瀬戸内に春を告げるイカナゴ漁が3月11日、解禁された。しかし播磨灘の林崎漁業協同組合によると、水揚げ量がおよそ500kgと記録的に少なく、地元の漁業者らは資源確保のため同日のみで漁を打ち切ることを決めた。
播磨灘や大阪湾は国内有数のイカナゴの漁場だが、2017年以降はそれまでの9割減となり、2020年以降は深刻な不漁が続いている。
不漁の原因について、兵庫県の水産技術センターではプランクトンの不足や海水温の上昇を挙げ、これによって播磨灘や大阪湾の生態系が変わってきているのではないかと指摘している。
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今なお2万9,000人余が避難 東日本大震災13年 復興途上
戦後最悪の自然災害となった東日本大震災から3月11日で13年となった。警察庁によると、震災関連死を含めた死者・行方不明者は2万2,222人、福島第1原発事故で故郷を追われた人たちを含め、他府県に居宅を移さざるを得なかった避難者は今なお2万9,328人に上る。このうち、福島県民が約9割を占めている。どれだけ帰郷を望んでも原発による汚染地域に指定されているエリア出身者にとっては、13年の月日は余りにも長い、そして叶わない希望だった。
主要エリアは街の形が変わり、徐々に賑わいも取り戻しつつある。だが、地域に居住する人たちが真に根を下ろし、なりわいを含め地域コミュニティが再構築されるのはまだまだ途上だ。