4/1から「ニデック京都タワー」に変更 命名権導入で

京都タワー(所在地:京都市下京区)のネーミングライツ(命名権)導入で、4月1日から「ニデック京都タワー」に変わることになった。12月で開業60年を迎える京都のシンボルに初めて企業名が付く。
モーター大手のニデック(本社:京都市南区)が、京都タワーを所有している京阪ホールディングスグループの京阪ホテルズ&リゾーツから取得した。契約金額は非公表。期間は2029年3月末までの5年間となる見通し。

ローソン 3/20中国山東省済南市に17店舗を同時オープン

ローソン(本社:東京都品川区)は3月19日、100%子会社、羅森投資有限公司(本社:中国・上海市)傘下の羅森(北京)有限公司(本社:中国・北京市、以下、北京ローソン)が2024年1月に山東省済南市に設立した100%子会社、羅森(山東)便利有限公司(以下、山東ローソン)が3月20日、済南市内に17店舗を同時にオープンすると発表した。ローソンが山東省に出店するのは初めて。
山東省は人口1億人以上を擁する省で、同国の省内におけるGDPは広東省、江蘇省に次ぐ第3位。済南市は山東省の省都。

香港「国家安全条例」異例のスピード成立 国安法を補完

香港立法会(議会)は3月19日、スパイ行為などを取り締まる「国家安全条例」を全会一致で可決した。香港立法会は政府を支持する親中派がほぼ独占しており、審議開始からわずか11日後の異例のスピード成立となった。条例は23日から施行される。同条例は、2020年に施行された「香港国家安全維持法(国安法)」を補完するもの。

テルモ, 京大iPS財団 再生医療普及へiPS細胞の培養自動化

テルモ(本社:東京都渋谷区)と京都大学iPS細胞研究財団(本部:京都市左京区)は3月19日、iPS細胞の培養を自動化する共同研究に乗り出すと発表した。財団が持つiPS細胞の知見とテルモが持つ細胞の増殖システム「カンタムフレックス」を組み合わせ、培養の効率化の向上を目指す。自動化することで省人化や、コスト低減による再生医療の普及につなげる。

JR夜行急行「はまなす」車両 改装されタイで観光列車に

JR北海道で役目を終えた夜行急行列車「はまなす」車両が、タイ国鉄で全面改装され「ロイヤル・ブロッサム」と名付けられ、豪華な観光列車に生まれ変わった。今後、タイ国鉄が各地の観光地を巡るツアーに活用される。車内は明るい色の木材を使って和風の雰囲気を醸し出されている。高級感あふれる内装も特徴で、柔らかな生地を使ったソファ、シートも座り心地のよさをうかがわせる。はまなすは、北海道新幹線が開業する前、札幌と青森間で夜行急行として運行されていた。

東京ガス, 大阪ガス 合成メタン普及へ国際団体設立発表 

東京ガスや大阪ガスは3月19日、都市ガスの脱炭素化を進めるため、水素と二酸化炭素(CO2)を原料につくる合成メタン(e-メタン)の普及に取り組む国際団体を設立すると発表した。団体名は「e-NG Coalition(イーエヌジーコーリション)」で、6月までに設立する。
ベルギーのツリー・エナジー・ソリューションズ(TES)社が代表幹事に就く。日本勢は東京ガス、大阪ガスに東邦ガスと三菱商事が加わるほか、仏トータルエナジーズ、や米センプラ・グループなど計8社が加盟することで合意している。合成メタンはガス利用時のCO2排出を実質ゼロにでき、都市ガスと主成分が同じでガス機器も変換せずに使える。

セコム,豊田通商 インドに150億円投じ2拠点目の総合病院

セコム(本社:東京都渋谷区)とグループでメディカル事業を担うセコム医療システム(本社:東京都渋谷区)、豊田通商(本社:名古屋市中村区)は3月18日、約150億円を投じインド南部のIT産業の中核都市、ベンガルールに同国で2拠点目となる総合病院を2027年に開くと発表した。
セコム医療システムが60%、豊田通商が40%出資するインド法人が運営する。同病院はベンガルール北東部の幹線道路沿いで、2024年後半から2025年をめどに着工する。同病院予定地から約10km離れた1拠点目の総合病院とも連携して一体経営する。

中国恒大集団に売上高大幅水増し虚偽記載で罰金870億円

経営再建中の中国不動産大手、中国恒大集団は3月18日、中国証券監督管理委員会から計5,640億元(約11兆7,000億円)の売上高の虚偽記載などで罰金約41億7,500万元(約870億円)の処分を科されたと発表した。発表によると、同社は売上高を前倒しで計上するなどの方法で2019、2020年決算に虚偽記載した。2019年は売上高の約50%、2020年は同78%をそれぞれ水増しし、これによって純利益も大幅に多い金額を計上していた。

ダイハツ 滋賀工場で「ロッキー」など3車種の生産再開

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は3月18日、滋賀工場(所在地:滋賀県竜王町)で小型車「ロッキー」とトヨタ自動車にOEM(相手先ブランドによる生産)供給する「ライズ」、SUBARU(スバル)向けの「レックス」のそれぞれガソリン車モデルの3車種の生産を再開した。
同社は認証試験の不正で昨年12月、国内のすべての完成者工場で生産を停止。2月に京都工場(所在地:京都府大山崎町)とダイハツ九州の大分工場(所在地:大分県中津市)の稼働を再開しているが、滋賀工場の生産再開は3カ所目。本社工場はまだ再開していない。

KDDI 生成AI開発の東大発イライザを連結子会社化

KDDI(本社:東京都千代田区)は3月18日、生成AIの基盤となる大規模言語モデル(LLM)の開発を手掛けるELYZA(イライザ、本社:東京都文京区)を連結子会社化すると発表した。KDDI Dijital Divergence Holdings(本社:東京都港区)と合わせKDDIグループで数十億円を投じて株式の53.4%を取得する。出資額は非公表。研究開発やLLMを使った企業・自治体向けのデジタルトランスフォーメーション(DX)などで連携する。
イライザは日本語の性能がグローバルモデルに匹敵する、国内最高水準の700億パラメータのLLMを開発している。この提携により3社はイライザの持つ国内トップクラスのLLMの開発能力とKDDIグループの計算基盤、ネットワーク資源などのアセットを組み合わせ生成AIの社会実装を加速させていく。