サッカー天皇杯決勝は神戸vsG大阪 関西勢対決に

サッカーの第104回天皇杯全日本選手権大会の準決勝は10月27日行われた。いずれもJ1同士の対戦で、神戸は2−1で京都に勝ち、2019年スペイン代表イニエスタを擁して初優勝した2019年度大会以来の決勝進出を決めた。G大阪延長線の末、横浜Mを3−2で破り、4大会ぶりの決勝に進んだ。関西勢同士の決勝は1953年度大会(全関学ー大阪クラブ)以来。決勝戦は11月23日、国立競技場で行われる。

第170回天皇賞 ドゥデュースV G14勝目 直線で豪脚披露

競馬の第170回天皇賞(秋、G1,芝2000m)は10月27日、東京・府中市の東京競馬場で行われた。道中、最後方2番手につけた2番人気のドゥデュース(武豊騎乗)が直線、大外から豪脚を披露、次元の違う末脚を発揮、鮮やかに先行馬をすべて差し切り、ゴールを駆け抜けた。同馬は昨年の有馬記念に続くG14勝目を挙げた。武騎手は保田隆芳氏に並ぶこのレース最多の7勝。友道康夫調教師(栗東)はこのレース初勝利。
2着にタスティエーラ、3着にホウオウビスケッツが入った。休養明けの1番人気のリバティアイランドは13着に沈んだ。

関西・北陸交流会 北陸新幹線 大阪まで早期延伸に期待

関西と北陸の交流を促そうと、JR西日本が主催する「関西・北陸交流会」が10月25日、大阪市内で開かれた。関西経済連合会の松本正義会長は北陸新幹線の「(金沢から)敦賀までの開業による盛り上がりを全線開通の弾みとするため、関西での機運醸成に努めたい」と述べた。出席者からは大阪までの早期全線開通を期待する声が上がっていた。交流会は2013年に始まり、今回で11回目。敦賀延伸後では初。

関空国際線 ほぼコロナ前水準に回復発着最大 週1,353便

関西エアポートは10月24日、2024年冬の関西空港の国際線旅客便ダイヤ(10月27日〜2025年3月29日)を発表した。発着便数はピーク時に週1,353便となり、コロナ禍前の2019年冬(1,409便)とほぼ同水準まで回復する。中国方面の回復は遅れているものの、韓国便の伸びがカバーする。韓国便は、2024年冬は366便と2019年冬に比べて58%増となり、夏ダイヤを含めて過去最高となる。一方、中国便は456便と2023年冬の1.6倍に増えるものの、2019年冬に比べ24%減にとどまる。中国便は北京や上海の都市部に偏っており、地方の回復が遅れている。

与党過半数割れ 自民大敗, 立民大幅増, 国民躍進 衆院選

第50回衆院選は10月27日投開票された。自民党は「政治とカネ」の問題を受けて大敗し、公明党を合わせた与党で総定数の465の過半数(233議席)に届かなかった。この結果について石破首相(自民党総裁)は「非常に厳しいご審判をいただいたと認識している。謙虚に厳粛に受け止めている」と語った。そのうえで、野党の協力を得て自民中心の政権を維持する考えを強調した。
立憲民主党は公示前から議席を大幅に増やした。国民民主党も議席を3倍に増やした。反面、公明党、日本維新の会、そして共産党も議席を減らした。

山本好投, 勝利投手に ドジャース連勝 ジャッジ封じる WS

米大リーグは10月26日、ワールドシリーズ(WS、7回戦制)の第2戦が行われ、大谷と山本が所属するドジャース(ナ・リーグ)がヤンキース(ア・リーグ)を4−2で破り、2連勝を飾った。
WS初先発の山本は7回1/3を投げ、3回にソトにソロ本塁打を許したが、打たれたのはその1安打と失点のみ。ア・リーグの本塁打、打点の2冠に輝いたヤンキースの主砲、ジャッジを完璧に抑え、勝利投手となった。日本人投手のWSでの先発は2007年の松坂(レッドソックス)、2017年のダルビッシュ(当時ドジャース、現パドレス)に続き3人目で、勝利投手となったのは松坂以来2人目。大谷は1番・指名打者で出場し、3打数無安打だった。

「第76回正倉院展」開幕 天平文化の宝物57件公開

奈良・正倉院の宝物を紹介する「第76回正倉院展」(主催:奈良国立博物館)が10月26日、奈良市の奈良国立博物館で開幕した。天平文化の華やかさを物語る57件の至宝が公開されている。11月11日まで(会期中無休)。事前予約が必要な日時指定入場制。観覧券はローソンチケットなどで販売。
今回は①「七宝」で装飾を施した、ガラスを使った宝物②甲羅や金属で装飾を施した木製の献物箱③現代では途絶えた幻の技法「撥鏤(ばちる)」を施した宝物④現存するわが国最古の戸籍である正倉院古文書正集第二十六巻、下級官人が役所に提出した盗難届が収められた正集第四巻ーなどが出展されている。
ガラス質の釉薬を焼き付ける技法「七宝」で装飾された鏡「黄金瑠璃鈿背十二稜鏡(おうごんるりでんはいじゅうにりょうきょう)」や、魚の形をしたアクセサリー「深緑瑠璃魚型(ふかみどりるりのうおがた)」、甲羅や金属で彩色した献物箱「緑地彩絵箱(みどりじさいえのはこ)」、本物のウミガメの甲羅を使った杖「玳瑁八角杖(たいまいはっかくのつえ)」、撥鏤の宝物で代表的なものが「紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)」など。

ソフトバンク 先勝 DeNA 最終回猛追届かず 日本シリーズ

プロ野球の日本シリーズが10月26日、横浜スタジアムで開幕し、第1戦はパ・リーグ覇者ののソフトバンクが、セ・リーグ3位から進出したDeNAに5−3で勝利した。ソフトバンクは2回、先発した有原がライト前にタイムリーを放ち、投げては7回を無失点に抑える粘り強い投球でDeNA打線を抑えた。DeNAは9回に4安打を集めて3店を返す粘りを見せたが、及ばなかった。
27日の第2戦も同球場で行われる。先発投手はDeNAが大貫、ソフトバンクがモイネロと発表されている。

ドジャース 逆転先勝 フリーマン 劇的サヨナラ満塁本塁打

米大リーグ(MLB)は10月25日(現地時間)、ワールドシリーズ(WS、7回戦制)がロサンゼルス・ドジャースタジアムで開幕し、大谷翔平選手と、山本由伸投手が所属するドジャース(ナ・リーグ)が、ヤンキース(ア・リーグ)に6−3の逆転サヨナラで先勝した。延長10回、フリーマンがWSで史上初となる劇的なサヨナラ満塁本塁打を放った。1番・指名打者で出場した大谷は8回、同点に持ち込むきっかけとなる二塁打を放ち、5打数1安打だった。山本はチームの連勝をかけて、第2戦に先発する。

神戸・六甲山小でストーブ”火入れ式”異例の高温「霜降」

神戸市灘区の六甲山小学校で二十四節気の一つで、霜が降りるとされる「霜降」の日に合わせて10月23日、子どもたちが自分たちで火を起こして、薪ストーブに火をつける恒例の”火入れ式”を行った。
同小学校は標高が800m近い場所にあり、例年なら朝晩は肌寒くなる時期。だが、列島各地で季節外れの夏日が続く今年は、少し趣が違う。同小学校の同日朝9時の気温は19度と例年より10度前後も高かった。それでも4年から6年生までの児童合わせておよそ30人が、下級生たちが見守る中、木の棒を板にこすりつける伝統的な火起こしに挑戦した。なお、ストーブは今後、気温が10度以下になったときにつけられるという。