インド2月乗用車販売2カ月ぶり1ケタ成長もタタ含め最多

インド自動車工業会(SIAM)のまとめによると、2024年2月の国内乗用車販売は多目的車・バンを含め前年同月比9.5%増の31万9,519台で2カ月ぶりに1ケタ成長にとどまった。ただ、SIAMの数量に含まれていないが、地場タタ・モーターズの乗用車販売台数を含めると2月単月の乗用車販売台数は37万786台に上り、2月の過去最多を更新した。一般乗用車の落ち込みを多目的者(UV)の好調が補った。
メーカー別乗用車販売では、首位のマルチ・スズキが前年同月比8.7%増の16万271台で安定していた。

「特定技能」対象に4分野追加へ 自動車運送業など

政府は、外国人労働者を中長期的に受け入れる「特定技能」制度の対象に、新たにバスやトラックの運転手などの自動車運送業、鉄道、林業、木材産業の4分野を追加する方針で、自民党の合同会議は3月18日、この方針を了承した。これにより、特定技能の対象は現行の12分野から16分野に拡大される。「特定技能1号」の対象分野は即戦力として最長5年滞在できる。
政府は3月中にこの方針を閣議決定し、パブリックコメント(意見公募)を経て開始する予定。
特定技能全体の受け入れ見込み数は2024年度からの5年間で最大82万人と試算されている。これは2019〜2023年度の見込み数の2倍超になる。

ジブリパーク全面開業「魔女の谷」エリアもオープン

スタジオジブリのアニメ映画の世界を表現したジブリパーク(所在地:愛知県長久手市)の新エリア「魔女の谷」が3月16日開業し、計画されていた全5エリアが出揃った。2022年11月の先行開園から1年4カ月、全面開業となった。
魔女の谷は宮﨑駿監督の映画『魔女の宅急便』や『ハウルの動く城』の世界をモチーフに企画、設えられたエリア。全面オープンとなった同日は、好天にも恵まれ多くの家族連れや海外からの客も訪れ賑わっていた。同パークは作品の世界にゆったり浸れるよう予約制を採用し、1日6,000〜7,000人程度を定員として運営されている。

国交省 JR北海道に24年度から3年間で1,092億円支援

国土交通省は、厳しい経営が続くJR北海道に対し、経営改善に向けた取り組みを進めるよう「監督命令」を出し、2024年度から3年間で1,092億円を支援する方針を固めたことが分かった。
国交省は2019年度から今年度までの5年間財政支援を行ってきた。しかし、新型コロナウイルス禍の影響もあり、観光需要なども回復途上で想定していた収支の改善は未達に終わった。そこで2024年1月、国交省に対し「抜本的な改善策」の取りまとめ時期を3年先送りすることを申し入れていた。

中国1〜2月自動車販売11.1%増 新エネ車と輸出が牽引

中国自動車工業協会(CAAM)のまとめによると、自動車の1〜2月累計販売台数が前年同期比11.1%増の402万6,000台となった。2023年1〜2月が前年同期比15.2%減だった反動も加わって、国内の販売台数は7.0%増の320万4,000台、輸出は30.5%増の82万2,000台に上った。
販売台数の内訳は乗用車が10.6%増の345万1,000台、商用車が14.1%増の57万5,000台だった。このうち新エネルギー車(NEV)の販売台数は29.4%増の120万7,000台で、自動車販売に占める割合は30.0%に達した。

小林製薬 業容拡大見据え中国安徽省合肥市に新工場

小林製薬(本社:大阪市中央区)は3月15日、中国事業の拡大を見据え、安徽省合肥市に保有する100%子会社、合肥小林日用品有限公司(以下、合肥小林日用品)に新工場を建設し同日、竣工式を行ったと発表した。
新工場の延床面積は5万881㎡、建築面積は1万5,912㎡。生産能力は額冷却シート「熱さまシート」「カイロ」、芳香剤等の日用品約2,200万製品。投資規模は約60億〜90億円。2024年4月中旬から稼働予定。

厚労省 後発薬の普及目標29年度末に販売額の65%以上

厚生労働省は3月14日、ジェネリック医薬品(後発薬)の普及を2029年度末までに金額ベースで65%以上とする新たな目標を公表した。また、全都道府県で80%以上とする後発薬の数量ベースの目標は2029年度まで維持する。同日開かれた社会保障審議会の医療保険部会で示し、大筋で了承された。

KDDI スタートアップ3社と連携, メタバースを一括支援

KDDI(本社:東京都千代田区)は3月14日、仮想空間「メタバース」関連事業を手掛けるスタートアップ3社と連携すると発表した。連携するのはSTYLY(本社:東京都新宿区)、monoAI technokogy(本社:神戸市)、REALITY XR cloud(本社:東京都港区)の3社。これら複数のメタバースプラットフォームが連携した日本最大級のメタバースアライアンス「オープンメタバースネットワーク」を発足させた。各社の知見を持ち寄り、メタバース制作や拡張現実(AR)導入、イベント企画の支援などを企業・自治体向けに展開する。

花王 回収したCO2活用の植物工場「SMART GARDEN」

花王マテリアルサイエンス研究所は3月14日、佐賀市の清掃工場から排出されるCO2を回収・精製できる設備を利用し、独自の植物工場「SMART GARDEN(スマートガーデン)」を構築したと発表した。スマートガーデンでは使用電力や水使用量で環境負荷を低減しつつ、植物を効率よく栽培することが可能。
具体的には①スマートガーデンではCO2を光合成を促進させるほか、植物に与えることで生長速度が約20%向上することを確認②水を繰り返し循環利用することで、露地での栽培品と比較して水使用量は約40%にとどまっている③使用する電力すべて地熱、水力発電といった再生可能エネルギーにすることでCO2の排出を削減している。
さらに栽培した植物からエキスの抽出まで一気通貫で行い、高純度・高効率な植物エキスを得ることができる成分制御技術を開発した。