NATO ウクライナへ武器供与拡大 ロシアの再攻勢に備え

北大西洋条約機構(NATO)は4月7日、ベルギーのブリュッセルで2日間の外相会合を開いた。ロシアのウクライナ東部・南部への戦力再配置による再攻勢に備え、ウクライナからの要請に応え、武器供与などの支援を強化することで合意した。林芳正外相は日本の外相として初めて出席した。

日本 ミャンマーに830万米ドルの緊急人道支援

日本政府は、ミャンマーへの緊急人道支援として、国連児童基金(UNICEF)、国連世界食糧計画(WFP)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じて830万米ドル(約8億9,640円)の無償資金協力を行う。
ミャンマーでは現在、国軍と抵抗勢力、少数民族武装勢力の武力衝突が継続。一般市民約44万人が国内避難民となっており、食料や 生活物資の不足に直面している。
日本政府は、2021年2月の国軍によるクーデター以降、合計で約3,950万米ドルの人道支援を実施している。

日本 4/8から106カ国の入国拒否解除 ビザの制限は継続

日本政府は4月6日、米英など106カ国・地域を新型コロナウイルスの水際対策として指定している入国拒否の対象から外すと発表した。8日から適用する。ただ、査証(ビザ)発給制限は続くため、外国人が来日しにくい状況に大きな変化はない見通し。
政府は現在、留学生や技能実習生らが大学、企業などの受け入れ責任者による申請を経て査証を取得した場合は、入国協火を発動せずに受け入れている。

ロシア領事館閉鎖や外交官ら16カ国300人超追放

欧州各国がロシアのウクライナ侵攻に抗議し、相次いでロシア領事館の閉鎖や外交官の追放を決めている。この結果、4月6日時点で16カ国で合わせて300人を超えるロシア外交官らが追放された。  フランスとドイツが4日、計70人の外交官の追放を明らかにした。これに同調するように、バルト3国のラトビアとエストニアは4月5日、それぞれ2カ所ずつロシア領事館を閉鎖、それぞれ13人と14人の外交官を追放すると発表した。イタリア、スペイン、デンマーク、スウェーデンなども外交官の追放を発表している。

日本・フィリピン2プラス2 4/9に初開催 対中国で協力

日本政府は4月5日、フィリピンと外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を9日に都内で初めて開くと発表した。同協議にはフィリピンからロクシン外相とロレンザーナ国防相が来日、日本は林芳正外相と岸信夫防衛相が出席する。
覇権主義のもと、東・南シナ海で海洋進出を強める中国への対処を念頭に防衛協力などを協議し、結束を確認する。両外相、防衛・国防相同士の個別の会談も予定している。日本にとって、東南アジアで2プラス2の枠組みを設けるのはインドネシアに次いで2カ国目となる。

日本 ウクライナ・周辺国に1億㌦の追加人道支援決定

日本政府は4月5日、ウクライナや周辺国に対する1億ドル(約120億円)の緊急人道支援を決定した。保健・医療分野や食料支援のほか、ウクライナでのがれき除去や地雷・不発弾の処理に役立てる。また、国際機関や日本の非政府組織(NGO)を通じウクライナやポーランド、モルドバなど周辺国を支援する。ウクライナを巡る日本の人道支援は3月24日、G7首脳会議で岸田首相が1億ドルの支援を表明しており、合わせて2億ドル規模になる。

英外相 G7・NATOが週内に「厳しい追加制裁」検討

英国のトラス外相は4月4日、訪問先のポーランド・ワルシャワで、6~7日に開く北大西洋条約機構(NATO)外相理事会や合わせて開催される主要7カ国(G7)外相会合で、ロシアへの「新たな厳しい制裁を発表する必要がある」と語った。また、ウクライナの首都キーウ近郊で民間人とみられる多数の遺体が見つかったことについて「戦争犯罪があったことは明らかだ」と強調した。

国連安保理 キーウ近郊の民間人遺体発見で緊急会合

国連の安全保障理事会は4月5日、ロシア軍による民間人に対する虐殺が行われた疑いがあるウクライナの首都キーウ近郊のブチャなどの状況について緊急会合を開く。4月の安保理議長国を務める英国のウッドワード国連大使がツイッターで明らかにした。
ウッドワード氏は「戦争犯罪やジェノサイド(集団虐殺)だと指摘されるブチャから出てきた画像について話し合う最初の機会となる」とし、「違法な戦争を止めさせるための圧力にもなる」と話している。

ASEAN特使ミャンマー初訪問 国軍司令官らと面談も成果欠く

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、カンボジアのプラック・ソコン副首相兼外務国際協力相はこのほどリム・ジョクホイASEAN事務総長とともにミャンマーを訪問し、ミンアウンライン国軍司令官兼国家統治評議会議長や関係閣僚と面談を行った。同副首相はミャンマー情勢に関するASEAN特使に任命されており、特使としての初訪問となった。
ただ、①カンボジアのフン・セン首相による1月のミャンマー訪問のフォローアップ②2021年4月のASEAN首脳会議で発表された「5項目の合意」の円滑な実行、および必要とするミャンマー国民への人道支援③アウンサンスーチー氏を含む、すべての関係者との面談-などは叶わず、具体的な成果に欠ける結果に終わった。