”抗体カクテル療法”外来患者にも使用認める方針

厚生労働省は、新型コロナウイルスの軽症と中等症患者向けの治療に使う点滴薬「抗体カクテル療法」について、外来の患者にも使用を認める方向で調整していることが分かった。点滴で投与することから医師の管理が必要とし、これまでは入院か医師や看護師を配置した宿泊療養施設に限って投与が認められていた。

特定技能外国人 6月末時点で2万9,144人 ベトナムが最多

出入国在留管理庁は8月25日、「特定技能」の在留資格で日本に在留する外国人数が2021年6月末時点で2万9,144人に上ったと発表した。3月末の2万2,567人に比べ29%増えた。国籍別にみると、ベトナムが1万8,191人で最多だった
業種別では飲食料品製造業が1万450人と最も多かった。技能実習生などから在留資格を切り替えた外国人が増えた。なお、新型コロナウイルスの水際対策で外国人の新規入国は原則止まっている。

東京パラリンピック開幕 無観客で161の国・地域参加

第16回夏季パラリンピック東京大会は8月24日、東京・国立競技場で開会式が行われ、開幕した。9月5日まで13日間にわたり、161の国と地域、それと難民選手団を加えた史上最多の4,400人の選手が参加。東京、千葉、埼玉、静岡のすべての会場が原則無観客で行われ、全22競技539種目でメダルを争う。

 

アフガンの邦人,現地スタッフ退避へ自衛隊を初派遣

日本政府は8月24日、アフガニスタンの邦人や現地スタッフを首都カブールから退避させるため、支援部隊を乗せた航空自衛隊機3機が入間基地(埼玉県)を離陸した。国内の基地を経由してアフガン近隣国に向かう。近隣国に拠点を設け、首都カブールと往復して対象者をアフガン国外にピストン輸送する。外国人も含めた大規模な輸送は、自衛隊には初めての任務となる。

台湾 国産ワクチン接種開始 蔡総統が安全性アピール

台湾のワクチンメーカー、メディジェンが開発した新型コロナウイルスワクチンの接種が8月23日から始まった。蔡英文総統が先んじて接種を受け、安全性をアピールした。
このワクチンは最終となる第3段階の治験の前だが、台湾当局は7月、2段階までのデータを審査し安全性に重大な懸念がないと判断、使用を許可したもの。海外からのワクチン調達が難航する中、国産ワクチンの採用で接種率を向上させたいとの狙いがある。

東京五輪MVPは卓球水谷「成功」50.5%,伊藤美誠も出色

産業能率大スポーツマネジメント研究所は東京五輪に関する調査結果を発表した。最優秀選手(MVP)は、卓球混合ダブルスで伊藤美誠とともに金メダルに輝いた水谷隼がトップだった。2位はソフトボールの上野由岐子、3位は体操男子で2冠の橋本大輝だった.
視聴した選手が対象の選手別観戦率と活躍満足度では、卓球女子の伊藤美誠が出色で、ともに1位。新競技のスケートボード勢が3位となった堀米雄斗をはじめトップ10に4人入った。
大会の総括については「成功だった」との回答は50.5%。「選手の活躍に感動」が83.9%に達した一方で、「復興五輪の役割は果たした」は27.6%にとどまったほか、「コロナに打ち勝った」わずかに9.6%だった。

国と都 連名で医療機関に初の感染症法に基づく協力要請

田村厚生労働相と東京都の小池知事は8月23日、そろって記者団の取材に応じ、国と東京都が連名で都内すべての医療機関などに対し、入院患者の最大限の受け入れや、さらなる病床確保のための協力を要請する考えを示した。国や都が感染症法に基づく協力要請を行うのは初めて。国と都、医療界が一丸となり、最大の危機を乗り越えるため、連携して総力戦で闘っていくとしている。

コロナ感染拡大で休園の保育施設が全国で100カ所超え

新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大の波が保育施設にも及んでいる。すでに全国100カ所を超える保育園が休園に追い込まれている。8月5日時点で14都道府県で108カ所に上っている。これは第4波(最大56園)の約2倍だ。
厚生労働省のまとめでは、8月12~18日の1週間で10歳未満の新規感染者は7,738人と過去最多。第4波のピーク(5月13~19日、1,613人)の5倍近くに達している。

ベトナム・ハノイ市の外出禁止9月6日まで延長

ベトナムの首都ハノイ市は8月21日、23日で期限切れとなる不要不急の外出禁止措置を9月6日まで延長すると発表した。同市では7月24日からこの措置が続けられており、市内の新規感染者は1日当たり100人以下で落ち着いているが、感染力の強いデルタ株の流行リスクが続いていると判断、延長を決めた。市民には生活必需品の購入などを除き、原則として自宅にとどまるよう求めている。正当な理由なく外出した場合、罰金が科されている。
南部の同国最大都市ホーチミン市などでは感染が広がっており、引き続き厳格な外出禁止措置が続けられている。

抗原検査キットを幼稚園・小中学校に配布 首相が方針

菅義偉首相は8月20日、萩生田光一文部科学相、田村憲久厚生労働相らと首相官邸で会談し、新型コロナウイルスが10代の児童や生徒の間でも感染が広がっている状況を踏まえ、感染の有無を調べる「抗原検査キット」を幼稚園と小中学校に配布する方針を決めた。教職員から子どもへの感染を防ぐため、教職員がワクチン接種を優先的に受けられるように自治体に協力を求める方針も示した。