原発処理水の海洋放出開始 今年度は3万1,200㌧を4回に分けて放出

東京電力福島第1原子力発電所は8月24日午後1時3分、予定通り原発処理水の海への放出を開始した。トリチウムの濃度が1リットルあたり1,500ベクレル以下と想定通りに薄められたことが確認されたこと、気象条件に問題がなかったことから、海水移送ポンプを起動して処理水の放出を初めた。
処理水は海底トンネルを通じて原発の沖合1kmから放出される。初回となる今回は7,800トンの処理水を17日間かけて放出する予定。今年度は3万1,200トンを4回に分けて放出する計画。また、放出設備が故障したり、トリチウム濃度が基準を超えたりした場合には、遮断弁を作動させ放出を止めるとしている。

慶応 107年ぶり2回目の優勝 仙台育英 連覇ならず 夏の高校野球

第105回全国高等学校野球選手権大会は8月23日、阪神甲子園球場で仙台育英(宮城)と慶応(神奈川)との間で決勝戦が行われた。試合は常に先手で攻め続けた慶応が主導権を握り、序盤の拮抗した状態から一転、5回に一挙5店を奪い8−2で制し、悲願の全国制覇を達成した。同校の優勝は107年ぶり2回目。一方、昨年夏、東北に初の優勝旗をもたらせた仙台育成の連覇はならなかった。

万博海外館 箱型で規模別4パターン提示 8月末までに申請求める

万博の海外パビリオンを巡り、実施主体の博覧会協会は長方形の箱型の、規模別に4つのパターンを当該国に提示し、8月末までに申請するよう求めていることが分かった。4パターンから選択されたそれぞれの組み立て式の建物の建設代行し、各国に外装などを委ねる方式だ。2024年3月に着工し、同年12月までに参加国側に引き渡す予定。

石川県 県政の情報発信に日本初のAI知事「デジヒロシ」起用

石川県は8月22日、人工知能(AI)が自動生成した日本初のAI知事「デジヒロシ」が、県政関連の広報コンテンツの発信サービスを始めると発表した。石川県町で同日開いた記者会見で馳浩知事がデジヒロシを初披露した。
地域情報に関する様々な原稿と動画を生成AIが作成し、馳知事に似せたアバター(分身)がSNSで毎日発信するという。若い世代への情報発信を強化し、反響を施策立案に生かすのが狙い。

滋賀・近江早場米「ハナエチゼン」の出荷始まる 高島市

関西の米どころ、滋賀県の早場米の出荷が8月21日から始まった。近江米の産地の一つ、高島市では早場米の「ハナエチゼン」の栽培が盛んで、8月中旬から収穫作業が始まっている。
同日農協の検査場に集められた、収穫されたばかりのハナエチゼンの新米の粒の大きさや色、ひび割れの有無など品質検査が行われた。その結果、すべて最も品質が良い「1等」だったという。出荷された早場米は滋賀県内ぼ直売所や京阪神のスーパーなどで販売される。

原発処理水 8/24にも放出開始 政府決定 安全・風評対策を徹底

政府は8月22日、首相官邸で東京電力福島第1原子力発電所の処理水を巡る関係閣僚会議を開き、気象・海象条件に支障がなければ、海洋放出を24日に始めると決定した。漁業関係者らへの支援方針も確認した。
岸田首相は「現時点で準備できる万全の安全確保、風評対策を講じることを確認し、東京電力に速やかに放出開始に向けた準備を進めるよう求める」と語った。そして、「数十年の長期にわたろうとも、処理水の処分が完了するまで政府として責任を持って取り組む」と強調した。

電動アシスト自転車のバッテリー盗難急増 大阪府1〜6月で284件

大阪府警本部のまとめによると、電動アシスト自転車のバッテリーの盗難被害が相次いでおり、大阪府内で1〜6月で前年同期のおよそ3倍の284件に上っている。府警では転売が目的とみて捜査を進めるとともに、利用者に注意を呼びかけている。対策として、鍵とは別にワイヤー錠を使って本体とバッテリーを固定し”ダブルロック”状態にしておくことが効果的としている。盗まれたバッテリーの一部はインターネットのオークションサイトで1個あたり数千円から数万円で販売されている。