マグロ最高値3,604万円 豊洲の初競り 昨年の2.1倍

新春恒例の初競りが1月5日、豊洲市場(所在地:東京都江東区)で開かれ、青森県大間産の212kgのクロマグロに1匹3,604万円の最高値が付いた。2022年の1匹1,688万円の2.1倍、1kg17万円の高値だった。マグロ専門の仲卸大手、やま幸(所在地:東京都江東区)が落札した。
豊洲市場のマグロ初競りは、2019年にすしチェーン「すしざんまい」を運営する喜代村(本社所在地:東京都中央区)が史上最高の3億3,360万円で落札。2020年も同社が最高値1億9,320万円で競り落とし、注目された。しかし、2021年、2022年は新型コロナウイルス禍による外食不振で、一番マグロの価格も2年連続で前年を下回っていた。

被害者救済新法1/5施行 悪質な寄付禁止, 取消権も

旧統一教会をめぐる問題を受けて、昨年末の国会で成立した被害者救済を図るための新たな法律などが1月5日施行された。これにより、悪質な寄付を禁止する新しい法律の一部と、霊感商法など悪質商法による契約を取り消せる「取消権」を行使できる期間を10年に延長する改正消費者契約法、改正国民生活センター法が法律として効力を持つことになった。

シンガポールの22年GDP3.8%増 製造業が失速

シンガポール貿易産業省が1月3日発表した2022年の実質国内総生産(GDP、速報値)は、前年比3.8%増にとどまり、2021年の7.6%増から減速した。インフレの進行と製造業の伸び悩みがこの主要因。製造業は2.6%増で、2021年の13.2%増から大きく失速した。一方、サービス業は5%増と前年の5.6%増と持ちこたえた。

21年度の廃棄フロンの回収率40%にとどまり停滞

二酸化炭素(CO2)などとともに、地球温暖化につながる温室効果が高いフロン類。環境省によると、冷凍空調機器などの製品の廃棄時に発生する廃フロン類の2021年度の回収率は40%にとどまり、前年度に比べて1ポイント下がり回収が停滞している。2030年度までに温暖化ガスの排出を2013年度比46%減らす目標達成のため、継続的な回収率の引き上げが必要になる。

日銀 22年の国債購入額111兆円超す 6年ぶり高水準

日銀は1月4日、2022年12月の長期国債の買い入れ額が16兆1,809億円だったと公表した。この結果、2022年の国債の年間購入額は111兆607億円と、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール=YCC)を導入した2016年の119兆2,416億円以来の高水準となった。金利上昇を抑え込むための国債購入が膨らんだ。

各国の中国からの入国規制は「政治的」対抗措置を

中国外務省の毛寧副報道局長は1月3日、新型コロナウイルス対策として、各国が中国からの入国者に対する規制を強化したのは「政治的」な動きだと非難、対抗措置を取る方針を示した。「ゼロコロナ政策」撤廃後、中国で感染者が急拡大していることを受け、各国が軒並み中国からの入国規制を発表、その動きが広がっていることに焦りを募らせているとみられる。

鳥インフル23道県で計54例の過去最多 殺処分775万羽

農林水産省は1月3日、千葉県と福岡県で高病原性鳥インフルエンザの感染が新たに確認され、2022年秋に始まった今シーズンの国内発生事例数が23道県の計54例(野鳥の感染除く)となり、過去最多を更新したと発表した。これまでの最多は2020年11月〜2021年3月の計52例だった。今シーズンはまだ増える可能性がある。
国の防疫指針に基づいて行われる鶏などの殺処分の対象数は1月3日時点で過去2番目に多い計約775万羽。

新春恒例 下関フグ初競り 最高値1.5万円で昨年下回る

日本有数のフグ取扱量を誇る山口県下関市の南風泊(はえどまり)市場で1月4日、新春恒例の初競りが行われた。1kg当たりの最高値は1万5,000円で、昨年を2,000円下回った。天候が安定して、しばらく順調な入荷が見込まれることから高値が付かなかった。
天然や養殖のトラフグ約6万6,000トンが、仲買人が黒い筒状の袋の中で競り人の指を握って値を付ける「袋競り」でトラフグが次々に競り落とされ、東京や大阪などに出荷された。

中国からの入国 1/8からコロナPCR必須に 首相表明

岸田首相は1月4日、中国からの渡航者を対象にした新型コロナウイルスの水際対策を8日から始めると発表した。入国時に義務付けてきた検査を、より精度の高い抗原定量検査・PCR検査などに切り替える。直行便での入国者には陰性証明の提出も求める。さらに陽性で症状がある場合は待機施設で原則7日間の隔離措置を取る。