パリパラ開幕 最多167カ国・地域, 難民選手団4,400人が参加

パリパラリンピックは日本時間の8月29日午前3時から開会式が行われ、フランスのマクロン大統領が開会を宣言して12日間の戦いが幕を開けた。今大会には史上最多の167カ国・地域と難民選手団から、およそ4,400人が参加する予定。
パラリンピックとして初めて競技場の外で行われた開会式で、選手たちはパリ中心部のシャンゼリゼ通りからフランス革命の舞台となったコンコルド広場までパレードした。

日本 タジキスタンとの「特定技能」外国人材で協力の覚書

外務省は8月9日、タジキスタンの首都ドゥシャンベで8日、日本政府とタジキスタン政府との間で在留資格「特定技能」を有する外国人材に係る制度の適正な運用のための情報連携の基本的枠組みに関する協力覚書に署名したと発表した。(法務省、厚生労働省および警察庁代表者が5日、署名済み)
この協力覚書は、両国が一定の専門性・技能を有する人材(特定技能外国人)の円滑かつ適正な送り出し・受け入れの確保(とくに悪質な仲介機関の排除)および特定技能外国人の日本国内での在留に関する問題解決等のための情報連携および協議の基本的枠組みを定めるもの。

PMDA 初の海外拠点, アジア事務所をタイ・バンコクに設置

医薬品医療機器総合機構(PMDA)は8月7日、初の海外拠点となるアジア事務所をタイの首都バンコクに7月1日付で設置したと発表した。薬事承認や安全対策といったノウハウや経験を伝え、アジア各国に日本の薬事規制の基準を活用してもらうのが狙い。各国と連携し、アジアで薬事承認を目指した臨床試験(治験)も進める。

日本 フィリピン選挙プロセスデジタル化に2.34億円を支援

日本政府は、フィリピンの選挙プロセスのデジタル化促進などに2億3,400万円を限度とする無償資金協力する。フィリピンのミンダナオ島バンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治地域で、有権者登録を終えていない人々への選挙の参加を促すことや、選挙プロセスのデジタル化を促すことが課題となっている。これらの課題解消・克服の活動に充てられる。

日本 インドの若手行政官の人材育成に2.23億円を無償支援

日本政府は、インドの将来を担う若手行政官が日本の大学院で学位(修士)を取得することを支援するため供与限度額2億2,300万円を無償資金協力する。これは令和7年度に実施される、最大で修士課程9名のインドの若手行政官の日本の大学院への留学費用に充てられる。

「東・南シナ海の状況を深刻に懸念」日米豪印が外相声明

日米豪印の4カ国は7月29日、東京都内でQuad(クワッド)の外相会合を開いた。共同声明で、中国の海洋進出を念頭に「東・南シナ海の状況を深刻に懸念する」と、従来よりも強い表現で警鐘を鳴らした。同会合には上川陽子外相、ブリンケン米国務長官、オーストラリアのウォン外相、インドのジャイシャンカル外相が出席した。

パリ五輪 7/26開幕 日本選手団最多の409人 金20個目標 

パリオリンピックが7月26日開幕した。今回の大会は『広く開かれた大会』をスローガンに、夏季五輪史上初めてスタジアム以外のセーヌ川で開会式が行われた。エッフェル塔がレーザー光線で、パリの上空が様々に照らし出される光の演出は圧巻だった。愛の讃歌が流れる中、エッフェル塔のステージに登場したセリーヌ・ディオンが美しい歌声を響かせた。長く記憶に残りそうな開会式だった。
パリ五輪はエッフェル塔スタジアム、コンコルド広場、ヴェルサイユ宮殿前などの街中も競技会場となって実施される。日本選手団の選手数は海外で行われる大会では史上最多の409人となった。目標とする20個の金メダル獲得を目標に8月11日までの17日間の戦いが幕を開けた。
パリ大会には32競技の合わせて329種目に200ほどの国・地域などから男子がおよそ5,700人、女子が5,500の合わせて1万1,000人余の選手がエントリーしている。このほか、難民選手団が前回の東京大会より8人増えて、これまでで最多の37人、ウクライナ侵攻により、国として参加が認められていないロシアと、その同盟国のベラルーシ国籍の選手がか”AIN”と呼ばれる「中立的な立場の個人の資格の選手」として合わせて32人が出場する見込み。

中国 日本製ステンレスの関税撤廃 WTO協定違反で

経済産業省は7月23日、中国が日本製ステンレス製品に課していた反ダンピング(不当廉売)関税を同日、撤廃したと発表した。日本は中国の反ダンピング関税をめぐり、世界貿易機関(WTO)協定違反だとして2021年にWTO紛争処理委員会(パネル)に訴え、昨年日本の勝訴が確定。中国側は是正措置の義務を負っていた。

中国念頭に海洋安保で行動計画 太平洋・島サミット閉幕

日本と太平洋の島しょ国・地域による「太平洋・島サミット」は7月18日、首脳宣言をまとめて閉幕した。首脳宣言の主なポイントは①国際秩序について、中国を念頭に武力による一方的な現状変更の試みに強く反対する②気候変動について、太平洋地域の人々の存続に関わる唯一で最大の脅威、影響の緩和のため協力する③解錠安保について、海洋資源の監視、違法漁業の規制などで協力するーーなど。
このため、海洋進出を強める中国を意識し、安全保障面の協力を重視した行動計画も検討する。また、気候変動を巡る技術支援にも注力していく。
同サミットは日本とオーストラリア、ニュージーランドのほか、16の島しょ国・地域が参加。キリバス、フランス領ニューカレドニアを除く14カ国・地域は首脳級が来日、協議した。

太平洋・島サミット 7/16開幕 16カ国・地域の首脳らが参加

南太平洋島しょ国の首脳らが集まる「第10回太平洋・島サミット(PALM10)」が7月16日、東京都内で開幕した。日本が主催し、パラオなど16カ国・地域の首脳らのほか、オーストラリアとニュージーランドの閣僚級が参加している。南太平洋は米国と中国の対立の最前線となっている地域。中国は近年、これらの国々へ急接近、インフラ整備などで関係を強化している。日本は海洋安全保障など7分野の支援を通じて関係強化を図る。