静岡県知事 リニア掘削調査を事実上容認 工事進展の糸口か

静岡県の川勝平太知事は6月13日、リニア中央新幹線のトンネル工事をめぐり、県が一時中止を求めている県境近くの掘削(ボーリング)調査について、事実上容認する考えを示した。7日に開かれた、静岡工区未着工問題を議論する専門部会で、大学教授など有識者で構成する委員から「進めるべきだ」「調査に限れば、大量の湧水には至らない」などの意見が出ていた。JR東海も継続的な対話を前提に、進める方針を示している。これが大幅に遅れている工事進展の糸口になるのか、今後の成り行きが注目される。