。
これは、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた数多くの企業を下支えした無担保・無利子のいわゆる”ゼロゼロ融資”で、全国でとりわけ中小企業の倒産が抑制されてきたが、今後とりわけ2023年以降、この返済開始のヤマ場を迎えるためだ。
政府が掲げた金融支援策で、ゼロゼロ融資などが実施されたのは総額およそ43兆円に上る。その結果、とにかく人為的に生き延びた、いわゆる”ゾンビ企業”が16万社に及ぶとの指摘もある。これに想定外の記録的な円安や物価高が直撃し、取り巻く企業運営環境を一段と厳しくさせている。

世界の22年世界石炭利用1.2%と過去最高,アジアで著増

国際エネルギー機関(IEA)は12月16日、2022年も世界の石炭利用が前年比1.2%増の80億2,500万トンに上り、過去最高を更新するとの報告書を公表した。アジア諸国の旺盛な需要で、2025年までは2022年並みの高い水準で横ばいが続くと分析している。
ロシアのウクライナ侵攻に端を発したエネルギー危機で一部の国で石炭への依存度が高まった。各国は「自国産」エネルギーの再生可能エネルギーに力を入れているから、需要のすべては賄いきれず、石炭の消費も増える結果となっている。

21事業年度の相続申告漏れ 24.9%増の2,230億円

国税庁は12月16日、今年6月までの1年間(2021事業年度)の調査で、相続税の申告漏れが前年度に比べ24.9%増の2,230億円だったと発表した。調査は悪質なものや大口の事案が優先され、1件当りの申告漏れ課税額は3,530万円と過去10年で最高だった。
項目別の相続財産の金額は、現金・預貯金6兆6,846億円、土地6兆5,428億円、有価証券3兆2,204億円、家屋1兆133億円。いずれも過去10年間で最高となった。

出光興産 マレーシアで屋根設置型太陽光発電導入

出光興産(本社:東京都千代田区)は12月16日、マレーシアでの再生可能エネルギーのさらなる普及を目的として、電子機器部品製造事業者MFS Technology(M)Sdn.Bhd.(以下、MFS)が保有するマラッカ州バドゥ・ブレンダムにある製造工場の屋根に約0.8MWの太陽光発電設備を設置し、電力供給事業を開始すると発表した。
これにより事業実施期間で25GWh以上の電力供給が可能となり、1万6,000トンのCO2を削減できる見込み。同事業は、出光興産が出資するSkye Renewables Energy Pte.Ltd.(本社:シンガポール)を通じて行われる。