英国のジョンソン首相は10月29日、中国の習近平国家主席との電話協議で、中国側にエネルギー源としての石炭の利用の段階的な廃止に向けた対応を取るよう要請した。英国・グラスゴーで31日から開かれる第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)を前に、世界最大のCO2など温室効果ガス排出国の中国に一層の対策強化を求めた。
習氏は9月下旬の国連総会の動画での演説で、海外の新規の石炭火力発電へ投資はしない方針を示した。ただ、中国国内の石炭火力については停止の方新は示しておらず、ジョンソン氏はさらなる対策強化を求めた形。
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南シナ海巡りバイデン米大統領と中国・李首相が批判・応酬
オンライン形式で10月27日開かれた東アジア首脳会議で、米国のバイデン大統領と中国の李克強(リー・クォーチャン)首相が、現状認識で意見を戦わせ、応酬、対立が際立った。
バイデン氏は中国の南シナ海進出などを念頭に「国際秩序への脅威に対する懸念」を表明した。これに対し、李氏は「南シナ海は全体的に安定を維持している」と反論した。また、バイデン氏は台湾問題に言及「極めて強固に」関与すると強調し、「地域の平和と安定を脅かす中国の高圧的な行動を深く懸念している」と中国を批判した。東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳を前に「インド太平洋に永続的に関わる」とも強調し、同盟国とともに民主主義や公海航行の自由を支持すると訴えた。
一方、李氏は「中国とASEANの共同の努力によって、南シナ海で航行の自由に問題が生じたことはない」と主張。米国の介入は不要だと訴えた。
米大統領の東アジア首脳会議への出席は5年ぶり。ASEANは複数の加盟国が、中国と南シナ海の領有権を争っている。安全保障分野での米国の後ろ盾は不可欠で、各国はバイデン氏の出席を歓迎した。
日ASEAN首脳会議 23年は日本で開催 岸田首相が意向表明
岸田文雄首相は10月27日、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳とオンラインで協議した。この中で①新型コロナウイルス禍の克服に向けた支援②「自由で開かれたインド太平洋」実現への協力呼び掛け-などを行った。
また、日ASEAN首脳会議に関し、「2023年には日本に迎え、日ASEAN関係を新たなステージに引き上げたい」との意向を表明した。
コロナ禍克服に向け日本はこれまでにASEAN諸国に1,600万回分以上のワクチンを供与し、累計320億円ほどの無償資金協力を実施している。また、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて、法の支配、包摂性、透明性など「本質的な原則を強化することに資する具体的な協力を確実に進めていく」と強調した。