ウクライナからの国外避難民500万人超え

ロシア軍が軍事侵攻するウクライナから国外へ逃れた人が4月15日、500万人を超えた。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の集計によると、同日までに約480万人が避難民としてポーランドをはじめ周辺国などへ逃れた。また、フランスAFP通信によると、これとは別に国際移住機関」(IOM)は、外国人約21万5,000人がウクライナから国外へ逃れたと明らかにしている。

少子高齢化に歯止めかからず 高齢化率28.9%で最高に

総務省が4月15日発表した2021年10月1日時点の人口推計によると、少子高齢化に歯止めがかからない。65歳以上の高齢者は3,621万4,000人だった。この結果、総人口(1億2,550万2,000人)に占める割合(高齢化率)は28.9%で過去最高となった。
出生児数は83万1,000人にとどまり、前年より4万人少なかった。死亡者数は6万8,000人増の144万人だった。出生児数が死亡者数を下回る自然減は15年連続となった。
外国人は入国者数から出国者数を差し引いた社会減が2万8,000人で、9年ぶりのマイナスとなった。新型コロナウイルス感染拡大による出入国の制限、減少が大きく響いた。

日本の21年総人口64.4万人減の1億2,550万人

総務省は4月15日、2021年10月1日時点の人口推計を発表した。外国人を含む総人口は2020年10月と比べて64万4,000人減の1億2,550万2,000人だった。11年連続減少した。減少率は0.51%で、統計を取り始めた1950年以来、最大となった。
労働の担い手の15~64歳の「生産年齢人口」は58万4,000人減の7,450万4,000人だった。総人口に占める割合は59.4%で過去最低を更新した。持続的な成長を実現するには欠かせない生産年齢人口の維持・確保。だが、このまま労働力の減少が続けば、中長期的に経済成長の減速を招きかねない事態だ。

愛媛大・東大・神戸大 新タイプの筋ジストロフィー治療薬

愛媛大学大学院、東京大学大学院、神戸大学大学院の研究グループは4月14日、新しいタイプの筋ジストロフィーの治療薬を開発し、糖鎖異常型と呼ばれる筋ジストロフィーモデルマウスの治療に成功したと発表した。
筋ジストロフィーは、筋力が進行性に低下していく遺伝性疾患で、有効な治療法がいまだに確立されていない難病。
糖鎖とは核酸・タンパク質に次ぐ第三の生命鎖と呼ばれ、タンパク質や脂質に結合した形で機能を発揮する生体にとって重要な物質。糖鎖の生合成経路を治療標的とする薬剤の開発研究例は極めて少なく、CDP-リビトールの合成酵素ISPDの異常によって発症する筋ジストロフィーのモデルとして、ISPDが欠損したマウスを作出して得た今回の発見は、糖鎖異常を発症要因とする疾患の治療法開発に向けて画期的な成果になるものと期待される。

コロナ対応に国費16兆円 4割が医療体制強化に

財務省は4月13日、財政制度等審議会の分科会で、新型コロナウイルスに対応するため16兆円の国費が投入されたことを明らかにした。医療提供体制の強化やワクチン確保などが主なものだが、4割近くを緊急包括支援交付金が占めている。新型コロナ患者の受け入れのために病床を確保した病院への補助金や、医療従事者へえの慰労金支給などに充てられた。大規模な支出だけに費用対効果の検証が必要な項目もありそうだ。

円安加速 20年ぶり1㌦126円台 米と金利差拡大で

東京外国為替市場で4月13日、円相場が下落し、一時1ドル=126円31銭を付けた。これは2002年5月以来20年ぶりの円安ドル高水準。この一因は日銀の黒田総裁による金融緩和継続の発言。これにより、すでに段階的に金利引き上げを明言している米国との金利差が拡大するため、ドル買い・円売りが加速した。

JR西日本 GW予約は前年比2倍 18年比では44%減

JR西日本(本社:大阪市北区)は4月14日、ゴールデンウィーク(GW、4月28日~5月8日)の」11日間の指定席予約状況(13日時点)を発表した。期間中の新幹線や在来線の予約席数は前年同期比約2倍の55万2,000席だった。利用者は回復傾向にあるが、コロナ前の2018年との比較では44%減の水準だ。
新幹線の予約件数は2018年比で43%の減少。在来線は2018年比で47%減となっている。関西国際空港に向かう路線では、海外向けの国際線のの運航本数が少ないため、コロナ禍前の8割減と回復にはまだ程遠い。

中国3月貿易黒字473億㌦ コロナで貿易物流混乱

中国税関総署が4月13日発表した2022年3月の貿易統計(ドル建て)によると、輸入は前年同月比0.1%減の2,287億ドル(約28兆円)だった。一方、輸出は14.7%増の2,760億ドルだった。この結果、貿易黒字は473億ドルだった。
輸入は新型コロナウイルスによる行動制限で物流が混乱し、2020年8月以来のマイナスとなった。輸出は春節(旧正月)休暇で工場の生産が停止した2月(6.2%)から拡大した。

スケート小平奈緒が引退へ 10月に長野でラストレース

スピードスケート女子500mの2018年平昌冬季五輪金メダリスト、小平奈緒(35)が4月12日、長野市のエムウェーブで10月下旬に行われる全日本距離別選手権の500mを競技人生のラストレースとし、現役を引退する意向を表明した。
決断の理由について「以前から五輪は北京で最後かなと考えていた。スケートだけでなく、自分の人生を次に進めたい」とし、「こんなにたくさんの人と出会い、たくさんのことを学べるとは思っていなかった。本当に素敵なスケート人生だった」と振り返った。
出身地の長野県を拠点に活動してきた小平は、女子短距離で日本のエースとして長く活躍し、五輪には2月の北京まで4大会連続で出場。日本選手団主将を務めた平昌五輪での金メダルは、スピード女子の日本勢で初めての快挙だった。