日本 アジアの感染症対策支援に12億円を無償資金協力

日本政府はユニセフと連携し、アジアの感染症対策のためのデジタルヘルスシステム支援に12億6,700万円を無償資金協力する。東南アジアおよび東アジア6カ国(カンボジア、ラオス、フィリピン、東ティモール、ベトナム、モンゴル)の保健施設等に対し、デジタルでの予防接種情報管理体制を整備する。
7月13日、ユニセフ本部の米国・ニューヨークで、石兼公博国際連合日本政府代表部特命全権大使とキャサリン・ラッセル ユニセフ事務局長との間で交換公文の署名が行われた。

米中外相会談 ロシア侵攻後初 首脳協議へ議題擦り合わせ

米国のブリンケン国務長官と中国の王毅国務委員兼外相は7月9日、インドネシア・バリ島で会談した。今夏の開催が予定されているバイデン大統領と習近平国家主席による首脳協議の議題を擦り合わせしたとみられる。
米中外相の対面での会談はロシアによるウクライナ侵攻後、初めて。

日米韓外相が会談 対北朝鮮で抑止力強化へ結束確認

日本、米国、韓国3カ国の外相は7月8日、インドネシア・バリ島で会談した。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮の挑発行為に共同で対処する方針を話し合い、アジアの安全保障環境の厳しさについて認識を擦り合わせした。その結果、3カ国の協力による地域の抑止力強化が重要だとの考えで一致した。

G20外相会合 ロシアvs日米欧が非難の応酬

インドネシア・バリ島で7月8日始まった20カ国・地域(G20)の外相会合で、ロシアのウクライナ侵攻に伴う食料とエネルギーの需給逼迫問題を協議した。ただ、ロシアと日米欧との間で非難の応酬が繰り返され歩み寄れず、G20の機能不全ぶりが露呈した。
G20外相会合は、ロシアが2月下旬にウクライナに侵攻した後、ロシアや後ろ盾となる中国、両国と対立するG7などの外相が対面で一堂に会する初の機会となった。しかし、今回の外相会合であらわになった亀裂を修復できなければ、11月にバリ島で開催されるG20サミットでの”実”のある協議は望めない。G20はいよいよ存在意義を問われることになる。

NATO首脳会議閉幕「ロシアは脅威」即応部隊30万人超

北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は6月30日、12年ぶりに改定した今後10年の指針となる新たな「戦略概念」を採択して閉幕した。この中でロシアを「最も重大かつ直接の脅威」と指摘、抑止力と防衛力を大幅に強化すると打ち出した。
これに伴い、NATOは有事の際に即応部隊を10日以内に10万人、30日以内にさらに20万人を派遣できる体制を整えると発表した。2023年までに現在の4万人から30万人以上に増員する。そして、180日以内には追加で50万人以上を送れるようにする。

G7食糧支援に6,000億円拠出「現状変更に反対」

主要7カ国首脳会議(G7サミット)は6月28日、首脳宣言を採択して閉幕した。ロシアに対し「不法で不当な侵略戦争」と強く非難、ロシアへの制裁強化とウクライナへの支援拡大で合意。途上国への食料の安定供給のため45億ドル(約6,000億円)を追加拠出する。このほか、覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、首脳宣言で東・南シナ海での「力による現状変更に反対する」ことを明記した。

日本のノウハウ導入したバングラデシュ総合病院オープン

バングラデシュ・ダッカ市で6月18日、「イーストウエスト医科大学病院事業」により設立されたシップインターナショナル病院のオープニングセレモニーが行われた。政府の担当大臣からお祝いのビデオメッセージが寄せられたほか、関係者、日本大使館から伊藤大使、JICAに中澤理事らが臨席した。
同事業は、新型コロナウイルス禍で当初の計画が変更されたが、医療・介護分野で幅広く事業を手掛けるシップへルスケアホールディングスの中核企業グリーンホスピタルサプライが参画し、日本の病院経営、医療現場のノウハウが導入されている。