気温1.5度上昇10年早まる「極端現象」頻発 IPCC

世界各国の科学者でつくる国連の気象変動に関する政府間パネル(IPCC)は8月9日、地球温暖化に関する報告書を8年ぶりに公表した。これによると、産業革命前と比べた世界の平均気温の上昇幅が、2021~2040年の間に1.5度を超える可能性が高いという。1.5度上昇するとの時期が、従来の分析よりも10年早まった。
温暖化が進めば、すでに現在、世界各地でみられ、甚大な被害を出している熱波や干ばつ、豪雨などの「極端現象」の頻度や強さが増すと指摘。温室効果ガスの排出を削減するよう警鐘を鳴らしている。

全国の新規感染者7日連続1万人超え 月曜では初

新型コロナウイルスの新規感染者が全国で急速に拡大、合わせて連日1万人超の確認が続いている。8月9日は月曜日としては過去最多で、1万人を超えるのは初めて。これにより、新規感染者が1万人を超えるのは7日連続となった。この結果、1週間で9万5,675人増え、増加幅は前週の6万5,843人から約1.5倍に急拡大している。

核廃絶の誓い新たに 長崎76回目の「原爆の日」

長崎は8月9日、76回目の原爆の日を迎えた。爆心地近くの長崎市の平和公園では午前10時45分から市主催の「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」(平和祈念式典)が開かれた。式典はコロナ禍で昨年に続き例年の10分の1程度に規模を縮小して行われた。被爆者や家族、63カ国の代表ら500人が参列した。
原爆が投下された午前11時2分に黙とう。参列者は追悼の祈りをささげ、核廃絶の誓いを新たにした。この1年間に死亡が確認された3,202人の名前を記した原爆死没者の名簿も奉安された。長崎原爆の死没者は計18万9,163人になった。

大阪・中之島にiPS細胞培養の拠点施設 25年に始動

京都大学iPS細胞研究財団は、大阪市北区中之島にiPS細胞の培養などを行う拠点施設などを設置、4年後の2025年に提供開始を目指す。これは体の様々な組織になるiPS細胞を患者自身の血液から作製して治療用に提供する、同財団が進めている「my iPSプロジェクト」の一環。
拠点施設は病院や研究機関などが集積する複合ビルの中に設置する。施設はおよそ1,800㎡、年間1,000人分のiPS細胞を自動培養する装置や、培養した細胞を保管するスペースなどを設ける予定。主に医療機関を通じて依頼を受け付け、1人あたり100万円の患者自身のiPS細胞を作製する。

男子マラソン大迫6位 ケニア キプチョゲ五輪連覇

東京五輪最終日を飾る男子マラソンが札幌市で行われた。高温多湿で体力を奪われ途中棄権する選手が30人に上った中、ケニアのエリウド・キプチョゲが変幻自在のペース判断で、圧巻の強さを発揮、リオ五輪に続き連覇を果たした。タイムは、2時間8分38秒。史上3人目の連覇を達成した。
日本勢ではこのレースを最後に引退を表明している大迫傑(すぐる)が6位入賞を果たした。タイムは2時間10分41秒。日本勢の入賞は2012年ロンドン五輪6位の中本健太郎以来。

自転車オムニアムで梶原悠未が銀メダルを獲得

東京五輪・新種目の自転車オムニアムで梶原悠未が銀メダルを獲得した。五輪の自転車競技で日本の女子選手が表彰台に立つのは初めて。女子オムニアムは1日で7.5kmから20kmの4つの種目を行い、種目ごとに順位などに応じた合計を競うもの。今回日本からは世界選手権で日本初の金メダルを獲得した梶原が出場した。