「富岳」試算 店内対策すればオミクロンへの感染確率1/3に

神戸・理化学研究所は2月2日、スーパーコンピューター「富岳」を使い、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者による会話した際の感染リスクをシミュレーションした結果を公表した。小型の飲食店を想定した試算では、換気扇やパーテーションなどの対策をすると、感染リスクが3分の1になった。空気をかき混ぜる対策の有効性が示されたとしている。

自宅療養者過去最多の43万人 1週間で17万人増加

厚生労働省は2月4日、新型コロナウイルス感染による全国の自宅療養者が2月2日午前0時時点で過去最多の43万4,890人になったと発表した。1月26日時点の約26万4,000人から1週間で約17万人増えた。入院患者を含む全体の療養者数は約66万4,000人で、自宅療養者が65%を占めている。
自宅療養者を都道府県別にみると、東京の7万1,813人が最多。以下、神奈川4万9,924人、福岡3万6,335人、大阪3万3,014人、兵庫3万953人、愛知3万719人と、これらの6都府県が3万人を超えている。

大阪府 脱炭素バスの購入補助へ 25年万博までに100台目標

大阪府は2022年度から、バス事業者に対し電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)の脱炭素バス購入費用の約3分の1を補助する。補助は2025年の大阪・関西万博への協力を条件とし、万博開催までに約100台を目標として導入を促す。府は2022年度当初予算案に5億300万円を盛り込む方針。万博を契機に温暖化ガスを2013年度比で40%削減する府の計画の実現を目指す。日本経済新聞が報じた

異例のコロナ厳戒下の北京冬季五輪開幕 課題抱え

第24回冬季オリンピック北京大会が2月4日夜、中国・北京市の国家体育館(通称「鳥の巣」)で開幕した。91の国・地域から約2,900人の選手が参加。”ゼロコロナ”を掲げ、国家の威信を懸ける中国が新型コロナウイルスを徹底して抑え込むため実施する、異例の厳戒態勢のもとでの五輪になる。
新疆ウイグル自治区の人権問題を理由に米国などが「外交的ボイコット」に踏み切り、国家間の緊張も高まっている。多くの課題を抱えながら、17日間にわたる祭典が始まった。

米メルクのコロナ飲み薬 前倒しで2/10までに計34万人分納入

後藤茂之厚生労働省相は2月4日、米メルクの新型コロナウイルスの飲み薬「モルヌピラビル」の納入時期を前倒しすると発表した。2月下旬の予定だった5万人分が4日に、4万人分が10日に納入される。この結果、現在の25万人分と合わせ計34万人分が入ることになる。
この飲み薬は主に軽症者向けとして160万人分を確保している。当初は2月下旬と3月下旬にそれぞれ20万人分の納入予定だった。

日本の21年食品輸出1.2兆円で過去最高 初の1兆円超え

農林水産省は2月4日、2021年の農林水産物・食品の輸出額が前年比25.6%増の1兆2,385億円で過去最多となったと発表した。通年で日本政府が2006年に目標に掲げた1兆円を初めて突破した。今後は2025年までに2兆円、2030年までに5兆円の達成を目指す。米国や中国向けの外食需要が増えた。2021年12月は前年同月比20.2%増の1,217億円と、単月で過去最高額を記録した。国・地域別では、中国が35.2%増の2,224億円で、比較可能な2001年以降で初めて首位となった。2位は香港で6%増の2,190億円、3位は米国で41%増の1,683億円だった。以下、台湾、ベトナムが続いた。

国内感染者10万人突破 過去最多に 累計感染者300万人超え

日本国内で2月3日、新たに報告された新型コロナウイルスの感染者数が10万人を超え、過去最多となった。また、国内の3日までの累計感染者数は計300万人を超えた。
東京都で2万679人の感染が確認され、2日連続で2万人を超えた。死者は4人だった。大阪府は3日、1月下旬から2月初旬にかけて反映できなかった7,625人分を含む1万9,615人が感染し、13人が死亡したと発表した。

デロイトG・三菱地所 丸の内で「空飛ぶクルマ」VR体験の実証

デロイトトーマツグループ、有志団体Dream On、三菱地所、Tokyo Marunouchi Innovation Platform(以下、TMIP)は2月2日、「空飛ぶクルマ」(eVTOL)の社会実装に向けた認知度向上施策を始動し、デロイトトーマツグループとDream Onが共同開発したVRコンテンツを体験できる「空飛ぶクルマ」VR用体験車両を用いた一般向け実証実験を、2022年2月28日、3月1日の2日間実施すると発表した。
今回の丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)での検証結果を踏まえ、今後は全国各地での取り組みを検討・展開していく予定。空飛ぶクルマの社会受容性および今後の活用・展開可能性を検証するほか、疑似体験を通じ社会的認知を拡大する。