中国の出生数7年連続減少へ 出産奨励も少子化に続く

中国は人口減少に歯止めをかけるべく、地方政府も含めて国ぐるみで対策を急いでいるが、出生数減少に歯止めがかからず、2023年は7年連続で減少する見込みとなった。国の長期にわたる強力な産児制限の実施で、国民の意識や暮らし方・価値観が大きく変化したためだ。
中国政府は2016年に2人目、2021年に3人目の出産をすべての夫婦に認めて産児制限を事実上廃止した。しかし、その後も出生数が増加に転じないことから、現在は地方政府や企業も補助金の支給や休暇の義務化など国ぐるみで対策を打ち出しているが、国民にはほとんど響いていない。