山口 春告げる秋吉台の”山焼き” 広大な草原に炎広がる

山口県美祢市の秋吉台国定公園で2月18日、春の訪れを告げる風物詩、”山焼き”が行われた。日本を代表するカルスト台地で知られる、広さ約1,138haの広大な草原が炎に包まれ、訪れた観光客が迫力ある光景に見入っていた。山焼きは午前9時半、開始の号砲を合図に地元住民や市の職員ら約1,000人がガスバーナーで点火。冬の枯れ草が生い茂った草原に、帯状の炎がバチバチと音を立てながらみるみる広がっていくと、あちこちで歓声が沸き上がった。
この山焼きは、白い石灰岩が点在する景観を維持し、生態系を保護するため毎年実施されている。焼けて黒くなった大地は、5月ごろ新緑に覆われる。

米アニー賞で宮崎駿監督「君たちはどう生きるか」2冠

アニメ界のアカデミー賞と呼ばれる「第51回アニー賞」の発表・授賞式が2月17日、米国・ロサンゼルスで開かれた。宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が、絵コンテ賞、キャラクターアニメーション賞の2冠に輝いた。ただ、最も注目される長編作品賞は「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」が選ばれ、ノミネートされていた「君たちはどう生きるか」、新海誠監督の「すずめの戸締まり」は受賞を逃した。

大阪城天守閣観覧料 25年春から2倍の1,200円に値上げ

大阪市によると、大阪城天守閣の観覧料が2025年春から大人で現在の2倍の1,200円に値上げされることになった。この結果、大阪城天守閣の観覧料は全国で最も高くなる。
大阪城は2025年春に、豊臣秀吉が築いた初代の石垣を展示する施設が開業する予定で、この施設と天守閣を合わせた入館料金として設定するため改定に踏み切った。大阪市観光課は「豊臣期から徳川期の歴史の重なりを体感していただける城はなかなかありません。ご理解いただきたい」としている。
天守閣の観覧料は現在、高校生以上の大人が600円となっているが、2025年春から高校生と大学生が600円のまま据え置かれるが、大人は1,200円と2倍に引き上げられる。

タイのタクシン元首相が仮釈放 入院生活から自宅へ

タイのタクシン元首相(74)が2月18日、仮釈放された。同氏は汚職などの罪で禁錮1年の刑が確定しているが、2023年8月に国外逃亡先から帰国して以来、収監されることなく、バンコクの警察病院に収容され、入院生活を続けてきた。現地メディアによると、同日早朝、病院を退院し、バンコクの自宅に入った。

ロシア各地でナワリヌイ氏追悼 30以上の都市で400人拘束

ロシア各地で収監先の刑務所で2月16日死亡した反政府指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏を追悼する動きが続いている。独立系人権団体「OVDインフォ」によると、18日までにモスクワ、サンクトペテルブルクなど国内30以上の都市で約400人以上が拘束された。
大統領選を控え、80%以上の信任を得て態勢を盤石なものにしたいとするプーチン氏の思惑が、こうした対応に表れているのか。じっくり追悼者らの行動を眺めていてもいいように思うが、そんな余裕はまったくないらしい。中には献花しただけで即、拘束という例もあるというから、過剰反応・過剰防衛というほかない。

G1競馬の初戦フェブラリーS ペプチドナイルが初制覇

今年の日本中央競馬会(JRA)G1競馬の初戦、第41回フェブラリーステークス(1600mダート、16頭出走)が2月18日、東京競馬場で行われた。上位人気馬が揃ってゴール前伸びきれず、11番人気のペプチドナイル(藤岡佑介騎乗)が大波乱のレースを制した。タイムは1分35秒7。同馬は重賞初制覇をG1で達成するとともに、1着賞金1億2,000万円を獲得した。藤岡騎手はこのレース初勝利で、武英智調教師は初のG1制覇。
直線、中団から末脚を伸ばした5番人気のガイアフォースが1馬身1/4差の2着、後方から追い込んだ13番人気のセキフウがさらに首差の3着に入り、波乱を演出した。

大阪湾のクジラ死ぬ 現地調査で確認 死因は「餓死」

1月中旬から大阪湾に迷い込んでいたクジラが2月19日、専門家による現地調査により死んだことが確認された。死因は「餓死」で、クジラが2カ月以上えさを食べていないことから、体内の栄養がなくなり、体温が低下したためとみられるという。クジラは体長約12m,重さ約20トンのマッコウクジラ。
1月12日に神戸市の六甲アイランド沖合で目撃され、その後、兵庫県西宮市や大阪市の舞洲の周辺など大阪湾内で出没。そして、29日ごろから大阪府堺市の泉北北港の浅瀬にとどまっていた。大阪府は今後、死骸について近くの地中に埋めるか、海の底に沈めるか、いずれかの方法で処理することを検討している。

海外パビリオンの建物工事終了は10月中旬が目安 協会

2025年大阪・関西万博の実施主体の博覧会協会は、工事の遅れが課題となっている海外パビリオンについて、内装・整備期間を考慮すると、建物の工事などを今年10月中旬までに終わらせる必要があるとの目安を明らかにした。
同万博では50余りの国は自前でパビリオンを建設する「タイプA」と呼ばれる方式で出展する方針。だが、資材価格の高騰や人手不足を背景に建設会社との交渉が難航し、これまでに建設会社が決まった国は36カ国、着工したのはわずか5カ国にとどまっている。

H3ロケット2号機 軌道投入に成功 宇宙開発に参戦

日本の新たな大型主力ロケット「H3」の2号機が2月17日午前9時22分ごろ、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられた。ロケットは予定された軌道への投入に成功し、2基の超小型衛星のうち1基の分離も確認した。H3は、今後の日本の宇宙ビジネスや探査の屋台骨を担う基幹ロケットで、実用化によって国際的に激化する宇宙開発競争に本格参戦したい考えだ。

関東で”春一番”昨年より14日早く 各地で気温20度超え

気象庁は2月15日午後、関東で”春一番”が吹いたと発表した。昨年より14日早かった。午後5時までの最大瞬間風速は横浜市が19.9m、茨城県龍ケ崎市で18.9m、東京都心と千葉市で18.8mなどとなった。
また、関東各地で気温が20度を超え、季節外れの暖かさとなった。最高気温は千葉市横芝光町で21.6度、埼玉県久喜市で21.5度、東京の都心で21.1度、茨城県水戸市で20.9度、神奈川県小田原市で20.2度などを記録、4月下旬から5月上旬並みの暖かさとなった。