3月訪日外客数5.8%増の276万人で過去最高

3月訪日外客数5.8%増の276万人で過去最高

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2019年3月の訪日外客数は前年同月比5.8%増の276万人となった。前年同月の260万8000人を約15万人上回り、3月として過去最高を記録した。
市場別でインド、米国、カナダ、英国、ドイツが単月として過去最高を記録したほか、10市場(中国、台湾、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、フランス、イタリア、ロシア)が3月として過去最高となった。

上海国際モーターショー EVなどエコカーで環境重視を訴求

上海国際モーターショー EVなどエコカーで環境重視を訴求

世界有数の自動車展示会、上海国際モーターショーが4月16日、世界20カ国・地域から1000を超える企業が参加して開幕した。出展各社は、中国政府が目標として掲げる電気自動車(EV)をはじめとした新エネルギー車の普及方針に沿って、競ってエコカーを出展し、環境重視の企業姿勢をアピールしている。
トヨタ自動車は「C-HR」「IZOA」のEVを世界初披露。この両モデルはトヨタブランドとして、中国市場初投入となるEVで、2020年に販売開始する。三菱自動車は中国での車両生産・販売会社の広汽三菱汽車有限公司と共同で出展。電動化・先進運転支援(ADAS)技術などを備えたSUVのコンセプトカーをアジア初投入するほか、広汽三菱ブランドとして電動車SUV「チーツーEV」と「チーツーPHEV」の2台を出品している。日産自動車は新型「シルフィ」を世界初公開している。

鴻海の郭董事長 台湾の次期総統選出馬に言及

鴻海の董事長 台湾の次期総統選出馬に言及

台湾メディアなどによると、鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘董事長が4月16日、2020年1月に行われる台湾の次期総統選への出馬について初めて言及し、「社会のため、台湾のため何ができるか考えたい」などとし、出馬を検討していることを明らかにして「数日以内に決める」と述べた。出馬すれば、鴻海の董事長からは退くとみられ、鴻海およびグループ企業の経営にも大きな影響が出ることは避けられない。
郭氏は、一代で電子機器の世界最大手の受託製造サービス(EMS)を築いた、台湾を代表する経営者。

宿泊業「特定技能」国内7会場で初の試験実施

宿泊業「特定技能」国内7会場で初の試験実施

宿泊業界の外国人人材の受け入れ拡大に向け、4月からスタートした新たな在留資格「特定技能」の試験が4月14日、東京、大阪、名古屋など全国7会場で実施された。ただ、全国で試験を申し込んだ761人に対して391人しか受験せず、申込者の半数程度しか受験しなかったことが分かった。
試験は業界団体でつくる宿泊業技能試験センターが実施。接客や広報などの知識・技能を問う内容で選択式の筆記30問と、試験管と対面形式で接客対応する実技試験が行われた。
政府は一定の技能を持ち、即戦力となる「特定技能1号」の人材を14業種で受け入れていく方針で、国内での試験はこの日の宿泊業が初だった。

介護「特定技能」資格取得へマニラで初の試験実施

介護「特定技能」資格取得へマニラで初の試験実施

外国人材受け入れ拡大のため、日本政府が4月からスタートさせた新たな在留資格「特定技能」を取得するのに必要な介護分野の技能・日本語試験が4月13日、フィリピンの首都マニラのアテネオ大学で実施された。新在留資格取得のための試験実施は今回が初めて。
13、14の2日間に125人(男性43人、女性82人)が受験。結果は1カ月後をめどに、厚生労働省のウェブサイトに掲載される予定。合格者は受け入れ施設と雇用契約を結ぶなど必要な手続きを経て、早ければ夏にも訪日する見通し。第2回の試験は5月下旬に実施される。
今後、ネパールやミャンマーなど他の受入れ対象の8カ国で試験を実施するほか、業種も宿泊、外食、建設、農業などに順次拡大していく。

日本の総人口1億2644万3000人 8年連続減少

日本の総人口1億2644万3000人 8年連続減少

総務省の推計によると、2018年10月1日時点で外国人を含む日本の総人口は前年同期比26万3000人減少し1億2644万3000人だった。減少は8年連続。減少率は0.21%で、統計を取り始めた1950年以来、最大となった。
外国人の過去1年間の入国者数から出国者数を差し引いた純流入数は16万5000人で、6年連続で増えた。約270万人の外国人が国外に流出し、海外からは約287万人が流入した。この結果、外国人が総人口に占める割合は1.76%となった。

新種の人類か フィリピン・ルソン島の洞窟で化石見つかる

新種の人類か フィリピン・ルソン島の洞窟で化石見つかる

フランスの国立自然史博物館やフィリピン大学などの研究グループは、フィリピンルソン島のカラオ洞窟で小型の人類の化石が見つかり、調査・分析した結果、およそ5万年前に姿を消した新種の人類だとする内容の論文を4月10日、英国の科学雑誌「ネイチャー」に発表した。
同洞窟の石灰岩の地層から2007年以降、人類のものとみられる歯や足の指の骨、そして太ももの部分とみられる骨の化石が見つかっており、分析の結果、身長1mほどの人類のものであることが分かった。
足の指の骨は300万年ほど前にアフリカに生息していた初期の人類「アウストラロピテクス」と同じように曲がり、木登りしやすいようになっている一方で、歯の根の部分の形が現在の人類「ホモ・サピエンス」を含めた、これまでに知られているすべての人類と異なっているという。このため、同研究グループは「ホモ・ルゾネシス」(=ルソン島の人)と名付けた。

世界初 ブラックホールの輪郭撮影に成功

世界初 ブラックホールの輪郭撮影に成功

日本などの国際研究グループは4月10日、極めて強い重力で光も吸い込む天体、ブラックホールの輪郭を撮影することに世界で初めて成功したと発表、画像を公開した。撮影したのは、地球から5500万光年離れたおとめ座の「M87」と呼ばれる銀河の中心にあるブラックホール。
世界各地の電波望遠鏡をつないで、口径がおよそ1万kmという地球サイズの巨大な望遠鏡を構築したことによる成果で、ブラックホールの存在を直接示すものとして世界的に注目されている。日米欧などでつくる研究グループが世界6カ所で同時に会見し明らかにした。

新一万円札「渋沢栄一」など3紙幣デザイン一新へ

新一万円札「渋沢栄一」など3紙幣デザイン一新へ

日本政府は偽造防止などを目的に、一万円札、五千円札、千円札の3種類の紙幣のデザインを一新すると発表した。新たな肖像画には、一万円札に「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一、五千円札に日本で最初の女子留学生として米国で学び、津田塾大学を創立した津田梅子、千円札に破傷風の治療法を開発した細菌学者の北里柴三郎を使用し、5年後をめどに発行する方針。
紙幣の裏面には、一万円札は東京駅の駅舎、五千円札は藤の花、千円札は葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」がそれぞれ描かれる。
偽造防止のため最先端の技術を用いたホログラムなども導入される予定。紙幣のデザインが一新されるのは平成16年以来となる。5年後の2024年度上半期をめどに発行する。また、五百円硬貨についても偽造防止を目的に、素材を変更するなどした新たなものを2年後の2021年度の上半期をめどに発行する。
なお、二千円札については、現在のデザインが維持される。

ジェトロ 高度外国人材活躍推進プラットフォーム稼働

ジェトロ 高度外国人材活躍推進プラットフォーム稼働

経済産業省と日本貿易振興機構(ジェトロ)は高度外国人材活躍推進に向け、留学生を含む高度外国人材の採用に関心がある中堅・中小企業に対し、専門家が採用から定着までをきめ細かくサポートする「伴走型支援」を開始する。
このプラットフォームの本格稼働の一環として、4月1日にジェトロ本部(東京)、大阪本部、名古屋貿易情報センター、福岡貿易情報センターに専門相談員「高度外国人材活躍推進コーディネーター」を配置した。支援企業として200社程度を想定している。