JRA初 25年3月 栗東トレセンに女性調教師が開業

日本中央競馬会(IRA)で2025年3月、女性調教師が初めて厩舎を開業する。12月16日に前川恭子調教師(47)が来春の新規調教師(9人)として発表された。滋賀県栗東市のトレーニングセンターに厩舎を構える予定。
前川さんは千葉県出身で、実家近くの牧場で馬に興味を持ち、11歳で乗馬を始めた。大学では馬術部に所属し、卒業後は北海道での牧場勤務を経て、2003年にJRAの厩務員、2004年に夫と同じ調教助手になった。2023年、5度目の受験で約15倍の難関を突破し、女性で初の合格者となった。
海外では厩舎スタッフの男女比率はほぼ半々。これに対し、JRAでは11月20日時点で、女性は騎手が138人のうち6人、調教師は191人中1人、厩舎スタッフは2,310人中35人だ。