世界の石炭消費量23年に過去最高に IEAが予測

国際エネルギー機関(IEA)は7月28日、2022年の石炭消費量は約80億トンになり、前年比0.7%増えるとの予測を公表した。ロシアのウクライナ侵攻を機に価格が高騰する天然ガスの代替として、より安価な石炭を使うケースが増えており、2023年には過去最高を更新する可能性が高いとしている。
2022年は過去最高だった2013年と同水準で、2023年の石炭消費量はさらに0.3%増えるとみている

厚労省 天然痘ワクチンをサル痘にも 予防用で薬事承認へ

厚生労働省は国内で生産・備蓄している天然痘ワクチンについて、「サル痘」の予防用で近く薬事承認する。
ワクチンはKMバイオロジクス(熊本市)が製造販売するLC16「KMB」。国立感染症研究所などによると、サル痘の発症予防効果は約85%とされる。世界保健機関(WHO)は天然痘ワクチンの使用を推奨している。

日本 コロナの週間感染者数が世界最多に WHO集計

世界保健機関(WHO)は7月27日、日本の新型コロナウイルスの新規感染者数が7月24日までの1週間で96万9,068人に上り、世界最多だったと発表した。この期間の世界全体の感染者数は660万人超で、日本が15%を占めている。
国別の感染者数は米国が約86万人、ドイツが約57万人、イタリアが約53万人、フランスが約51万人と続いている。オミクロン株派生型「BA.5」が大勢を占めている。一方、死者は米国が最多で約2,600人、ブラジルが約1,400人。日本の死者は272人。

フィリピン・ルソン島でM7.0地震 5人死亡,64人負傷

フィリピン政府は7月27日、ルソン島北部でマグニチュード(M)7.0の地震が発生し、5人が死亡、64人が負傷したと発表した。アブラ州とベンゲット州などが被災、58カ所で土砂崩れが起き、173の建物や構造物が損壊。16世紀のスペイン統治時代の街並みが世界遺産に登録されているビガンでも教会や歴史的建築物が被災した。

技能実習生の5割超が来日前に平均54万円の借金

出入国在留管理庁が行った初の実態調査によると、技能実習生の5割超が来日のため平均54万円の借金をしていることが分かった。
借金を負っている割合はベトナムやカンボジアの出身者が多く、その比率は8割に上る。また、来日している技能実習生の全体の2割は、来日後の給料が「期待より少ない」と回答している。

7月の景気判断「緩やかに持ち直し」3カ月ぶり上方修正

日本政府は7月26日発表した7月の月例経済報告で、景気の総括判断を「緩やかに持ち直している」に引き上げた。3カ月ぶりの上方修正となる。6月までの総括判断は「持ち直しの動きがみられる」だった。
7月に入ってから新型コロナウイルスの感染が急拡大しているが、行動制限が解かれたことで外食や旅行などサービス消費が回復している。個人消費を3カ月ぶりに上方修正したほか、雇用情勢の判断を2カ月ぶりに引き上げた。

6月求人広告数47.9%増 14カ月連続プラス 飲食牽引

人材サービス会社でつくる全国求人情報協会(全求協、所在地:東京都千代田区)が7月25日発表した6月の求人広告件数(週平均、職種別)は、前年同期比47.9%増の123万2,411件だった。前年同月を上回るのは14カ月連続。夏の繁忙期に向けて飲食店や娯楽施設で採用を強化する動きが広がった。
職種別では、飲食店のホールスタッフなどの「給仕」が前年同月比89.2%増の15万109件で全体を牽引した。「調理」も78.5%増の11万7,180件と高い伸びを示した。娯楽施設スタッフなどの「接客」は72.7%増の7万9,897件、店舗販売員などの「販売」は37.7%増の20万5,754件だった。「事務」は52.3%増の9万7,243件。

鉄道ローカル線存続を協議「輸送密度」ルール軸に

ローカル鉄道のあり方を議論する国土交通省の有識者会議は7月25日、赤字路線の存廃についての提言を示した。JR鉄道1kmあたりの1日あたり平均利用者が平時に1,000人を下回る路線について、国、自治体、事業者が抜本的な改善策を協議する仕組みを設ける。
協議会では対象路線について、バスや専用道を使うバス高速輸送システム(BRT)への転換などを検討する。線路や駅を自治体が管理し、事業者は輸送サービスに特化する「上下分離」について議論する。最長で3年以内に結論を出す予定。