カンボジア・プノンペンに日系病院開院 高度医療サービス提供

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、カンボジアの首都プノンペンの日系の民間病院、サンライズジャパン病院が、同市北部のイオンモール・センソック(2号店)内に新たな診療所「サンライズメディカルセンター・センソック」を開院した。
同国の医療体制は発展途上の状況にあるが、同メディカルセンターは同国内では数少ない高度医療サービスの提供を目指し、検診・内科診療・X線検査などを行う。
同メディカルセンターの開院式にはカンボジア保健省のオー・バンディン長官や植野篤志駐カンボジア日本大使らが出席した。

訪日客の昨年度消費税免税分21億円未徴収判明 ”転売”狙いか

財務省によると、税関当局が昨年度、免税品を購入した訪日客366人に、免税要件を満たしていないとして消費税計22億円の徴収決定したのに対し、実際に納税されたのは213人、約7,000万円にとどまり、約21億円が徴収できていないことが分かった。背景に転売で”利ざや”を稼ぐ業者の存在があるとみられる。制度見直しを含めた議論の必要性を指摘する声が挙がっている。
消費税は国内で消費される商品やサービスにかかるため、訪日客ら商品を国外に持ち出す場合、免税購入が可能だ。ただ、買った商品の転売は認められておらず、出国時に持っていないことが判明すれば税関で消費税を徴収される。税関手続きの電子化によって2020年度から、購入者のパスポート情報や購入記録が免税店から国税庁に電子送信され、税関当局に共有されるようになったことで、不正が迅速に判明することになった。

「J30年のMVP」に遠藤保仁 Jリーグが表彰 ベスト11も発表

Jリーグは5月15日、同日で開幕から30年を迎えたのを記念して「J30ベストアウォーズ」を開催し、最優秀選手(MVP)にJ1最多出場を誇る遠藤保仁(43、J2磐田)が選ばれた。
ベストイレブンにはGK=川口能活(最終所属・現所属、以下、同、相模原)、DF=井原正巳(浦和」)、内田篤人(鹿島)、田中マルクス闘莉王(京都)、中澤佑二(横浜M)、松田直樹(松本)、MF=遠藤保仁(磐田)、小野伸二(札幌)、中村憲剛(川崎F)、中村俊輔(横浜FC)、FW=三浦知良(ポルトガル・オリベイレンセ)が選出された。

タイ総選挙 2野党で過半数占める 焦点は連立交渉に 政権交代は?

タイで5月14日実施された総選挙(下院、定数500)の結果、民主化を訴える野党2党が合わせて292議席を獲得し、過半数を占めた。
選挙管理委員会の開票率99%時点の暫定集計によると、民主派野党「前進党」が小選挙区と比例代表合わせて151議席を獲得、タクシン首相派の野党「タイ貢献党」も141議席を獲得した。これに対し、連立与党の中核を占める親軍派「国民国家の力」やプラユット首相を支持する「タイ団結国家建設党」は劣勢に立った。
これにより、各党による多数派工作は前進党と貢献党を軸に展開される見通し。ただ、首相指名選挙は下院代表500人と軍政下で国軍が任命した上院議員250人の合同で実施される。このため野党による政権交代は実現できるかは不透明だ。2014年の軍事クーデター、2019年の民政移管後も国軍の影響下にある親軍勢力が政権が円満に移譲に応じるのか読みきれない。

関西空港国際線 大型連休利用客38万6,220人でコロナ前の50%

大阪出入国在留管理局関西空港支局によると、今年の大型連休中(4月28〜5月7日)の関西空港国際線の利用者は、出発が30万3,990人、到着が18万2,230人で合わせて38万6,220人となった。1日あたりの利用者は3万8,600人となり、コロナ禍前の2019年に比べ50%まで回復した。
出国先は韓国が最多で7万5,000人と全体の37%を占めた。次いで台湾が14%の2万8,900人。2019年は最多だった中国本土は2万2,700人で全体の11%にとどまった。

大型連休の成田空港国際線利用者56万6,000人余 コロナ前の約5割

東京出入国在留管理局成田空港支局によると、今年の大型連休の期間中(4月28〜5月7日)に成田空港の国際線を利用した人は56万6,000人余でコロナ禍前の2019年の同期(109万人余)の半分程度まで回復したことが分かった。今年の利用客の内訳は日本人がおよそ19万人、外国人はおよそ37万6,000人で、出国先は韓国が最も多い19%を占めた。以下、米国、台湾が続いた。

ソングライン G1 2勝目 競馬のヴィクトリアマイル制す

競馬の第18回ヴィクトリアマイル(G1、1600m芝、16頭出走)は5月14日、東京・府中の東京競馬場で行われ、4番人気のソングライン(戸崎圭太騎乗)が1分32秒2で優勝し、1着賞金1億3,000万円を獲得した。同馬はG12勝目。戸崎騎手はこのレース3勝目、林徹調教師は初勝利。
ソングラインはレース前半、中団内めにつけていたが、最後の直線で温存していた力強い差し脚を繰り出した。そして先に先頭に抜け出し勝ったかに見えた、白毛の3番人気のソダシをゴール寸前、頭差交わした。前レース、安田記念に続く、マイル(1600m)戦の適性を十二分にうかがわせる差し脚だった。
このレースは、ソダシからさらに3/4馬身差の3着に1番人気に支持されていたスターズオンアースが入った。

宇宙ごみ除去技術開発 G7が主導 科学技術相会合が共同声明

宮城県仙台市で開かれた主要7カ国(G7)の科学技術相会合は5月13日、共同声明をまとめた。宇宙ごみを除去する技術開発をめぐり、G7が主導して進めることで合意した。安全保障に不可欠な衛星が、宇宙ごみの破片にぶつかって壊れる危険性がある。声明では「喫緊の対応が必要」と強調している。
宇宙ごみは任務が終わっても軌道上に残る衛星などを指す。この処理を巡って中国が2007年、ロシアが2021年にミサイルで衛星を破壊する実験に踏み切り、大量の破片が散らばり、事態を悪化させた。