工学院大 バイオガスで作動の燃料電池とエビ養殖で実証

工学院大学(所在地:東京都新宿区)は11月4日、世界初のバイオガスで作動する燃料電池とIoTを導入したエビ養殖システムの実証研究を産学連携で開始すると発表した。バイオガスSOFCによるグリーン電力供給とIoT水管理によるエビ増産システムを統合したエビ養殖システムを構築し、これを実証する。「養殖汚泥とバイオマス廃棄物」と「IoTを用いた制御によるエビ養殖」の2つを組み合わせたもの。

G7外相 ロシア「インフラ攻撃」非難 越冬支援で一致

主要7カ国(G7)外相は11月4日、ドイツで開かれていた2日間の会合を終え、ロシアによるウクライナへのインフラ攻撃を非難する声明を採択、ウクライナへの越冬支援方針で一致し、閉幕した。ロシアへの攻撃型ドローン(無人機)の供与を巡り、イランを名指しで非難した。越冬支援ではインフラ復旧の協調体制を立ち上げることで一致した。日本政府は暖房設備や防寒具の供与などを進める。

オリックスの御堂筋優勝パレードに30万人が熱狂

パ・リーグを連勝し、26年ぶりで日本一に輝いたオリックスが11月3日、大阪市の御堂筋で優勝パレードを実施した。主催者発表で30万人の観衆とともに、日本一を祝った。
この日から始まった恒例の冬の風物詩、御堂筋ライトアップ「大阪・光の饗宴2022」の点灯セレモニーに参加した後、オープンカーとバスに分乗し、約1kmをパレードした。中島聡監督、選手会会長の吉田正尚、エースの山本由伸、日本シリーズMVPの杉本裕太郎ら有力選手らが勢揃い、詰めかけたファンの声援に応えた。
歩行者天国のイベントの中で行われただけに、選手らと4、5mの近さで声を掛け合えたりできたことに、遠方から駆けつけたファンを含めパレード目当てに訪れた人らは感激していた。御堂筋での優勝パレードは2005年の阪神以来17年ぶり。

3年ぶりに「御堂筋ランウェイ」ダウンタウン登場

大阪のメインストリート、御堂筋で11月3日、歩行者天国にして行われるイベント「御堂筋ランウェイ」が開かれた。心斎橋〜本町のおよそ500mの区間を会場に様々な催しが行われ、このうちメインのステージでは、2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)のアンバサダーを務めるコブクロの2人が、万博の公式テーマソング「この地球の続き」を披露した。
また、このイベントの終盤には同じく万博のアンバサダーを務めるダウンタウンの松本人志さんと浜田雅功さんも登場。吉村洋文府知事、松井一郎市長らと軽妙なトークを交え、会場を盛り上げていた。

日本で最初の「大阪手形交換所」143年の歴史に幕

「大阪手形交換所」が11月2日、決済手段の電子化などに伴って業務を終了、記念の式典が行われた。同交換所は明治12(1878)年、実業家、渋沢栄一らの呼び掛けでつくられた「銀行苦楽部(くらぶ)」の「大坂交換所」が設けられたのが発祥で、企業同士の取引で代金を後払いする際に使われる約束手形を取り扱ってきた。しかし、インターネットの普及で決済手段の電子化が進み利用が減り、今回143年の歴史に幕を下ろした。
約束手形の交換業務は11月4日から、全国銀行協会が新たに設ける「電子交換所」を通じて行われることになる。

3年ぶり有観客 佐賀でアジア最大級の熱気球大会

佐賀市の嘉瀬川河川敷で11月2日、アジア最大級の熱気球大会「佐賀インターナショナル バル−ンフェスタ」が開幕した。6日まで。新型コロナウイルス禍で、2020年は中止され、2021年は無観客開催だった。今年は3年ぶりの有観客での開催。
期間中、今年は海外からの1機を含む計95機が参加する。風向きなどを考慮して目的地にいかに近づけるかを競う競技が行われる。

人工的に毛を作り出す組織を作製する技術を開発

横浜国立大学の研究チームは、高効率に毛が生える組織を体外で作製する技術を開発した。マウスの細胞から毛を生み出す細胞を作製して培養すると、長さ5mm程度の毛が生える。この毛をマウスの皮膚に移植すると定着し、抜けて生え換わる周期も再現できたという。人の毛髪の再生医療や治療薬開発への応用を目指す。日本経済新聞が報じた。

金沢・兼六園で伝統の「雪づり」始まる 冬支度

日本三名園の一つ、石川県金沢市の兼六園で11月1日、北陸に冬の訪れを告げる伝統の風物詩、雪の重みから木々を守るための冬支度「雪づり」の作業が始まった。雪づりはマツやツツジなど園内800カ所で行う。庭師や造園業者ら延べ約500人が計4トンのわら縄を使用し、12月中旬までに作業にあたる。

中国の鴻海傘下の世界最大iPhone工場封鎖で争議

香港紙や中国現地メディアによると、中国河南省鄭州市の鴻海精密工業(本社:台湾)傘下の世界最大iPhone生産工場で、新型コロナウイルス感染が広がり、封鎖管理・隔離された敷地内から逃れようと大勢の出稼ぎ労働者が相次いで脱出している。これは、食事や医薬品が不足する劣悪な環境に耐えられなくなった労働者たちが、フェンスを乗り越えて脱出しているもの。
新型コロナウイルスを封じ込める”ゼロコロナ”政策のもと、周辺の公共交通機関がコロナ対策で停止していることから、工場内を脱出した、他に交通手段のない出稼ぎ労働者らが高速道路などを、故郷に向けて数十km歩いて帰ろうとするする姿が数多くみられるという。同工場は従業員20万〜35万人を擁する世界最大のiPhone組立工場。

「ジブリパーク」開業 ジブリの世界に熱い視線

スタジオジブリの世界観をテーマにした公園「ジブリパーク」(所在地:愛知県長久手市)が11月1日、開業した。待ちわびたジブリファンらが午前10時の開業時間の2、3時間前から列をつくった。
愛・地球博記念公園(157ha)の一部、7.1haを活用して設(しつら)えられたジブリパークは、映画「千と千尋の神隠し」「となりのトトロ」「耳をすませば」「天空の城ラピュタ」「紅の豚」「崖の上のポニョ」などの世界に誘う展示品や施設が立ち並ぶ。
この日は計画されている全5エリアのうち、ジブリ作品の名場面を実物大で再現したセットが並ぶ「ジブリの大倉庫」、トトロの世界などを表現する「どんどこ森」、「耳をすませば」の舞台が再現された「青春の丘」が先行開業した。残りは「もののけ姫」がテーマの「もののけの里」が2023年秋、「魔女の宅急便」などがテーマの「魔女の谷」は2024年3月の開業予定。
施設を整備する愛知県は、全面開業する2023年度以降の経済効果を年480億円と試算している。