習総書記 台湾統一へ「武力行使を放棄せず」明言

中国共産党の5年に1度の第20回党大会が10月16日、北京市の人民大会堂で開幕した。習近平(シー・ジンピン)総書記は過去5年間の成果と今後の方針を示す活動報告で、台湾統一方針を巡り「決して無力行使の放棄を約束しない。必要なあらゆる措置をとる選択肢を持ち続ける」と強調した。5年前の報告より大幅に表現を強め、介入を強める米国や、対話の重要性を訴える台湾の蔡英文政権を威圧、対立を際立たせた。

サッカー天皇杯 甲府が初V J2クラブ2度目の快挙

天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権大会は10月16日、J2のヴァンフォーレ甲府とJ1のサンフレッチェ広島の間で決勝戦が行われた。
試合は1−1のまま延長線でも決着がつかず、PK戦で甲府が5−4で制した。J1チームを次々と破り、決勝戦まで勝ち上がった甲府の粘り強さが目立ち、中でも甲府のGK河田の再三の好セーブが光った。
甲府は天皇賞初V。J2勢としては2011年のFC東京以来の2度めの快挙となった。

競馬G1秋華賞スタニングローズ優勝 3冠阻む

3歳牝馬3冠レースの最終戦、第27回秋華賞(G1、芝2,000m、16頭出走)は10月16日、宝塚市の阪神競馬場で行われ、3番人気のスタニングローズ(坂井瑠星騎乗)がゴール前、力強い末脚を繰り出し、1分58秒6で優勝した。同馬はG1初勝利で1着賞金1億1,000万円を獲得した。
春の桜花賞、オークスを制し、このレースで3冠達成が懸かっていた、1番人気に支持されていたスターズオンアースは道中の位置取りが悪く、持ち味の末脚で懸命に追撃したが及ばず3着に終わった。2着には2番人気のナミュールが入った。
坂井騎手はG1初勝利。高野友和調教師はG1・4勝目で、秋華賞は2014年以来2勝目。

拒食症 10代患者がコロナ前の1.7倍に 学会調べ

日本摂食障害学会の調査グループによると、拒食症の患者が若い世代を中心に増え、10代の患者は2021年、コロナ前の1.7倍に上ったことが分かった。同学会ではコロナ禍での日常生活の変化がストレスになり、発症につながっているのではないかとみている。
同グループは、全国の摂食障害の専門治療を行っている医療機関を対象に、2022年5月から7月にアンケートを行い、28カ所から回答を得た。
その結果、初診の外来患者で「神経性やせ症」、いわゆる拒食症だった人は2019年には400人だったのが、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年は1.2倍の480人、2021年はおよそ1,5倍の610人になっている。とりわけ顕著なのが10代で、2019年に199人だったのが、2020年は296人でおよそ1.5倍、2021年は347人でおよそ1.7倍に増えている。同学会では、2020年、2021年の患者の30%余りはコロナ禍が影響しているとみられるとしている。

オリックス劇的サヨナラ 2年連続で日本シリーズへ

プロ野球日本シリーズは10月15日、2年連続でヤクルトとオリックスで争われることが決まった。セ・リーグは14日、阪神に3連勝して4勝(レギュラーシーズン優勝のアドヴァンテージの1勝含む)し、日本シリーズ進出を決めたヤクルト。
これに対しパ・リーグは前日、ソフトバンクに敗れ、王手をかけたまま迎えたオリックス。
4回、吉田正尚の2ランホームランで先制、試合を有利に進めながら7回、デスパイネに同店2ランホームランを浴び、大接戦となった。しかし9回二死、ニ、三塁で中川圭太がソフトバンクのクローザー、モイネロからレフト前へタイムリーヒットを放ち、試合を決めた。

22年上半期の外国人入国者 前年の7倍 水際緩和で

出入国在留管理庁は10月14日、2022年1〜6月の外国人新規入国者数が38万8,893人だったと発表した。前年同期の5万5,104人の7.1倍となった。新型コロナウイルス感染症の水際対策が段階的に緩和されたため。ただ、コロナ禍前の2019年1〜6月は1,498万5,170人に上ったから、まだまだ回復途上といえる。
2022年1〜6月の入国者数を国・地域別でみると、ベトナムが7万6,852人で最多だった。以下、中国の5万6,567人、ネパールの2万9,638人と続いている。資格別では「留学」が全体の27%に相当する10万5,032人でトップを占め、前年同期の7,078人の14.8倍となっている。

CEATEC 2022 3年ぶりリアル開催 メタバース体感

国内最大級のIT(情報技術)見本市「CEATEC(シーテック)2022」が10月18日、千葉・幕張メッセで開幕する。今回の見どころは、日々の暮らし、生活に入り込む仮想空間「メタバース」を体感できる展示。また、3年ぶりにリアルでの開催が復活する。だが、出展者は想定ほど伸びず、2019年と比べると3割程度減少する見通し。

外国人含め観光地に活気 旅行支援開始後初の週末

秋の観光シーズンに加え、政府の観光振興策「全国旅行支援」(東京除く)が始まって初の週末となった10月15日、各地の観光地は海外からの個人客や国内旅行客らが足を運んだ。
大阪・ミナミ、道頓堀、京都・嵐山、清水寺周辺は多くの人手でにぎわい、伊勢神宮では内宮近くの「おかげ横丁」も朝から観光客の姿が戻っていた。
旅行業界でも「予約状況をみると、コロナ禍前の水準に戻っている」の声も聞かれるほど。それだけにホテルや飲食店、土産物店などの期待は久しぶりに高まっている。ただ、旅行予約サイトに繋がらないといった状況に加え、自治体ごとにルールを決めている今回の支援策で、準備不足で詳細が未定の部分があり、新規予約の受け付けを停止する事業者もあり、高まる期待をよそに実現度合いは”想い半ば”だ。

日本混合団体5連覇 決勝でフランスに4−2 世界柔道

柔道の世界選手権最終日は10月13日、ウズベキスタンの首都タシケントで男女混合の団体戦が行われ、東京五輪銀メダルの日本は決勝で、同五輪金メダルのフランスに4−2で勝ち雪辱、世界柔道選手権で男女混合団体で5連覇を達成した。
チームは男女各3人の計6人で構成され、男子は73キロ、90キロ、90キロ超、女子は57キロ、70キロ、70キロ超の体重区分で争った。日本は初戦の2回戦でドミニカ、準々決勝でオランダ、準決勝でドイツに、いずれも4−0で危なげなく勝ち上がった。