聴覚障害の子どもの逸失利益 健常者と同等2審判決が確定

2審の大阪高等裁判所で1月20日、交通事故で亡くなった聴覚障害の井出安優香さん(当時11)の「逸失利益」(将来得られるはずだった収入)を巡り、健常者と同等に全労働者の平均賃金で算定すべきと画期的な判断を下した裁判で、事故を起こした運転手側が2月4日までに上告せず、判決が確定した。
障害者の逸失利益は障害の程度により通常は、全労働者の平均賃金の70〜85%の判断が大勢。今回の井出さんの場合も1審の大阪地裁は85%と判断していた。