不動産経済研究所のまとめによると、2021年の関西2府4県で発売された新築マンションの1戸当たりの平均価格は4,562万円で、バブル景気が終わった1991年以来の高値となった。ただ、売り出した月の契約率は69.8%にとどまり、業界で好不調の節目といわれる70%を12年ぶりに下回り、同研究所では「価格上昇により販売への影響が徐々に出始めている」と分析している。
2021年に関西で発売された新築マンションは2020年より24%余増えて1万8,951戸だった。最も高い物件は大阪市北区のマンションで、1戸当たり10億8,000万円だった。新築マンション発売が増えたことや値上がりしたことについて、人件費の上昇や資材の高騰に加えて、コロナ禍によるテレワークの定着などで、マンション需要が高まっていることが背景にあるとみられる。