播磨灘のイカナゴ漁解禁初日で打ち切り 記録的不漁で

瀬戸内に春を告げるイカナゴ漁が3月11日、解禁された。しかし播磨灘の林崎漁業協同組合によると、水揚げ量がおよそ500kgと記録的に少なく、地元の漁業者らは資源確保のため同日のみで漁を打ち切ることを決めた。
播磨灘や大阪湾は国内有数のイカナゴの漁場だが、2017年以降はそれまでの9割減となり、2020年以降は深刻な不漁が続いている。
不漁の原因について、兵庫県の水産技術センターではプランクトンの不足や海水温の上昇を挙げ、これによって播磨灘や大阪湾の生態系が変わってきているのではないかと指摘している。