中国の12月景況悪化 PMI47.0 3カ月連続50割れ

中国国家統計局が12月31日発表した2022年12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は47.0にとどまった。好・不調の境目である50を3カ月連続で下回った。景気浮揚の足かせになっていると指摘されていた「ゼロコロナ」政策を12月7日に緩和そして順次撤廃したものの、引き換えに大都市を中心に全国各地で新型コロナウイルスの感染爆発が起こり、経済活動は沈滞したままだった。

スリランカ IMFからの金融支援は23年に持ち越し

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、スリランカのシェハン・セマ−シン財務担当副大臣はこのほど、IMF理事会による総額29億ドルの支援パッケージに対する承認の遅れから、2023年第1四半期(1〜3月)の承認を目指すことを明らかにした。
IMFの承認を得るには、債権国による資金保証と国内の構造改革が必要とされている。このため、スリランカ政府は増税や課税対象の拡大、国有企業再編などの改革案を策定するとともに、債権国との債務再編交渉を続けている。

”年越しお札”2.5%増の125兆円 13年連続で最高更新

日銀は12月30日、家計や企業、金融機関の金庫などで年を越すお札(日銀券)が、前年比2.5%増の125兆683億円に上ると発表した。これで13年連続で過去最高を更新することになる。銀行預金の金利が低水準であることや、ATM手数料の見直しが相次ぎ、家計に眠る”タンス預金”が増えているため。

尖閣周辺で中国海警局の船航行 年間計334日で最多

第11管区海上保安本部(那覇)によると、沖縄県、尖閣諸島周辺の領海外側にある接続水域で12月29日、中国海警局の船4隻が航行しているのを、海上保安庁の巡視船が確認した。この結果、この海域での2022年の中国船の航行は計334日となり、2020年の計333日を上回り、年間最多となった。

季節性インフル 3年ぶり全国で流行期入り 厚労省

厚生労働省は12月28日、全国的に季節性インフルエンザの流行期に入ったと発表した。全国約5,000カ所の定点医療機関から報告された最新1週間(12月19〜25日)の患者数が1医療機関あたり「1.24人(速報値)」となり、流行開始の目安となる「1人」を超えた。
新型コロナウイルスが発生してから季節性インフルエンザの流行はなかったため、3年ぶりの流行となる。今後、新型コロナウイルスとの同時流行の影響が懸念される。

「サッカーの王様」ペレ氏死去 82歳 元ブラジル代表

ブラジル元代表で「サッカーの王様」と称されたペレ氏が12月29日、がんによる多臓器不全で死去した。82歳だった。ペレ氏の娘がインスタグラムへの投稿で明らかにした。ペレ氏の本名はエドソン・アランテス・ド・ナシメント。
ペレ氏は16歳でブラジル代表となり、ワールドカップ(W杯)に4度出場し、17歳で1958年のW杯スウェーデン大会を皮切りに、1062年チリ大会、70年メキシコ大会の3度の優勝に加わった。

JRA 川田将雅143勝で初の最多勝獲得 売上3.25兆円

日本中央競馬会(JRA)の2022年の全日程が12月28日終了し、川田将雅騎手が143勝(うち重賞8勝、G1・3勝)を挙げ、デビュー19年目で初の最多勝タイトルを獲得した。最多勝に加え最高勝率、最多賞金獲得の計3部門を受賞したことで史上4人目の騎手大賞も決まった。今村聖奈は女性騎手史上最多、新人では歴代5位の51勝を挙げた。
調教師部門では、矢作芳人調教師が重賞4勝を含む59勝(うち障害レース1勝)で、2年ぶり4度目の年間最多勝に輝いた。
JRAの開催288日の2022年の馬券の総売り上げは前年比5.3%増の3兆2,539億707万6,200円で11年連続の増収となった。

サッカー代表 森保監督の続投決定 初の続投に

日本サッカー協会は12月28日、ワールドカップ(W杯)カタール大会で日本代表をベスト16へ導いた森保一監督(54)の続投を決めた。この結果、2026年に米国、カナダ、メキシコで共催される次回W杯へ向けた新体制でも、引き続き指揮を執ることになり、W杯8強以上へ再チャレンジすることになった。
これまで日本の代表監督は、W杯に初出場した1998年フランス大会から、大会後に毎回退任していた。

米政府 中国からの入国者にコロナ検査義務付けへ

米政府は12月28日、中国からの入国者に新型コロナウイルスの検査を1月5日から義務付けると公表した。中国各地での爆発的な感染拡大を受け、米国内に波及するとを水際で防ぐ措置。
日本政府は12月30日から検査を義務付けることを公表している。このほか、インド、イタリア、台湾、マレーシアなども水際対策の強化を公表している。

バングラデシュ・ダッカで初の都市鉄道 一部開業

バングラデシュの首都ダッカで12月28日、日本の支援で建設されている同国初の都市型鉄道「ダッカメトロ」の一部区間が開業した。建設計画が進む複数の路線のうち、「6号線」の全21kmのうち12kmの区間で営業を開始したもの。6号線の全線開通は2025年の予定。
世界有数の人口過密都市・ダッカの大動脈として、交通渋滞や大気汚染の緩和が期待される。