日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、中国共産党中央委員会および国務院はこのほど、「出産政策の最適化による人口のバランスの取れた長期的発展の促進に関する決定」と題する政策を発表した。
同政策では、人口構造を改善して高齢化に積極的に国家戦略を実現し、中国の人的資源の優位性を維持し、合計特殊出生率の下降傾向を緩和するうえで重大な意義があると解説している。3人目の出産を容認する政策の実施にについて、「人口・計画成育法」の改定、「社会扶養費」など育児制限措置の撤廃、出産や育児、教育にかかるコストの引き下げなどの措置が規定された。
具体的な子育て支援策としては、多様な託児サービスを提供すること、産休・授乳休暇制度を厳格に実施し、一部の地域において父母の育児休暇制度を試行すること、幼稚園2・3歳児を受け入れるよう奨励すること、3歳以下の幼児にかかる子育て費用について、個人所得税からの控除を検討すること、未成年の子がいる家庭に対する家賃補助や住宅購入時の優遇策を地方政府が検討すること-などが盛り込まれた。
中国には約4,200万人の3歳以下乳幼児がおり、そのうち3分の1の家庭では託児サービスに対する需要が強い一方、実際のサービス供給は乳幼児数の5.5%程度にとどまっている。
日本バドミントン危機 桃田,フクヒロ,ナガマツら敗退
競技が始まる前まで断然のメダル候補が揃っていると思われた日本バドミントン陣営が、有力選手の相次ぐ敗退で衝撃が走っている。男子シングルスで世界ランキング1位で金メダル最有力とみられていた桃田賢斗が7月28日、予選リーグでまさかの敗退。王者の予選敗退に、”最大の番狂わせ”と報じられている。
女子ダブルスで世界ランキング1位の福島由紀・廣田彩花(フクヒロ)組、同世界2位の永原和可那・松本麻佑(ナガマツ)組が29日、それぞれ決勝戦を見据えたはずの準決勝で敗れ、4強入りを逃した。
また、男子ダブルスの遠藤大由・渡辺雄大組、園田啓伍・嘉村健士組もそれぞれ準決勝で敗れた。
新型コロナ関連破たん 小規模含め累計1,847件に
東京商工リサーチのまとめによると、7月28日16時時点で、新型コロナウイルスの影響で経営破たんした企業は、小規模倒産含め累計1,847件に上った。この内訳は負債額1,000万円以上で1,754件(倒産1,650件、準備中104件)、負債額1,000万円未満で93件。
柔道女子70㌔級で初出場の新井千鶴が金 消耗戦制す
連日金メダルを獲得している柔道でまた快挙だ。7月28日行われた柔道女子70㌔級で五輪初出場の新井千鶴が金メダルに輝いた。新井は準決勝、決勝戦とも体力消耗の相次ぐ延長戦を粘り強く勝ち抜き、激闘を制した。この結果、日本柔道勢として5日連続の金メダル獲得となった。
体操男子個人で橋本大輝が逆転金 日本勢3大会連続V
7月28日に行われた体操男子個人総合決勝で、橋本大輝が大接戦を逆転で制し、金メダルを獲得した。内村航平の2連覇に続く日本勢3大会連続Vを達成した。19歳の橋本は個人総合Vで、2009年の世界選手権の内村の20歳を抜き、五輪、世界選手権での日本勢最年少優勝となった。18歳の北園丈琉も個人総合で5位と健闘した。
コロナ東京3,177人,全国で9,576人と初の9,000人超え
東京都は7月28日、新型コロナウイルスの新規感染者が3,177人確認されたと発表した。前日2,848人と過去最多を記録したばかりだったが、2日連続で最多を更新した。全国の新規感染者も初めて9,000人を超え、9,576人に上った。
神奈川、千葉、埼玉3県では同日、それぞれ1,051人、577人、870人が確認され、いずれも最多となった。感染力が強いデルタ株の感染拡大が全国に急拡大しているが、とりわけ首都圏での想定を大幅に上回る増え方が目立っている。
北海道・北東北の縄文遺跡群 世界遺産に登録決定
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は7月27日、青森市の三内丸山遺跡など17カ所で構成される「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道と青森、岩手、秋田の3県)を世界文化遺産に登録することを決めた。日本の世界文化遺産は20件目。
自然遺産も含めた世界遺産は7月26日に登録が決まった「奄美大島、徳之島、沖縄本島北部および西表島」(鹿児島、沖縄両県)に続いて25件目。
IMF 21年日本の成長率を0.5㌽下方修正し2.8%に
国際通貨基金(IMF)は7月27日発表した世界経済見通しで、2021年の日本の実質成長率を2.8%とし、4月時点の予測を0.5㌽下方修正した。日米欧の先進7カ国(G7)で予測が悪化したのは日本だけだった。ワクチンの普及で米欧の景気の好転が伝えられる中、日本は感染再拡大により緊急事態宣言が再発令されるなど規制強化で、今年前半の経済活動が停滞したことを反映したもの。
世界全体の成長率予測は、4月時点と変わらず6.0%。1980年以降で最大だが、変異株(デルタ株)が広がる新興・途上国は0.4㌽悪化の6.3%とした。
インドネシアで新型コロナ感染1日の死者2,000人超
インドネシアで新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の広がりで、6月下旬から感染者が急拡大している。7月27日は新たに4万5,203人の感染が確認されたほか、亡くなった人は2,069人に上り、1日の死者としてはこれまでで最も多くなった。WHO(世界保健機関)のまとめでは、1日あたりの死者はインドネシアが最も多くなっている。
同国では首都ジャカルタを中心に感染が深刻で、医療体制がひっ迫。このため、自宅での療養を余儀なくされるケースも多く、医療関係者らでつくる団体は、6月下旬から7月27日までに2,705人の感染者が入院できず、自宅など病院以外で療養中に死亡したととしている。
柔道男子81㌔級で永瀬が21年ぶり金 4日連続金
柔道男子の金メダルリレーが続く。7月27日も81㌔級で永瀬貴規が、派手さはないが終始、粘り強い戦いの末、決勝戦を制し金メダルに輝いた。これで高藤、阿部、大野に続き4日連続の金メダル奪取となった。