マレーシア中央銀行は2月11日、2021年の実質国内総生産(GDP)が前年比3.1%増加したと発表した。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大で5.6%のマイナス成長に陥った。このため、2年ぶりのプラス成長となった。
2021年は輸出が好調だった製造業が9.5%増となったほか、サービス業も1.9%増とプラスに転じた。個人消費も2020年の4.3%減から、2021年は1.9%増となった。半面、建設業や農業はマイナス成長が続いている。
ただ、同国のGDPはコロナ前の2019年水準を依然として下回っており、変異株「オミクロン株」の広がりで2022年も先行きへの不透明感が増している。
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日本の21年ASEAN直接投資 前年比57.6%増の3兆1,082億円
日本の財務省は2月8日、2021年の日本の対外直接投資統計を(速報値)を公表した。このうちASEAN直接投資額は前年比57.6%増の3兆1,082億円と大幅に伸びた。世界全体の日本の対外直接投資は0.4%減の16兆2,547億円とほぼ横ばいだったが、対米国(49.7%増の6兆6,324億円)と並び、ASEANは日本の直接投資のけん引役となった。
ASEANの中で最大の直接投資先となったのはシンガポールで、前年比2.4倍の1兆8,632億円に上った。続いてベトナムが68.6%増の4,120億円で2位。この両国への直接投資額は2014年以降で最高額となった。マレーシアも38.4%増の2,315億円と好調で、2015年以降で最高額。
これに対し、前年2位のタイは17.6%減の3,353億円で3位。インドネシアは16.7%減の1,501億円、フィリピンも19.5%減の876億円にとどまった。