2014年の外国人観光客誘致目標を920万人に引き下げ

2014年の外国人観光客誘致目標を920万人に引き下げ
 インドネシア政府は2014年の外国人観光客の誘致目標を従来の1000万人から920万人に引き下げた。世界経済の減速を受けて同国を訪れる外国人観光客数の増加ペースが鈍化、目標の下方修正を迫られた。現地紙が報じた。
 インドネシア中央統計局によると、13年1~10月の外国人観光客数は前年同期比8.36%増の713万人、観光収入は同8.17%増の98億7000万㌦(約1兆355億円)だった。12月までの通年では目標の900万人に対して863万人にとどまったとみられている。政府は12年に続く目標未達成という結果を受け、観光客の増加ペースが回復するには時間がかかると判断。14年の目標引き下げを決めた。

トキオ・ゲッツ インドネシア初の無料小学生新聞配布

トキオ・ゲッツ インドネシア初の無料小学生新聞配布
 デジタルコンテンツ開発のトキオ・ゲッツ(東京都渋谷区)は、インドネシア・ジャカルタの小学校約1200校に、同国初の無料の小学生新聞「Surt dari Bumi(地球からの手紙)」を配布する事業を始めた。科学のしくみや文化の紹介など、子供向けにやさしく解説できるないようにする。私立小学校と上位の公立小学校に通う1~6年生の児童をターゲットとし、日系企業が今まで入り込めなかった「教育の現場」へ直接アプローチできるメディアとして発行した。各ページに広告スペースを設け、日系企業を中心に広告出稿を獲得する。月1~2回程度ペースで配布する予定で、早期に100万部の発行を目指す。

小西酒造 インドネシアなどに清酒輸出を本格化

小西酒造 インドネシアなどに清酒輸出を本格化
 清酒醸造大手の小西酒造(兵庫県伊丹市)は、インドネシアやマレーシアなど東南アジアの富裕層向けに清酒の輸出を本格的に始める。現地の食品卸と組んで、ジャカルタやクアラルンプールなど各国の首都にある和食レストランなど飲食店やスーパーを中心に売り込む。東南アジアでは和食の普及とともに、清酒人気が広がりつつあり、50~60代の富裕層や外国人旅行者などの需要獲得を目指す。同社の主力銘柄の「白雪」など日本と同じ商品を輸出する。東南アジアでの3年後の売上高1億円を目標とする。日本経済新聞が報じた。

13年に首都を訪れた外国人観光客は7.8%増の229万人

13年に首都を訪れた外国人観光客は7.8%増の229万人
 ジャカルタ特別州観光局は1月6日、2013年に首都を訪れた外国人観光客は前年比7.8%増の229万3000人だったと発表した。州内で開催された文化行事や観光客向けイベントが、前年の147件から246件へと7割近く増えたことがその要因。また、治安が向上したことで、外国人観光客の安心感が増したとしている。地元メディアが報じた。
 国・地域別ではマレーシアと、中国、日本、韓国など東アジア諸国、サウジアラビア、米国、豪州からの観光客が多かった。国内観光客は3164万6700人で、前年比9%増だった。
 同州では6月にジャカルタ生誕486年記念の関連行事を企画するほか、同月中旬には36地区でステージイベントや芸術展示を行う「ジャカルタ・カンプンフェスティバル」を開く。

欧州の大手ホテルがインドネシアで100軒体制へ拡大

欧州の大手ホテルがインドネシアで100軒体制へ拡大
 欧州のホテル大手アコーホテルズは、今後、中部スラウェシ州パルや東南スラウェシ州クンダリなど地方都市で低・中価格帯を中心にホテル網を拡大し、2015年末までに現行の約4割増の100軒、2万室体制を目指す。地元メディアが報じた。同社は1993年にインドネシアに進出。現在、同国で73軒のホテルを運営し、客室数は1万4366室に上る。13年に同国内で18軒のホテルを新設し、71軒の建設に関する新規契約を結んでいる。14年は17軒、15年は11軒を加える予定。

シンガポール航空が日本政府観光局と了解覚書を締結

シンガポール航空が日本政府観光局と了解覚書を締結
 シンガポール航空(SIA)は12月26日、日本政府観光局(JNTO)とシンガポール、マレーシア、インドネシアの訪日旅行者増加を目指す了解覚書を初めて結んだと発表した。レスポンスが報じた。覚書の内容は、SIA利用による日本観光を促進する活動を検討・実践していくというもの。陳有成(chin yau seng)営業担当上級副社長は「日本は45年前からSIAにとっての重要なマーケットであり続けている。覚書を交わしたことで日本の魅力と可能性に対し、我々が信頼しているということがはっきり伝わる」と話している。
 SIAは1968年に東京(成田)線、72年に大阪線、88年に福岡線、89年に名古屋線、2010年に羽田線を開設。シンガポール~日本間は現在、毎週56便が運行中で、14年3月から羽田線の増便が決定している。JNTOによると、12年の訪日シンガポール人数は14万2201人。

東部地域の航空路線増便でリアウ諸島州住民の利便性増す

東部地域の航空路線増便でリアウ諸島州住民の利便性増す
 首都を経由せずに、リアウ諸島バタム島のハン・ナディム空港とインドネシア東部地域やスマトラ島、ジャワ島各地を結ぶ航空路線が増加。これに伴い、これまでスカルノハッタ空港(ジャカルタ郊外)で乗り継いでいたリアウ諸島州住民にとって、東部地域へのアクセスが大幅に改善され、好感されている。地元メディアが報じた。
 格安空港会社(LCC)ライオンエアはハン・ナディム空港とスマトラ島、ジャワ島、カリマンタン島を結ぶ路線を増便。これまで同空港~北スマトラ州メダン便、ジョクジャカルタ便、東ジャワ州スラバヤ便などを運航、12月6日から同空港~東カリマンタン州バリックパパンを結ぶ便を就航している。2014年にはスラウェシ州ブカンバルや西スマトラ州パダンを結ぶ便を就航する予定だ。

ANAとガルーダ航空が共同運航など包括提携で合意

ANAとガルーダ航空が共同運航など包括提携で合意
 全日本空輸(ANA)は12月19日、ガルーダ・インドネシア航空と共同運航(コードシェア)とマイレージの共通化を内容とする包括提携に合意したと発表した。ANAは2014年3月30日から、ガルーダ航空は2014年上期中にそれぞれ羽田~ジャカルタ線を新規開設する。これにより、日本~インドネシアを結ぶネットワークは、ANAが週14便、ガルーダ航空が週39便(関空路線を含む)、両社合わせ週53便に拡大する。
 包括提携では日本~インドネシアの両社の運航便に共同運航(コードシェア)便名を付与する。ANA運航便利用者は、ジャカルタ到着後、コードシェア便(ガルーダ航空運航便)を利用してインドネシア国内のジョクジャカルタ、スラバヤなど最大10路線へ乗り継ぎが可能となる。また、ガルーダ航空運航便利用者は羽田・成田・関空に到着後、コードシェア便(ANA運航便)で千歳、名古屋など最大11路線の乗り継ぎが可能となる。
 マイレージ提携を進めるための協議を開始する。どちらの航空会社を利用しても、それぞれのマイレージクラブ会員としてマイルが貯まるようにする予定。

偕行会クリニックが2014年2月開業の診療所の内覧会

偕行会クリニックが2014年2月開業の診療所の内覧会
  偕行会グループ(愛知県名古屋市)は12月18日、2014年2月にジャカルタ中心部で開業する「偕行会クリニック・スナヤン」の内覧会を行った。日本の医療法人がインドネシアで初めて運営する診療所で、同グループが持つ病院のネットワークを生かし、現地で幅広い医療サービスを提供する。場所は南ジャカルタ・スナヤン地区のオフィスビル「セントラル・スナヤン1」。
 スタッフは日本人医師1人がアドバイザーとして勤務するほか、日本で看護助手として3~4年の就労経験を持つインドネシア人看護師15人を配置する。営業時間は月~土曜日の午前8時~午後10時(日曜・祝祭日は休診)。総合内科や小児科を設置し、日系企業向けの健康診断のほか、糖尿病などの慢性疾患の医療サービスを提供する。

ガルーダ航空が2014年3月5日にスカイチームに加盟 

ガルーダ航空が2014年3月5日にスカイチームに加盟 
  スカイチームはこのほど、ガルーダ・インドネシア航空が2014年3月5日に加盟すると発表した。インドネシア国営のガルーダ航空は20番目、東南アジアでは2番目のスカイチーム加盟航空会社となる。スカイチームは、ガルーダ・インドネシア航空の乗客に対して、世界1020都市へのサービスを提供する。またスカイチーム加盟により、同航空の乗客にも充実した路線網のほか、スカイプライオリティ、530以上のラウンジ利用などのメリットが利用できるようになる。
 ガルーダ・インドネシア航空は、2014年3月の加盟に向けて新しいITプラットホームの導入、顧客サービス向上など加盟基準を満たす取り組みを進めている。同社の拡大戦略プログラム「2011~2015クオンタムリープ」では、スカイチーム加盟を長期開発戦略として掲げ、積極的にスカイチーム加盟会社と協力してサービスのグレードアップを図る。