ゆかりの奈良・不退寺で在原業平しのぶ「業平忌」

奈良市の不退寺で5月28日、古今和歌集で知られる平安時代の歌人、在原業平の命日にあたり、業平をしのぶ法要「業平忌」が営まれた。同寺は業平が建立したと伝えられるゆかりの深い寺。この時期に毎年行われている。
同日は本堂に業平の姿を描いた掛け軸が架けられ、業平が彫ったととされる本尊の「聖観音菩薩立像(しょうかんのんぼさつりゅうぞう)」の前には、歌にも詠まれた菖蒲(しょうぶ)の花が供えられた。参列した人たちは僧侶がお経を唱える中、焼香し静かに、情熱的かつ数奇な生涯を送った業平をしのんでいた。

日本の対外純資産 23年末471兆円 33年連続で世界最大 

財務省のまとめによると、日本の対外純資産は2023年末時点で前年同時期比51.3兆円(12.2%)増の471兆3,061億円に上った。証券の時価評価額が高まったほか、円安で外貨建て資産の円換算評価額が膨らんだことも寄与した。
対外純資産は日本政府や国内の企業、個人が海外に保有する「対外資産」から、海外の投資家や企業からの投資や借り入れなどの「対外負債」を差し引いたもの。国・地域別でみると、2023年末時点で日本に次いで多いのはドイツで、454兆7,666億円。以下、中国、香港などが続く。一方、世界最大の純債務国は米国で、対外純債務額は2,805兆2,713億円だった。

今くるよさん 膵がんで死去”どやさ” 幅広い年代層に支持

お笑いコンビ、「今いくよ・くるよ」の今くるよ(本名・酒井スエ子)さんが5月27日、膵(すい)がんのため、大阪市内の病院で亡くなった。76歳だった。28日、吉本興業が発表した。
高校時代の同級生で同じソフトボール部だった今いくよさんとのコンビ漫才「今いくよ・くるよ」は、幅広い年代層に支持され、1980年代の漫才ブームの一翼を担った。とりわけ”どやさ”などのギャグはじめ、軽妙漫才が親しまれた。相方の今いくよさんは胃がんのため9年前に亡くなっている。

北朝鮮「衛星」エンジン不具合で打ち上げ失敗, 空中爆発

北朝鮮の朝鮮中央通信は5月28日、同国の国家航空宇宙技術総局が27日、軍事偵察衛星「万里鏡(マンリギョン)1-1号」を新型の衛星運搬ロケットに搭載して発射したが、失敗したと報じた。新たに開発したエンジンに生じた問題が原因で、ロケットの1段目が飛行中に空中爆発したと伝えた。同通信によると、衛星は同国北西部・東倉里(トンチャンリ)の西海(ソヘ)衛星発射場から発射された。

「SLIM」月面データから月の起源探る「カンラン石」確認

立命館大学や会津大学などの研究グループは5月27日、千葉県で開かれた学会で、今年1月に日本初の月面着陸に成功した無人探査機「SLIM」が得た月面の岩石の観測データを解析した結果、月の内部に存在し、月の起源を探るうえで重要な手掛かりになる「カンラン石」の存在を確認したことを明らかにした。
このカンラン石はかつて月の内部にあった可能性があるとして、研究グループは今後詳しい化学組成を調べるとしている。月の内部のカンラン石を分析し、地球のものと比較できれば、月は地球に別の天体が衝突して一部が飛び散ってきたとする、現在有力な説を裏付けることにもつながり、月の起源を探るうえで重要な手掛かりになると期待される。

『君死にたまふことなかれ』15言語に翻訳 堺で企画展

大阪府堺市の文化観光施設「さかい利晶の杜」は、同市出身の歌人、与謝野晶子の代表作『君死にたまふことなかれ』に込められた思いを世界の人々に知ってほしいと、15の言語に翻訳、紹介した企画展を開いている。同企画展は6月16日まで。
日露戦争(1904〜1905年)当時、与謝野晶子は生まれ育った実家、商家の跡継ぎとなるはずの、激戦地にいる弟の身を案じて「あゝをとうとよ 君を泣く 君死にたまふことなかれ」と、どうか戦死だけはしないでほしいとの心情を切々と詩に詠み上げた。企画展ではこの詩をウクライナ語、ロシア語、ヒンディー語、韓国語など15の言語に翻訳し、パネル展示している。
世界各地で激しい戦闘が続く中だけに、戦争の悲惨さを痛切に訴える言葉として読む人の心に”刺さる”のではないか。

東京五輪選手村改修の「晴海フラッグ」まちびらき式典

東京都中央区にある東京五輪選手村を改修したマンション群「晴海フラッグ」で5月26日、まちびらきの記念式典が開かれた。東京大会時、選手村の村長を務めた川淵三郎氏が出席、祝辞を述べ、関係者らによるテープカットが行われ、新たな街の誕生を祝った。
晴海フラッグではファミリー層などに向け、17棟の分譲マンションと2025年完成予定の2棟のタワーマンションなどを含めた5,600戸余りの住宅が供給される予定で、今年1月から先行組の住民の入居が始まっている。東京都は、晴海フラッグには商業施設や学校なども整備、1万2,000人が住む新たな街を誕生させる計画。
ただ、現状では棟のおよそ25%を法人企業が投資対象に契約しているケースが数棟あるとみられ、当該戸数は新しい街の住民とはなっていない。

大阪万博ボランティア3万人に拡充 応募者を5/29抽選へ

2025年大阪・関西万博の運営を担う日本国際博覧会協会は5月27日、万博の」ボランティアを当初目標の2万人から3万人に拡充すると発表した。定員を大幅に上回る5万5,634人の応募があり、協会や大阪府・市が対応を検討していた。29日に抽選を実施し、6月3日以降に結果を通知する。
応募者の年代は10代が全体の23.6%を占め、最多だった。10〜20代が全体の4割を占めた。50代、60代もそれぞれ15%を超えた。全体の68.6%が女性だった。居住地は大阪府(65.8%)と兵庫県(27.6%)に集中し、全体の8割を超えた。職業別では学生(35.1%)、会社員(27.6%)が多かった。
ボランティアは2025年4月1日時点で満18歳以上の人を対象に、半年間の会期中に5日以上、1日当たり3〜6時間程度活動するという条件で募集した。

大相撲 大の里 史上最速優勝 初土俵から所要7場所の快挙

大相撲夏場所は5月26日、東京・両国国技館で千秋楽が行われ、新小結の大の里が堂々と12勝目を挙げ、初優勝を飾った。幕下付け出しで初土俵から所要7場所での賜杯獲得は輪島(元横綱)の同15場所を大幅に更新する史上最速の快挙。大の里は石川県津幡町出身、23歳。身長192cm、体重181kg。
大の里は初の殊勲賞と2場所連続2度めの技能賞、新入幕で西前頭14枚目の欧勝馬は10勝5敗で初の敢闘賞をそれぞれ受賞した。