コロナ禍で21年の外出率は過去最低 在宅普及で

全国70都市を対象にした国土交通省の調査によると、2021年に平日・休日に外出した人の割合が過去最低になったことが分かった。外出割合は平日が前回2015年調査に比べて6.8ポイント減の74.1%、休日が7.4ポイント減の52.5%で、いずれも1987年の調査開始以来最低だった。
新型コロナウイルス禍で、大都市中心に在宅勤務が奨励され普及したため。減少幅は地方都市より三大都市圏のほうが大きかった。
調査は5年に1回程度行われ、今回の調査は2021年10月下旬から11月末に実施し、4万3,800世帯から回答を得た。

中国からの渡航者12/30から入国時コロナ検査義務付け

岸田首相は12月27日、中国からの渡航者について、12月30日から新型コロナウイルスの水際対策を強化すると発表した。入国時に感染検査を義務付け、陽性だった場合は特機施設で原則7日間の隔離措置をとる。中国政府のゼロコロナ政策撤廃を機に、中国全土における記録的感染急拡大を受け、これが日本へ波及するのを抑えるため。検査を義務付けるのは中国からの渡航者を7日以内の渡航歴がある人。

イクイノックス G1有馬記念制す 末脚に磨き,安定感

競馬の第67回有馬記念(2500m芝、16頭出走、G1)は12月25日、中山競馬場で行われ、1番人気に支持されたイクイノックス(クリストフ・ルメール騎乗)が2分32秒4で優勝し、1着賞金4億円を獲得した。同馬は天皇賞・秋に続きG1・2勝目を挙げた。ルメール騎手はこのレース3勝目で、木村哲也調教師は初勝利。イクイノックスは、天皇賞・秋で混戦の中、差し切った末脚に磨きがかかり、安定感が増した。
イクイノックスは道中、中団につけ、3コーナー手前から徐々に上位に進出し、満を持して最後の直線に入って先頭に躍り出ると末脚を伸ばし、ゴールを突き抜けた。2馬身半差の2着に6番人気のボルドグフーシュ、さらに1馬身半差の3着に3番人気のジェラルディ−ナが入った。ファン投票1位で2番人気のタイトルホルダーは、本来の逃げパターンに持ち込めず失速、珍しく9着に敗れた。

「寅」→「卯」天王寺動物園で干支の引き継ぎ式

大阪市浪速区の通天閣を運営する通天閣観光は12月26日、天王寺動物園(所在地:大阪市天王寺区)で新年を前に恒例の干支(えと)、「寅」から「卯(う)」への引き継ぎ式を開いた。通天閣観光の西上雅章会長と天王寺動物園の向井猛園長が、引き継ぎにあたり干支にちなんだダジャレを盛り込んだ口上を披露した。
西上会長が、「今年は新型コロナウイルス禍や物価高などに気をトラ(取ら)れた1年」で、「えガオー(笑顔)はどこへやら。こんな生活タイガーい(大概)にしてほしい」とトラの口上。これを受け、向井園長がウサギの向上を「来年は兎に角(とにかく)、ピョンピョン、ホップ・ステップ・ジャンプ。飛躍の年に致しましょう」と返した。

中国各地でコロナ感染爆発 浙江省で1日100万人超え

中国各地で新型コロナウイルスの感染者が急増、”感染爆発”の様相を呈している。中国浙江省政府は12月25日、新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者数が100万人を超えたと発表した。また、同政府は今後について、2023年1月1日前後に1日あたりの感染者数がピークを迎え、200万人に及ぶとの予測も公表した。
このほか、広東省東莞市や山東省青島市も数十万人に上っていると発表している。
中国の新型コロナウイルス感染者数は12月だけで2億4,000万人に達し、1日あたりの死者数は5,000人を超えたとの指摘もある。

都道府県の平均寿命 男性は滋賀 女性は岡山が最長

厚生労働省の調査によると、全国の都道府県のうち2020年に平均寿命が最も長かったのは男性が滋賀県、女性は岡山県だった。一方、平均寿命最も短かったのは青森県だった。
男性で平均寿命が最も長かったのは滋賀県で82.73歳、次いで長野県が82.68歳、奈良県が82.4歳となった。女性では岡山県が最も長く88.29歳、次いで滋賀県が88.26歳、京都府が88.25歳と続いた。
一方、平均寿命が短かったのは男性では青森県が79.27歳、秋田県が80.48歳、福島県が80.6歳となった。また、女性では青森県が86.33歳、福島県が86.81歳、栃木県が86.89歳と続いた。
厚生労働省は5年に1度、都道府県ごとの平均寿命を調査している。

フィリピンに新たなキリシタン大名・高山右近像

戦国時代のキリシタン大名で、篤い信仰のために国外追放された高山右近の像が、その生涯を終えたフィリピンの首都マニラ市で新たに建てられ12月21日、披露された。
高山右近は戦国時代、高槻城主も務め、織田信長や豊臣秀吉にも仕えたが、キリスト教の信仰を、ほぼすべてのキリシタン大名が改宗した中、棄てなかったため、徳川幕府から国外追放され殉教、1615年フィリピン・マニラで亡くなった。
今回地元の団体が製作した右近像が、400年以上前から続くサンミゲル教会に建てられた。高さ1mのこの像、正面に大きな十字架を両手で抱え、力強い姿が表現されている。
マニラにはこの像の他に、横浜市と大阪・高槻市によって建てられた、敬虔なキリスト教殉教者・右近像もあり、日本とフィリピンの歴史をつなぐ架け橋として市民に親しまれている。

関西3空港 年末年始の国内線予約コロナ前の8割超

航空各社は12月21日、12月28〜1月5日の期間に大阪・関西・神戸の3つの空港を発着する国内線の予約状況を発表した。全日本空輸(ANA)は前年同期比12%増の26万341人、日本航空(JAL)は同7.2%増の19万6,568人、LCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションは同1.6%増の8万404人となっている。ANAとJALでは、コロナウイルス感染拡大前の3年前と比べて80%を超える水準まで回復している。
一方、3空港を運営する関西エアポートによると、国際線の年末年始の旅客数は、韓国をはじめ東南アジアとを結ぶ便を中心に23万人余りが利用する見通しで、これはコロナ感染拡大前の35%の回復状況という。

空き家活用へ国交省が税優遇を見直し,規制緩和も

国土交通省は12月22日、全国的な課題となっている空き家対策の素案を示した。この骨子は①壁に亀裂が入るなど管理が不十分な建物について固定資産税の優遇措置を見直し、事実上の増税を検討する②空き家の活用を促すための規制緩和を視野に入れ、地域特性を踏まえたまちづくりを後押しするーなど。2023年1月末に報告書をまとめる。
国交省によると、全国の空き家は2018年次点で849万戸に上る。このうち賃貸・売却用などを除いた居住目的のない空き家は349万戸で急増している。

今年の創作四字熟語「遠客再来」水際対策緩和で

2022年1年の世相を漢字4文字で振り返る「創作四字熟語」が発表された。2022年の最優秀作品は新型コロナウイルスの水際対策緩和に伴って、外国人旅行者が戻ってきたことを表現した「遠客再来」。これは、「千客万来」をもじったもの。
このほか、優秀作品には「帰省歓輪」(規制緩和)、「急円超下」(急転直下)、「高値之玉」(高嶺の花)、「鎌倉爆風」(鎌倉幕府)、「逆転牛勝」(逆転優勝)など9点が選ばれた。