根室 花咲港で特産”花咲ガニ”初水揚げ始まる 初日は5トン余

北海道根室市で特産の花咲ガニの漁が始まり7月11日朝、初水揚げが行われた。根室市花咲港での11日の水揚げは5トン余りで、初日としては昨年より多かった。入札では最も高いもので1キロ当たり3,300円と、昨年とほぼ同価格で取り引きされた。
近年、根室市での30年前のピーク時の5分の1程度に落ち込んでいることから、漁獲量をオスは7割、メスは5割に抑えることにしているという。花咲ガニ漁は9月20日まで行われる。

経産省 FCトラック30年に1.7万台へ 普及促進へ規制緩和も検討

経済産業省は7月11日、水素燃料電池(FC)車両の普及に向けた中間案を公表した。FCトラックの利用を促すため2030年までに、少なくとも小型で1万2,000台、大型で5,000台の合わせて1万7,000台程度の車両の供給が必要だと示した。
FC車両は現時点では数十台にとどまっているが量産して価格の引き下げを図る。また、普及促進へ水素充填施設用の蓄圧器一本あたりの水素保有量を増やすなど規制緩和も検討する。6月に改定した政府の水素基本戦略では、15年間で官民合わせ15兆円を投じる計画を打ち出している。

十倉経団連会長 万博開催 全力尽くし「何があっても間に合わせる」

経団連の十倉雅和会長は7月11日、大阪市内で会見し2025年の大阪・関西万博のパビリオン建設などの準備が遅れていることに触れ、「何があっても、開幕に間に合わせる」と明言した。会員企業に対して万博の前売り券を購入するよう求める方針を示した。
十倉氏は万博の運営主体の日本国際博覧会協会(万博協会)の会長も務めている。この立場から、万博で自前の施設を建設予定の約50カ国・地域がいずれも着工に必要な手続きが完了しておらず、万博協会は一部代行する検討に入っている。これにより、開幕日までに各国・地域が狙いとしたパビリオン・施設が実現できるよう、全力を尽くすーと強調。一部で指摘され、懸念される2025年4月13日の開幕日を延期する考えを否定した。

最高裁 国の対応は違法 性同一性障害職員の女性トイレ使用制限で

最高裁第3小法廷(今崎幸彦裁判長)は7月11日、性同一性障害の経済産業省職員に対する女性用トイレの使用制限を巡り、国の対応は違法として、使用制限を認めない判断を示した。性的少数者の職場環境を巡る上告審判決は初めて。この結果、同職員の逆転勝訴が確定した。

世界の平均気温が17.42度で過去最高に さらに上昇の懸念

世界気象機関(WMO)は7月10日、今月7日に記録した世界平均気温は17.24度で、過去最高だった2016年8月16日の16.94度を上回ったと発表した。また、6月は観測史上最も暑い6月となり、7月第1週も最も暑い1週間となったとみられると明らかにした。WMOは4日にエルニーニョが7年ぶりに発生したとしており、今後さらに気温が上昇する可能性があるとして懸念を示した。

世界で熱波・水害頻発 29年までに最大420兆円の経済損失も

世界を襲う熱波・干ばつや、記録的な豪雨による水害など地球規模での異常気象が頻発している。世界の平均気温は過去最高を更新し、年米ペルー沖の海水温が上昇する「エルニーニョ現象」で、今夏は気温がさらに高まる可能性がある。専門家はエルニーニョによる経済損失は2029年までに最大3兆ドル(約420兆円)に上ると見積もっている。

H2AでJAXAの月探査機8/26打ち上げへ 「SLIM」月面着陸目指す

三菱重工業とJAXA(宇宙航空研究開発機構)が共同開発した「H2Aロケット」47号機を8月26日に打ち上げる方向で調整していることが分かった。JAXAの小型月探査機「SLIM(スリム)」などを搭載する。次世代機「H3」初号機の失敗で停止していた日本のロケット打ち上げが再開する。
種子島宇宙開発センター(所在地:鹿児島県)から打ち上げる。小型月探査機「SLIM」と天文衛星「XRISM(クリズム)」を搭載する。スリムは成功すれば日本初となる月面着陸を目指す。

東大 南海トラフ 3つのタービダイトの分布を発見 四国, 紀伊で

東京大学の研究グループは、南海トラフに沿って沈み込む深海堆積物を調査した結果、砂層に富むタービダイトがスロー地震活動の静穏域(プレート間固着の強い領域と概ね一致)に集中して分布することを発見した。これは海洋研究開発機構が過去に南海トラフで取得した反射法探査データを深海掘削データをと組み合わせ、海溝で沈み込む深海堆積物を分析した結果、分かったもの。
西側タービダイトは主に四国の足摺岬沖に、中央側タービダイトは紀伊半島の潮岬沖に、東側タービダイトは紀伊半島の熊野沖にそれぞれ分布。一方、四国の室戸岬沖ではタービダイトが分布せず、泥質堆積物のみが沈み込んでいた。南海トラフ沿いの深海堆積物をを分析し、沈み込むタービダイトの全貌を明らかにしたのは、今回が初めて。

6月の街角景気 5カ月ぶり低下 コロナ5類移行後の消費一服

内閣府が7月10日発表した6月の街角ウオッチャー調査(街角景気)によると、3カ月前と比べた現状判断指数(DI、季節調整値)は53.6と前月比で1.4ポイント低下した。マイナスは5カ月ぶり。新型コロナの「5類」移行による消費拡大に一服感が出た。ただ、現状判断は「緩やかに回復している」とし、5月から2カ月連続で据え置いた。

宇都宮LRTが運賃申請, 初乗り150円 次世代型路面電車 8/26開業

8月26日に開業を予定している栃木県の次世代型路面電車(LRT)、芳賀・宇都宮LRT(宇都宮LRT)の運行会社、宇都宮ライトレールが関東運輸局に運賃の上限額を認可申請した。認可されると初乗り150円から、乗車距離に応じて50円刻みで加算され最大400円となる。6歳以上12歳未満の子供は半額で、10円未満は切り上げる。
運賃は、同一区間をほぼ並走するバスに比べて安い。所要時間はダイヤ上ではLRTとほぼ同じだが、道路の渋滞状況次第で、軌道を走るLRTは定時走行が見込まれ軍配が上がる。優位性を確保できれば通勤通学者がLRTにシフトする可能性もある。