8月の訪日外国人16.9%増の342万人, 8月として最多

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、8月に日本を訪れた外国人旅行者は前年同月比16.9%増の342万8,000人だった。8月としては最も多くなった。
国・地域別にみると、旅行者が最も多い中国が前年同月比36.5%、次いで多い韓国が8.0%それぞれ増えた。このほか、米国が11.7%、カナダが9.8%それぞれ増えた。一方、シンガポールは航空会社の撤退などが影響して17.3%、香港が「今夏、日本で大災害が起こる」との風評がSANなどで拡散していた影響が続き8.3%それぞれ減少した。

国交省 1年以内の対策が必要な下水道管 全国に約72km

国土交通省は9月17日、3月に全国の自治体に要請した下水道管の特別調査の結果を明らかにした。重度の腐食や破損が確認されるなどとして1年以内の速やかな対策が必要とされた下水道管は、35の都道府県で合わせておよそ72kmに及ぶとしている、
これは今年1月に埼玉県八潮市で発生した、下水から発生する硫化水素で腐食した下水道管が原因で、大規模な陥没事故を受けたもの。その後も各地で、同種の陥没事故が起きており、実態把握と対策は喫緊の課題となっている。

米FRB 0.25%利下げ決定 年内にあと2回の利下げ想定

米国FRB(連邦準備制度理事会)は9月16、17日開いた金融政策決定会合で、雇用の下振れリスクが高まったなどとして、政策金利を0.25%引き下げることを決めた。利下げは2024年12月以来6会合ぶりで、現在のトランプ政権のもとでは初めて。
これによって政策金利は4%から4.25%の幅となる。また、会合の参加者19人による政策金利の見通しでは、年内にあと2回の利下げの想定が示された。

万博大屋根リング 閉幕後 北東200m残し市営公園に整備

大阪府・市、経済界、博覧会協会でつくる検討会は9月16日、大阪・関西万博の「大屋根リング」について閉幕後、北東部分200mを人が登れる原型に近い形で残し、リングとその周辺を大阪市が今回の万博を記念する市営公園として整備することで合意した。
改修などに必要な費用は、市の支出に加え大阪府の負担や、国の交付金や補助金などを充てる予定。

国連 ガザ地区でイスラエルが”ジェノサイド”の報告書

国連人権理事会の調査委員会は9月16日、2023年10月にパレスチナのガザ地区でイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まってから、2025年7月までの現地の人権状況について報告書を発表した。
調査委員会はこの中で、ジェノサイド条約に基づいて法的に評価した結果、6万人以上のパレスチナ人の殺害や、強制的な移住、人道支援物資に搬入阻止など、イスラエル側による行為はジェノサイド、集団殺害にあたると結論付けた。また、イスラエル当局や軍が、ガザ地区のパレスチナ人を破壊する意図を持っていると指摘している。そして、イスラエルのネタニヤフ首相が過去に行ったテレビ演説の発言などから、ジェノサイドを扇動したとしている。
これに対し、イスラエル側は強く反発している。

地価4年連続上昇 投資目的で不動産購入の若年層も

9月16日に発表された「都道府県地価調査」によると、全国平均の地価はプラス1.5%と4年連続で上昇し、東京圏や大阪圏の伸びは一段と拡大した。
こうした中で、若年層の間でワンルームマンションを投資目的で購入する動きも出ている。東京都内の投資用マンションの仲介会社によると、10年ほど前は20代の顧客は全体の3割余りだったが、今はおよそ6割にまで増えているという。ただ、こうした動きに対して、専門家はリスクを踏まえた判断が必要としている。

ドジャース大谷翔平選手 2年連続50号達成, 史上6人目

MLBドジャースの大谷翔平選手が9月16日、フィリーズ戦に投打の二刀流で出場し、50号を放ち、史上6人目となる2年連続シーズン50号を達成した。投手としては5回を投げ無安打無失点に抑えたものの、勝ち負けはつかなかった。チームは競り負け、大谷はメモリアルデーを白星で飾れなかった。
投手として5回、68球、フォアボール1、奪三振5の快投。163.6キロの自己最速に並ぶ、気迫の込もった投球をみせ、2勝目の権利を持って降板した。
MLBで2年連続シーズン50号を達成しているのはベーブ・ルイス、マーク・マグワイヤ、ケン・グリフィー・ジュニア、サミー・ソーサ、アレックス・ロドリゲスの5人しかいない。いずれも通算500号本塁打を超える長距離打者だ。

村竹ラシッド 世界陸上110mハードル5位入賞, 終盤失速

世界陸上の男子110mハードル決勝が9月16日行われ、この種目で日本選手初のメダル獲得を目指していた村竹ラシッド選手は13秒18のタイムで5位入賞を果たした。
パリ五輪で5位入賞した村竹選手は8月、自身が持つ日本記録を0秒12更新する12秒92をマークするなどコンディションは良かった。決勝では好スタートを切り、中盤まではメダル圏内に入っていた。だが、ゴール前グイと伸びた準決勝とは異なり、最終盤は本来の伸びを欠き、13秒18で5位のフィニッシュとなった。惜しいレースだった。

脱炭素燃料利用35年までに4倍へ 大阪で国際閣僚会議

大阪市で9月15日、34の国・国際機関が参加し、環境負荷の低いバイオ燃料や水素の利用拡大を議論する持続可能燃料閣僚会議が開かれた。
共同議長国の日本とブラジルが総括を公表し、脱炭素につながる燃料の生産や利用について、2035年までに2024年比で4倍以上に伸ばす目標を示した。また、自動車や航空機などの燃料に加え、製造現場での利用も促す方針を掲げた。