甲子園球場 アルプス席まで銀傘拡張 28年完成 猛暑対策で

阪神電鉄は8月2日、阪神甲子園球場(所在地:兵庫県西宮市)の内野席にかかる「銀傘(ぎんさん)」を一塁側、三塁側ともにアルプススタンドまで拡張する計画を発表した。例年8月に開催される全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)で深刻化しつつある猛暑への対応策の一環。施工者は大林組で、施工費は約150億円。2024年11月に着工し、シーズンオフの冬場だけ工事を進め、2028年3月完成の予定。
観客の視界を遮らない観戦環境を維持するため、スタンド内に柱の出ない構造とする。一、三塁側ともにアルプス席に隣接する外周に地上6階の建物を建てて支柱を設け、拡張する銀傘を支える。

ウィーカーズ 車両整備のナルネットと協業 再建急ぐ

旧ビッグモーターの事業を継承したWECARS(ウィーカーズ、本社:東京都千代田区)は8月1日、自動車メンテナンスのナルネットコミュニケーションズ(以下、ナルネット)と整備の分野で協業すると発表した。車検などで安定した需要が見込まれる自動車整備を強化し、経営再建を急ぐ。
ナルネットは、車両メンテナンスの管理受託を手掛け、自社工場は持たず全国約1万1,700カ所の整備工場と提携、事業展開している。

シスメックス インドに試薬・機器生産機能備えた新拠点

シスメックス(本社:神戸市)は8月1日、総額約30億円を投じ、インド・グジャラート州サナンドII工業団地に、グループ初の試薬・機器双方の生産機能を備えた新たな生産拠点の建設が完了したと発表した。同生産拠点の敷地面積は1万8,100㎡、延床面積は1万600㎡。試薬、ヘマトロジー検査機器などを生産する。

ダイハツ 出雲市で福祉介護・共同送迎「ゴイッショ」実証

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は8月1日、島根県出雲市で福祉介護・共同送迎サービス「ゴイッショ」の実証実験を同日から8月30日まで実施すると発表した。今回の実証実験では出雲市が運営主体を担い、運営フローやマニュアルの策定、介護施設や地域交通事業者との調整・交渉等をはじめとした業務をダイハツが実施する。
同市内の5法人7施設が参加し、運行車両5台で朝夕の送迎を実施し、期間中に延べ850人の送迎を予定。今後、実証実験の結果に基づき、事業課題を洗い出したうえで、運営体制および事業成立性の検討を行うとともに、来年度以降のサービス導入に向けた検討を推進する。
ダイハツは「少子高齢化」「地域活性化」といった社会課題の解決に向けた取り組みとして、福祉介護領域における新たなモビリティサービス「ゴイッショ」を展開してきた。これを通所介護施設での送迎業務を外部に委託し共同運行、高齢者の移動手段確保を支援する仕組みとする。

ホンダ, 日産自, 三菱自3社での戦略的連携検討の覚書締結

ホンダ、日産自動車、三菱自動車の3社は8月1日、自動車の知能化、電動化に向けた戦略的パートナーシップの検討開始に関する覚書を締結したと発表した。これは3月以降、ホンダと日産自動車が協業することで検討してきた枠組みについて、新たに三菱自動車が参画するもの。
3社の協業で生み出されるシナジー効果や、新たな事業機会が創出されるのかも注目される。

アルツハイマー治療薬「ドナネマブ」承認へ 国内2例目

厚生労働省の専門家部会は8月1日、米製薬大手イーライリリーが開発したアルツハイマー病の治療薬「ドナネマブ」の国内での製造販売承認を了承した。ドナネマブはアルツハイマー病の原因物質とされる脳内のアミロイドβ(Aβ)を除去する働きがあると認められた。
同様の薬はエーザイと米バイオジェンの「レカネマブ」に次いで2例目。今後、厚生労働相が正式承認する。

様々なスポーツの歴史刻む 甲子園球場100周年で記念式典

春夏の高校野球やプロ野球・阪神の本拠地として、様々なアスリートの感動的なスポーツシーンの舞台として歴史を刻んできた甲子園球場が8月1日、開場から100周年を迎え、記念式典が開かれた。兵庫県西宮市の甲子園球場は、大正時代「の1924年8月1日に「甲子園大運動場」として誕生。
式典は、伝統の阪神ー巨人戦に先立ち、試合開始前の午後5時半ごろから開始。阪神史上最高の助っ人といわれ、2年連続の三冠王に輝いたランディ・バースさんや、早稲田実業で春夏合わせ5季連続で甲子園出場した荒木大輔さんなどが出席。大の阪神ファン、俳優の渡辺謙さんの掛け声が会場の雰囲気を盛り上げた。
試合開始に先立ち、阪神を球団史上初の日本一に導いた吉田義男さんと、巨人V9時代のエースとして活躍した堀内恒夫さんが始球式を務めた。こうして甲子園球場は新たな100年に向けスタートを切った。

ホンダ・日産自 EVで全面協業 車載ソフト, 部品, 電池まで

ホンダと日産自動車は8月1日、電気自動車(EV)で全面的に協業することを明らかにした。①車載ソフト②EV駆動装置③車載電池ー3つの分野で全面協業する。2030年までに次世代車載ソフトを投入するほか、すでにEV基幹部品のモーターとインバーターの共通利用で合意。また、車載電池仕様の共通化で基本合意している。
EVは米テスラに加え、比亜迪(BYD)をはじめとする中国勢の価格競争力が突出し、日本勢は大きく出遅れている。いまや日本勢のEV世界戦略の抜本的な見直しを迫られている。EV部品の供給網をどれだけ迅速に構築できるか、そのスピードが問われている。

多摩店で「WECARS」看板初公開 ビッグモーター事業継承

中古車販売店「WECARS(ウィーカーズ)」(本社:東京都千代田区)は、ビッグモーター(本社:東京都多摩市)から事業継承した新社名の看板を多摩店で公開した。年内をめどに、全約250店舗の看板を新社名に掛け変える。
旧ビッグモーターの事業は伊藤忠商事、企業再生ファンンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)が継承。設立されたウィーカーズは組織風洞の改革に注力。ブランドイメージを刷新し、経営再建を急ぐ。