タイ モーターショー2024 受注25%増の5.3万台, EV33%

バンコク郊外のコンベンションセンター、インパクト・ムアントンタニで3月27日〜4月7日開催されたタイ最大規模のモーターショー「第45回バンコク・インターナショナル・モーターショー2024」の会場での自動車の受注台数は前年比25%増の5万3,438台だった。このうち電気自動車(EV)が1万7,517台と全体の33%を占めた。このほか、バイクの受注台数は同67%増の5,173台となった。
自動車のブランド別受注台数は、1位が「トヨタ」の8,540台、2位が中国の比亜迪「BYD」の5,345台、3位が「ホンダ」の4,607台、4位が中国の上海汽車「MG」3,518台、5位が「三菱自動車」3,409台、6位が中国の長安汽車「チャンヤン」3,073台、7位が中国の広州汽車「アイオン」3,018台、8位が中国の長城汽車「GWN」2,815台、9位が「いすゞ」2,734台、10位が「日産」2,488台。

三井不 核融合新興に出資 脱炭素電源に開発段階から出資

三井不動産(本社:東京都中央区)は4月11日、京都大学発の核融合スタートアップ企業の京都フュージョニアリング(本社:東京都千代田区)に出資したと発表した。コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を通じて出資した。投資額は明らかにしていないが、京都フュージョニアリングは同日、三井不動産系のCVCを含む3社から総額15億6,000万円を調達したことを明らかにしている。
三井不動産は再生可能エネルギーへの投資に取り組んでおり、核融合が実用化すれば、脱炭素電源を安定的に調達できるようになる可能性があり、開発段階から参画する。

クボタ 北海道・十勝で大規模畑作農業スマート化の実証

クボタ(本社:大阪市浪速区)は4月10日、北海道十勝地方で大規模畑作農業スマート化の実証実験を実施していることを発表した。期間は2023年6月から2025年3月までおよそ2年間。場所は十勝地方(帯広市、更別村)。
地域の農業生産者や十勝管内の農協、十勝農業協同組合連合会をはじめとする社外パートナーと連携。同社と十勝農協連の営農システム間のデータ連携と、その活用によるユーザーの利便性向上等を検証する。

レゾナック 川崎市と海洋プラごみリサイクルの実証開始

レゾナック(本社:東京都港区)は4月9日、川崎市とともに川崎港の海面清掃で回収した海洋プラスチックごみを、水素・アンモニアなどの化学品原料や炭酸ガスにリサイクルする実証実験を開始すると発表した。同社の川崎事業所(所在地:神奈川県川崎市)のプラスチックケミカルリサイクル事業として実施する。現在、海洋プラスチックごみの多くは、リサイクルされずに焼却されているのが現状。今回の取り組みは「プラスチック循環」への一歩として問題解決を目指すもの。実証実験期間は2024年4月〜2025年3月まで。

東急建設”生物多様性のための30by30アライアンス”に参画

東急建設(本社:東京都渋谷区)は4月9日、環境省が推進する「生物多様性のための30by30(サーティ・バイ・サーティ)アライアンス」に参画すると発表した。生物多様性のための30by30アライアンスは、2030年までに国土の陸と海の少なくとも30%を保全するという「30by30」の目標に向け、企業、自治体、NPOなどの有志連合として発足された。国立公園の拡充や里地里山、企業林など、様々な主体によって守られてきたエリアをOECM(Other Effective area-based Conservation Measures)として国際データベースに登録することを促進し、その取り組みを積極的に発信することを目的としている。

福井恐竜博物館 23年度入館者数84万人でコロナ前比14%増

福井県立恐竜博物館(所在地:福井県勝山市)は、2023年度の年間入場者数が84万人に上り、コロナ禍前の2018年度比で14%増となったと発表した。改装オープン後の2023年7月14日から2024年3月31日までを2023年度とし、2018年度の同期間と比較した。
繁忙期以外でも来館者が多かったことに加え、3月16日に北陸新幹線が敦賀まで延伸開業したことで、同館へのアクセスが向上、沿線地域からの顧客が増えたという。改装に伴い、常設で展示する恐竜の全身骨格を50体に増やしたほか、新館の増設で延床面積を1.5倍に増やし施設を充実したことが奏功したとみられる。

内閣府 東南アから高度人材確保 在留資格の見直しも

内閣府は4月10日、対日直接投資拡大に向け、関係省庁や有識者が参加する作業部会を開いた。同部会で東南アジアやインドのIT人材が日本で就業しやすいよう在留資格制度の見直しを検討する。今後2030年に向け、様々な数値目標を設定することも決めた。
同日開いた「海外からの人材、資金を呼び込むためのタスクフォース」では、重点的に取り組む4項目として①投資機会の拡大②高度人材の確保③海外企業との協業促進④ビジネス・生活環境の整備ーを挙げている。

23年度の飲食業倒産 前年度比57%増の930件 最多更新

東京商工リサーチによると、2023年度(2023年4月〜2024年3月)の飲食業の倒産(負債額1,000万円以上)は前年度比57.0%増の930件と急増し、4年ぶりに前年度を上回った。年度では初めて900件を超え、過去最多を更新した。
また、”ゼロゼロ融資”の返済難による新型コロナウイルス関連倒産は、前年度比37.4%増の529件に上り、飲食業倒産の56.8%を占めた。

”わ!ドイツ” 大阪・関西万博会場でドイツが起工式

大阪・関西万博に出展するドイツが4月10日、会場の夢洲でパビリオンの起工式を行った。ドイツ政府関係者、大阪府の吉村知事、BIE(博覧会国際事務局)のケルケンツェス事務局長らが出席し、工事の安全と成功を祈った。
ドイツパビリオンのメインテーマは「循環経済」で、パビリオンそのものが「わ!ドイツ」と名付けられている。建物は7つの円筒状の木造建築が連なる構造で、水や植物など自然の環境について学べる展示や、ドイツで生産される循環型製品が展示される予定。

IHI原動機 アンモニア燃料舶用エンジンを完成 世界初

IHI原動機(本社:東京都千代田区)は4月8日、内航船(アンモニア燃料タグボート、以下「A-Tug」)の主機関向けに開発、陸上試験を進めていた4ストロークアンモニア燃料エンジンの実機を完成したと発表した。
これを受け、日本海事協会(本部:東京都千代田区)が世界で初めてとなるアンモニア燃料舶用エンジンの船級型式承認を発行した。これはNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金事業に採択された「アンモニア燃料国産エンジン搭載船舶の開発」の一環。