コロナ死者 12/27 過去最多の438人 初の1日400人台

日本国内で12月27日、新型コロナウイルス感染による438人の死者が報告された。過去最多で、1日の死者が400人を超えるのは初めて。これまでの最多は23日の371人だった。コロナによる死者は”第8波”の感染拡大に伴い増加、12月に入り200人や300人台の日が目立っている。
なお、27日の全国の新規感染者は20万8,235人が確認され、1週間前と比べ1万8,000人余り増えている。新型コロナウイルス感染による死者は28、29日と400人台に上っている。

中国 海外旅行解禁 「ゼロコロナ政策」事実上撤廃 

中国政府は12月27日、これまで原則として禁止してきた中国人の海外旅行について、2023年1月8日から申請手続きの受け付けを再開すると発表した。これにより、中国政府が12月上旬から順次、緩和を進めてきた「ゼロコロナ政策」が事実上撤廃されることになる。
中国の出入国管理当局は27日、旅行目的のパスポート更新や訪問先のビザ申請手続きについて「秩序をもって受け付けを再開する」と発表した。ただ、中国では日本や韓国などのビザ申請は指定された旅行社を通じて行う必要があり、中国人の出国の可否は当局がコントロールすることができるという。

岸田首相 防衛増税前に衆院解散 時期には言及せず

岸田文雄首相は12月27日、防衛費増額の財源を確保するための増税を始める前に衆院解散・総選挙に踏み切るとの見通しを示した。増税開始は2024〜2027年の適切な時期と説明し、「スタートはこれから決定するが、それまでに選挙はあると思う」と述べ、具体的な時期への言及はなかった。増税の対象は法人税、所得税、たばこ税の3つの税。現在の衆院議員の任期は2025年まで。

新大阪を西日本の一大拠点ハブに 官民挙げて再開発

大阪府などは12月26日、新大阪駅(所在地:大阪市淀川区)周辺の大規模な再開発を進める「新大阪駅周辺地域都市再生緊急整備協議会会議」を初めて開いた。会議には大阪府の吉村知事、大阪市の松井市長ほか、JR西日本、阪急電鉄など関係する鉄道会社の社長らが出席した。
吉村知事は「大阪の成長に向けて、新大阪駅周辺の整備は極めて重要だ。西日本の一大ハブ拠点として、まちづくりに力を入れていきたい」と述べた。
同駅周辺は10月に国から、規制緩和「や税制面などで優遇措置を受けられる「都市再生緊急整備地域」に指定された。これを受け2040年をめどに、官民挙げてにぎわいのあるまちづくりを目指す。

中国 23年1/8から入国時の強制隔離撤廃を発表

中国政府は12月26日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため海外から中国本土に入る際に義務付けているホテルでの強制隔離を、2023年1月8日から撤廃すると発表した。
現在は海外などからの入国者には、5日間の強制隔離と3日間の自宅隔離が義務付けられている。入国者のPCR検査と強制隔離を取りやめる。海外との往来正常化を進め、低迷する経済のテコ入れを図る。

11月求人倍率 横ばいの1.35倍 失業率は2.5%に低下

厚生労働省が12月27日発表した11月の有効求人倍率は季節調整値で1.35倍と前月から横ばいだった。一方、総務省が同日発表した11月の完全失業率は2.5%と前月比で0.1ポイント下がった。
景気の先行指標となる新規求人倍率は2.42倍と0.09ポイント上昇し、新型コロナウイルス禍前の2019年8月以来の高水準となった。訪日外国人の増加に伴い、宿泊・飲食サービスを中心に求人が増え、新規求人数は前年同月比8.7%増の86万5,294人となった。
完全失業者数は前月比で5万人減少して173万人となった。

”ゾンビ企業”18.8万社 ゼロゼロ融資で過剰債務企業増加

帝国データバンクの調査によると、実質破綻状態でありながら生き延びている、いわゆる”ゾンビ企業”が2021年度時点で約18万8,000社に上り、前年度に比べ1割強増えたことが分かった。新型コロナウイルス禍に対応した政府の緊急救済策、実質無担保・無利子のゼロゼロ融資などで、過剰債務を抱えた企業が増加した。
これに加え、長期にわたって続いていた日銀の金融緩和修正策により、企業の利払い負担は増える可能性があり、今後の対応、処理が難しくなってきた。

コロナ禍で21年の外出率は過去最低 在宅普及で

全国70都市を対象にした国土交通省の調査によると、2021年に平日・休日に外出した人の割合が過去最低になったことが分かった。外出割合は平日が前回2015年調査に比べて6.8ポイント減の74.1%、休日が7.4ポイント減の52.5%で、いずれも1987年の調査開始以来最低だった。
新型コロナウイルス禍で、大都市中心に在宅勤務が奨励され普及したため。減少幅は地方都市より三大都市圏のほうが大きかった。
調査は5年に1回程度行われ、今回の調査は2021年10月下旬から11月末に実施し、4万3,800世帯から回答を得た。

中国からの渡航者12/30から入国時コロナ検査義務付け

岸田首相は12月27日、中国からの渡航者について、12月30日から新型コロナウイルスの水際対策を強化すると発表した。入国時に感染検査を義務付け、陽性だった場合は特機施設で原則7日間の隔離措置をとる。中国政府のゼロコロナ政策撤廃を機に、中国全土における記録的感染急拡大を受け、これが日本へ波及するのを抑えるため。検査を義務付けるのは中国からの渡航者を7日以内の渡航歴がある人。

イクイノックス G1有馬記念制す 末脚に磨き,安定感

競馬の第67回有馬記念(2500m芝、16頭出走、G1)は12月25日、中山競馬場で行われ、1番人気に支持されたイクイノックス(クリストフ・ルメール騎乗)が2分32秒4で優勝し、1着賞金4億円を獲得した。同馬は天皇賞・秋に続きG1・2勝目を挙げた。ルメール騎手はこのレース3勝目で、木村哲也調教師は初勝利。イクイノックスは、天皇賞・秋で混戦の中、差し切った末脚に磨きがかかり、安定感が増した。
イクイノックスは道中、中団につけ、3コーナー手前から徐々に上位に進出し、満を持して最後の直線に入って先頭に躍り出ると末脚を伸ばし、ゴールを突き抜けた。2馬身半差の2着に6番人気のボルドグフーシュ、さらに1馬身半差の3着に3番人気のジェラルディ−ナが入った。ファン投票1位で2番人気のタイトルホルダーは、本来の逃げパターンに持ち込めず失速、珍しく9着に敗れた。