川重冷熱工業 イで太陽熱利用空調システムに実証実験
川重冷熱工業は1月20日、インドネシア・デポック市のインドネシア大学構内で、同日からソーラーナチュラルチラー(ソーラー吸収例温水器)を中心とした太陽熱利用空調システムの実証実験を開始すると発表した。この実証実験は環境省より受託した「平成25年度インドネシアにおけるコベネフィット型太陽熱利用空調システム技術協力委託業務」の一環として実施するもの。太陽熱利用空調システムは、太陽熱を回収するソーラーコレクターと、その熱を利用して空調用冷水を供給するソーラーナチュラルチラー(80冷凍トン)で構成される。
実証実験ではインドネシア大学の新築校舎に太陽熱利用空調システムを設置し、ソーラーコレクターが回収した熱でつくる90℃の温水をナチュラルチラーに投入することで、燃料消費量および温室効果ガスの排出を削減しつつ、校舎内の空調に利用する冷水を供給する。空調負荷が低い時間帯では、ソーラーコレクターからの温水だけで空調用冷水の供給が可能だ。今後2015年3月まで実証実験を行い、システムの有効性について検証する。