出身地・宮崎市の根井三郎顕彰会はこのほど、第二次世界大戦中、杉原千畝とともに「命のビザ」でナチス・ドイツの迫害から逃れてきたユダヤ人を救済したとされる外交官、根井三郎が発給したビザが初めて確認されたと発表した。
今回見つかったのは根井がポーランド出身の家族に単独で発給したビザで、ビザには昭和16年2月28日、敦賀横浜軽油アメリカ行きと書かれ、根井三郎の署名が記されている。根井が単独で発給したビザが見つかったのは初めて。
宮崎市佐土原町出身の根井は第二次世界大戦中、ウラジオストクに外交官として赴任。杉原が発給した「命のビザ」でウラジオストクまでたどり着いたユダヤ人に対し、外務省の命令に背いてビザや渡航証明書を発給し、数百人の命を救ったとされる。
care のすべての投稿
タイなど4カ国と入国制限緩和へ まずビジネス用途が対象
日本政府は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため実施している入国規制について、6月中にも緩和に向けた交渉を始める方針を固めた。まずコロナ対策により収束しつつある、あるいは封じ込めに成功したとしているタイ、ベトナム、ニュージーランド、豪州の4カ国のビジネス用途の人が対象となる。条件面で折り合えば相互にビジネス関係者を受け入れる。政府は、感染状況や経済的な影響を見極めながら段階的に緩和を進める方針。これにより、早ければ夏前にも国際的な人の往来が一部再開される可能性が出てきた。
日本政府は2月からコロナの水際対策を順次強化し現在、入国拒否の対象は111カ国・地域に及んでいる。外国人の入国を原則拒否するとともに、帰国する日本人にもPCR検査を受けてもらい、結果が陰性でも自宅でなどで2週間待機するよう求めている。
シンガポール 6月末前にもほぼすべての経済活動の再開へ
日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、シンガポールの新型コロナウイルスの政府対策タスクフォースは5月28日、6月2日以降の3段階での事業封鎖解除により、ほぼすべての経済活動の再開を認める第2段階(フェーズ2)への移行を、早ければ6月末までに前倒しで実施する可能性を示した。タスクフォースは6月2日以降も、新型コロナウイルス感染者が少ない状態が継続すれば、6月中旬に第2段階への移行を決定する。
同国では4月7日から6月1日まで、必須サービス以外の職場封鎖を実施。6月2日から第1段階の職場解除では小売店や飲食店について、それまで通りデリバリーと持ち帰りのみでの営業とし、オフィスでの業務も最大限在宅勤務を継続するとしていた。第2段階での事業封鎖解除ではより広い範囲の経済活動が、人数制限などの感染防止対策を導入したうえで、認められるようになる。
初の「東京アラート」コロナの感染拡大に警戒呼び掛ける
JICA カンボジアの「タクマウ上水道拡張計画」に34億円の無償資金
大阪・泉佐野市 vs 総務省 ふるさと納税6/30に最高裁判決へ
新型コロナで解雇・雇い止め4カ月間に1万6,723人
厚生労働省のまとめによると、新型コロナウイルスの影響による経営悪化を理由に解雇や雇い止めに遭った人あ、1月末から5月29日のおよそ4カ月間で1万6,723人に上っていることが分かった。
業種別にみると、最も多いのは宿泊業で3,702人、次いで観光バスやタクシー運転手など道路旅客運送業の2,287人、製造業の2,269人、飲食業の2,122人などが続いている。都道府県別では東京都が最多で2,495人、次いで大阪府の1,789人、北海道の1,025人などとなっている。
こうした状況を反映して、全国のハローワークなどに休業や解雇の相談に訪れた事業所の数は、5月最終週だけで8,000件余り増え3万214件に上っている。
ジューテックHD ベトナム・ハノイ市に合弁で現地法人設立
クレステック 中国・蘇州子会社の出資比率70%に引き上げ
取扱説明書の作成や印刷事業を手掛けるクレステック(本社:静岡県浜松市)は5月29日、豊田通商との間で、クレステックの連結子会社SUZHOU CRESTEC PRINTING CO.,LTD.(所在地:江蘇省蘇州市、以下、蘇州クレステック社)への出資持分の20%を取得すると発表した。これにより、クレステックの蘇州クレステック社への出資比率は70%となる。取得価額は1,717万人民元(約2億5,800万円)。譲渡実行日は6月下旬の予定。
蘇州クレステック社は、中国市場を中心に電気全般および輸送機器メーカーのマニュアル印刷を手掛けている。近年は欧米を含めた製薬メーカーからの医薬品分野に関するマニュアル(添付文書)印刷の取引が増加している。
日工 タイに12億円投じアスファルトプラント アジアで競争優位性
プラント建設・諸資材を手掛ける日工(本社:兵庫県明石市)はこのほど、タイ・チョンブリ県ピントン4工業団地内に全額出資による現地法人を設立すると発表した。新会社「Nikko Ni1 Khoso1 Co.,Ltd.」(予定)の資本金は1億2,000万タイバーツ(約4億円)。6月25日に設立する予定。アスファルトプラントおよび産業機械の製造・販売を手掛ける。
新工場の敷地面積4万542㎡、工場面積4,536㎡。投資総額3億5,000万タイバーツ(約12億円)。生産能力はアスファルトプラント年間30台および産業機械900トン。2020年8月に着工し、21年10月稼働する予定。
タイに独立した製造会社を設立し、製品の現地製造を行うことにより、コスト削減およびリードタイムの短縮を図ることで顧客ニーズに応え、中国・上海工場を合わせアジア全体で競争優位性を高めることが狙い。