インドネシア大学で「観光」テーマに第19回日本文化祭

インドネシア大学で「観光」テーマに第19回日本文化祭
 西ジャワ州デポックのインドネシア大学(UI)で7月5~7日の3日間、同大学人文学部日本語学科の学生主催の「グラル・ジャパン2013(第19回インドネシア大学日本文化祭)」が開かれた。これは、インドネシア国内に向けて日本文化を紹介するもの。今年のテーマは「観光」。コスプレやマンガなどの日本文化を肌で感じようと3日間通算で1万5000人をかなり上回る来場者があった。
 初日はセミナーが開かれ、日本政府観光局(JNTO)で働いた経験のある元職員やUIの講師らが出席、日本の観光政策について講演があった。会場では東京都、京都府、沖縄県、北海道など日本の観光名所ごとにエリアを分け、東京タワー、シーサーなど当該観光地区を代表するものをモチーフに装飾が施されていた。

日本・ASEAN友好40周年でunit asiaとen塾がコラボ

日本・ASEAN友好40周年でunit asiaとen塾がコラボ
 日本・ASEAN友好協力40周年記念事業として、国際交流基金(ジャパンファンデーション)は7月4日、中央ジャカルタの劇場タマン・イスマイル・マルズキ(TIM)で、日本や東南アジアのジャズ・ミュージシャン5人が結集した「unit asia(ユニット・エイジア)」の東南アジア巡回公演を開催した。福島県の高校生が作詞した東北の復興を願う歌を、特別参加したインドネシア人学生による日本語ミュージカル劇団「en塾」が合唱し、日本・ASEAN友好への想いを込めた。
 日本人3人、タイ、マレーシア人各1人の計5人のミュージシャン、ユニット・エイジアが奏でるジャズのリズムに会場が包まれ、観客は一体となった。9曲の演奏を終えた後、en塾の団員8人が登場。東日本大震災からの復興の願いが歌詞に込められた「トゥモロウ・ラブ・ソング」を披露。2コーラス目はインドネシア語で歌った。

新たな緊密な両国関係構築に向けオールジャパン協力会議

新たな緊密な両国関係構築に向けオールジャパン協力会議
 インドネシア各地の日本の在外公館と日本人会の代表が集まり、今後の日本・インドネシア両国の関係のあり方を話し合うオールジャパン協力会議が7月2~3日の両日、中央ジャカルタの在インドネシア日本大使館で開かれた。会議には各総領事、ジャカルタ、東ジャワ、バンドン、バリ、西ヌサトゥンガラ州、ソロ、ジョクジャカルタなどの各日本人会の幹部らが出席した。経済成長著しいインドネシアに多くの国々が熱い視線を送る中、各地の日系企業関係者や在留邦人らが、新たな、そして緊密な両国の関係構築に向けた方策を議論した。
 今後の両国のあり方について、「インドネシアがODA(政府開発援助)の対象外になったとしても、国際協力銀行(JBIC)や民間投資を通じて緊密な関係は変わらない」とし、草の根の人的交流や相互の人の行き来などと合わせ、これまで以上に幅広い範囲での関係促進を図っていく必要性などを指摘した。

在スラバヤ総領事館が各国領事夫人招き着物文化を紹介

在スラバヤ総領事館が各国領事夫人招き着物文化を紹介
 在スラバヤ総領事館はこのほど、野村昇総領事公邸に各国領事の夫人を招き、日本の着物文化を紹介した。これは、着物の魅力を海外の幅広い広い人たちにも知ってもらおうと企画されたもので、景子・総領事夫人が色彩豊かな様々な着物を紹介。着用機会にあわせ、暮らしに根ざした日本の着物の魅力を説明した。
 日本食を囲みながら、参加者との話も弾み、格好の交流の場にもなった。また、日本の茶道を紹介する一環として、総領事の長女、真弓さんが出席者の目の前でお茶を点(た)て、外国の参加者は熱心に魅入っていたという。

マカッサル芸術カウンシルの式典に招かれラグラグ会が合唱

マカッサル芸術カウンシルの式典に招かれラグラグ会が合唱
 ラグラグ会マカッサル支部は6月16日、同地のホリゾンホテルで開催されたマカッサル芸術カウンシルの式典のオープニングイベントに招かれ、日本・インドネシア両国の歌を披露した。現在のラグラグ会のメンバー10人(うちインドネシア人6名、日本人4名)は浴衣姿で登場。東部インドネシア地方の代表的な歌「アンギンマミリ」「インドネシアプサカ」、そして日本の「花は咲く」「心の友」の4曲を合唱。
 今回は初の試みとして、マカッサルのクラシック楽団「クラシックミュージック・コミュニティ・マカッサル」と共演。バイオリン、ギターの美しい演奏に乗せて歌い上げ、会場からは温かい拍手が湧き起こった。歌を通じてインドネシアの言葉や文化に親しみインドネシア人との交流を深める、というラグラグ会のコンセプト通りの、ちょっと心温まる、ハッピーな一日となった。

EPAによる第6期看護師・介護福祉士候補者155人が来日

EPAによる第6期看護師・介護福祉士候補者155人が来日
 日本・インドネシア両国の経済連携協定(EPA)に基づく看護師、介護福祉士受け入れ事業で6年目(第6期)の候補者155人が6月26日、予定通り来日した。今年は看護師48人、介護福祉士107人。昨年からインドネシアで6カ月間、日本語研修を受け、大阪で6カ月間の研修を受ける。その後、全国の受け入れ先の病院、施設の派遣される予定だ。研修では基礎的な日本語能力を向上させ、国家試験に備える。
 2008年から開始された同事業の看護師、介護福祉士候補者数は計1048人。看護師の合格者数は71人、介護福祉士の合格者数121人の計192人だ。昨年の国家試験の合格率は看護師が13%、介護福祉士が37%と低い水準にとどまっている。

7月2日・MM2100で第4回労使ワークショップを開催

7月2日・MM2100で第4回労使ワークショップを開催
 全日本金属産業労働組合協議会(金属労協、JCM)は7月2日(火)、午前11時~午後5時半、MM2100工業団地内の会議室で、建設的な労使関係構築に向けた第4回インドネシア労使ワークショップを開催する。日本語・インドネシア語の同時通訳。午後零時半からワークショップを開始。終了後、交流会も予定している。
 JCMの若松英幸事務局長、金属労連(FSPMI)のサイド・イクバル会長、ブカシ・ファジャール・インダストリアル・エステート(BFIE)の小尾吉弘副社長がインドネシア労使関係の課題や提言について基調報告、その後、パネルディスカッションと質疑応答を行う。

インドネシアの若者40人が日本へ JENESYS20第3弾

インドネシアの若者40人が日本へ JENESYS20第3弾
 アジアの若者の国際交流を図るため、日本政府が実施する青少年交流事業「JENESYS(ジェネシス)20」の第3弾のインドネシア人参加者40人が6月22日、日本へ旅立った。一行は30日まで日本に滞在。岐阜と三重の経済・社会科学グループ、京都と奈良の芸術・創造芸術グループ、長崎と熊本の科学技術グループの3グループに分かれ、自治体訪問・講演、伝統文化の体験、地場産業や地元の企業訪問、地元の若者との交流、大学訪問、そして学生と親睦を深めるという。
 安倍晋三首相は今年1月、07年から12年までの5年間に実施されたJENESYSの後継事業としてJENESYS20の立ち上げを発表した。予算150億円でASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国、中国、インド、韓国、豪州などを中心に約3万人の青年を日本へ招待する事業だ。このうちASEANから約1万人が参加する。

 

ヤマハ・ミュージックが4人に各20万円の奨学金授与

ヤマハ・ミュージックが4人に各20万円の奨学金授与
 ヤマハ・ミュージック・インドネシアは6月24日、中央ジャカルタ・ガトット・スブロト通りの本社で、音楽支援制度の奨学金授与式を開いた。奨学金はピアノ、ドラム、バイオリンなどの楽器を学ぶ計4人に各20万円贈られた。インドネシア最大の音楽の祭典「ジャワ・ジャズ」や海外のイベントに出演するなど、注目を集める17歳の高校生ドラマーや大学講師、大学生らが選ばれた。
 ヤマハ音楽振興会は2001年以降、アジア8カ国で582人の若手音楽家に奨学金を授与してきた。ヤマハは楽器製造を始める前の1970年代初頭から、インドネシアで音楽教室を展開。著名ミュージシャンや音楽講師などを輩出してきた。ジャワやスマトラ、パリ、カリマンタン、スラウェシ各島の都市で計120会場あり、生徒数は08年、台湾を抜いて海外最高となり、現在4万5000人に達している。

 

戦没者34人の冥福祈り春の慰霊祭 南スラウェシ日本人会

戦没者34人の冥福祈り春の慰霊祭 南スラウェシ日本人会
 南スラウェシ日本人会は6月22日、マカッサル市内のマリア・ラドゥランギ・マハカウベさん宅内に建立された日本人慰霊碑で春の慰霊祭を実施した。同会から13人が参加し、戦没者34人の名前が刻まれた慰霊碑前で線香をあげて冥福を祈った。墓参りでは笠井久美子会長から慰霊碑の維持管理に対し、マハカウベさんに感謝の意が伝えられた。同会では春と秋の年2回墓参りを実施している。
 戦没者のほとんどは海軍士官で終戦後、連合軍に銃殺されたという。戦没者遺族が処刑場所で供養を続けていたのをみて、近くに住むマハカウベさんの夫(故人)が遺族の思いに賛同し、マハカウベさん宅内での慰霊碑建立が実現。建立後はマハカウベさんが清掃などの管理にあたっている。