1月の訪イ外国人観光客は22%増の75万3100人
インドネシア中央統計局が3月3日発表した1月のインドネシアを訪れた外国人観光客数は前年同月比22.59%増の75万3100人だった。空港別では西ヌサトゥンガラ州のロンボク空港が5105人で374%増の国内最高の伸び率を記録した。
1月の訪イ外国人観光客は22%増の75万3100人
インドネシア中央統計局が3月3日発表した1月のインドネシアを訪れた外国人観光客数は前年同月比22.59%増の75万3100人だった。空港別では西ヌサトゥンガラ州のロンボク空港が5105人で374%増の国内最高の伸び率を記録した。
クルド山噴火の影響から復旧進むジョクジャカルタ観光
インドネシア東ジャワ州クルド山噴火から2週間余、ジョクジャカルタの観光地ではようやく落ち着きを取り戻しつつある。2月14日未明のクルド山噴火直後は、噴煙・火山灰の被害で、ジョクジャカルタの空港や観光地は閉鎖されるなどの影響が出ていた。その後、19日から空港は再開、降灰の除去作業が進み、24日からジョクジャカルタ王宮(クラトン)と水の宮殿(タマンサリ)が再開。26日からボロブドゥール遺跡は最上階まで昇れることになり、サンライズツアーも再開している。また、28日からプランバナン遺跡&セウ寺院、ボコの丘も再開し、観光も通常通りに戻る予定だ。
国鉄は車両増、ホームの改修・延長で乗客増加に対応
インドネシアの今年の国鉄乗客数は昨年の43万5000人から60万人に増えると予想されているため、最大8両の車両を10両に増やし、首都圏の駅のホームを改修・延長することで対応する。本来、国鉄では750両のが必要としているが、現在運行しているのは600両のみだ。そこで、現行の8両編成に2両追加することで、予想される顧客増に対応しようというもの。
ただ、昨年11月から輸入していた180両の日本製車両について、運輸省鉄道総局からまだ20両の使用許可しか下りていないなど、車両の使用許可が大幅に遅れており、運輸省に早急に対応するよう求めている。また、ホーム改修・延長工事がボゴール~コタ線ではマンガラなど4駅でまだ終わっていない。
首都圏では交通渋滞が深刻化し、ジャカルタ特別州政府も公共交通機関への乗り換えを呼び掛けているが、関係各所の対応をみる限り、国鉄による円滑な輸送力増強にはまだ時間がかかりそうだ。
燃油サーチャージ運賃制度導入 航空運賃引き上げへ
インドネシア運輸省は2月26日、各航空会社に国内線のエコノミークラスに燃油価格に応じて運賃を上乗せする「燃油サーチャージ運賃制度」を導入する運輸大臣令(2014年第2号)を発令した。島嶼(とうしょ)国家・インドネシアを支える交通手段、航空機。その運賃上昇による国民生活への影響は大きい。地元メディアが報じた。
ジェット機(飛行距離664㌔まで)な場合6万ルピア、プロペア機(同348㌔まで)は5万ルピア。飛行距離が伸びるごとに加算されていくしくみ。これにより、ジャカルタ~スラバヤ間(664㌔)の運賃は6万7000ルピア、ジャカルタ~メダン間(1404㌔)は12万2000ルピア、ジャカルタ~ジャヤプラ間(3785㌔)は35万9000ルピア。プロペラ機の運賃はジャカルタ~プカンバル間(920㌔)が12万4000ルピアとなる。燃油サーチャージは3カ月ごとに検討、協議する。
LCCエアアジアが4月からボラカイ~KL便を運航
マレーシアの格安航空会社(LCC)エアアジアはこのほど、4月18日からフィリピン・カリボ(ボラカイ島)~クアラルンプール(KL)便の運航を開始すると発表した。マレーシアからの直行便運航は、マニラ、セブに次ぐ国内3都市目となる。傘下のエアアジア・フィリピンが49%出資するエアアジア・ゼスト(旧ゼスト・エア)を通じて月、水、金、日の週4便運航する。運航ダイヤはカリボ発の便が午後3時5分発、同6時50分着、クアラルンプール発の便が午前10時40分発、午後2時35分着。使用機材はエアバスA320。地元メディアが報じた。
アクラン州カリボはボラカイ島の玄関口。フィリピン情報庁(PIA)によると、2013年に同島を訪れた観光客は前年比13%増の136万3601人だった。そのうち外国人観光客は61万5508人。13年の外国人観光客は468万人余だった。カリボ国際空港の国外就航都市はシンガポール、香港、台北、ソウル、釜山に次いで6都市目となる。
ユニクロがバンテン州で4月にイ4号店 首都以外で初
ファーストリテイリングは2月20、インドネシアバンテン州タンゲランの商業施設「スマレーコン・モール・セルポン」内に4月4日、カジュアル衣料店「ユニクロ」をオープンすると発表した。ジャカルタ以外では初の店舗。インドネシア4店舗目となる。売り場面積は2414平方㍍。既存店と同様、同社の低価格ブランド「ジーユー(GU)」の売り場も併設する。
インドネシアにおける同社の店舗はこれまでいずれも首都ジャカルタで、1号店(売り場面積は2680平方㍍)は2013年6月、ジャカルタ中心部の「ロッテ・ショッピング・アベニュー」内に、2号店(同2000平方㍍)は同年11月に西ジャカルタの「モール・タマン・アングレック」内に、3号店(同2600平方㍍)は同年12月に北ジャカルタの「モール・クラパ・ガディン」内に、それぞれ開設している。
インドネシアは6.4%増の7100人 1月の訪日観光客
日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2014年1月の訪日外国人観光客数は前年同月比41.2%増の94万4000人で、1月としては過去最高だった2011年(71万4000人)を23万人上回った。単月としては過去最高だった2013年7月(100万3000人)に次ぐ2位だった。こうした中、インドネシアからの訪日観光客は前年同月比6.4%増の7100人と比較的、小幅な増加にとどまった。韓国からの25万5500人を筆頭に、台湾、中国などからの訪日客が大幅な伸びを牽引した。
ムスリム観光客受け入れ 47カ国中インドネシアは4位
ムスリム観光サイトを運営するシンガポールのクレセントは2月18日、47カ国を対象に調査を実施した、ムスリム観光客の受け入れが整った国ランキングを発表した。1位はマレーシアで、2位アラブ首長国連邦(UAE)、3位トルコ、4位インドネシア、5位サウジアラビア、6位シンガポールと続いた。日本は40位だった。
調査はハラル認証を取得した飲食業や礼拝堂、聖地メッカのカーバ神殿の方角「キブラ」を表示しているホテルや宿泊施設数などを評価基準とした。マレーシアはスポーツジムやプールを男女別にするなどの配慮が好評価を得たという。2013年のムスリム観光市場の規模は1400億㌦だったが、20年までには2000億㌦まで成長すると見込まれている。
ジャカルタのプルマンホテル5年越しの改修終え再出発
インドネシア・中央ジャカルタの五つ星ホテル「プルマン・ジャカルタ・インドネシア」は2月13日、約5年間にわたった改修を終え、グランドオープニングセレモニーを開いた。同ホテルは、ジャカルタの日系ホテルとしての歴史を閉じて以来、世界の92カ国で展開するフランス大手ホテルチェーン「アコー・ホテルズ」が高級ブランドホテルの一つとして運営。主要顧客の日本人マーケットにさらに力を入れていく方針だ。
再出発に向け、ロビーや客室、バー、ラウンジ、ボールルームなどを全面的に改修。ワヤン(影絵芝居)などインドネシアの伝統文化を使った装飾を施しているという。客室数は427室。地元メディアが報じた。
2014年の外国人観光客は70万人増の950万人と予測
観光創造経済省はこのほど、インドネシアを訪れる2014年の外国人観光客数は前年比70万人増の950万人に達するとの予測を明らかにした。13年は12年比9%増の880万人で過去最多を記録した。マリ観光創造経済相は「昨年は航空路線拡大の影響が観光客数に反映された。今年はさらに伸びる」と強調している。
同省は観光の成長事業としてクルーズに焦点を当てるとともに、国内16地域を戦略的観光地域に指定し、港湾整備を進め、地域活性化を図る考えだ。政府は16年にクルーズ観光客数が13年比20万人増の60万人になると予想している。このため、戦略的観光地域の港湾整備に、今年は1兆7000億ルピアを投じる。
戦略的観光地域に指定されたのは、北スマトラ州トバ湖、北スラウェシ州ブナケン、東ヌサトゥンガラ州コモド島、同州フローレス島、西ヌサトゥンガラ州ロンボク島、東南スラウェシ州ワカトビ、西パプア州ラジャ・アンパット、バリ島など。