4月の訪日外国人旅行客304万人余 2カ月連続で300万人超

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、4月に日本を訪れた外国人旅行客は304万2,900人で1カ月として過去最多となった3月に続き、2カ月連続で300万人を超えた。
記録的な円安が進行していることに加え、桜(ソメイヨシノ)の開花時期にあわせて需要が高まったこと、東南アジアや中東でイスラム教の断食月、ラマダン明けにあわせて海外旅行の需要が高まったことなどがこの要因。
国・地域別にみると、韓国が66万1,200人と最も多く、次いで中国が53万3,600人、台湾が45万9,700人、米国が22万8,900人など続いている。

旧鳥貴族が2社と協業で合意 複数ブランドで海外展開視野

エターナルホスピタリティグループ(旧鳥貴族ホールディングス、本社:大阪市浪速区)は5月15日、同業2社と協業に向けた基本合意書を締結したと発表した。福岡市博多を中心に「焼とりの八兵衛」などを展開するnachibei crew(本社:福岡県糸島市)と、ミシュラン一つ星を獲得し続ける「焼鳥 市松」を運営するAO(所在地:大阪府八尾市)の2社。
エターナルホスピタリティグループの中核ブランド「焼鳥 鳥貴族」にミドルレンジ、ハイエンド焼鳥業態を加え、焼鳥を軸とした複数ブランドで事業拡大、海外展開を目指す。

CO2削減と経済性両立するフィルム包装材技術を共同開発

東レ、Dow、COMEX1、サカタインクス、SGK JAPANは5月15日、共同でプラスチック使用量自体を削減するとともに、印刷工程で発生するCO2を大幅に削減可能な「表刷りモノマテリアルフィルム包装材技術」を開発したと発表した。この包装材はリサイクル性、CO2削減効果に加えて、製造プロセスが短くなることからコスト削減や納期短縮につながることが期待される。
今後、各社はこの印刷技術で連携し、食品や日用品向けフィルム包装への標準化に向けて、流通やブランドオーナーに対して開発品の提案を進め、フィルム包装業界の環境負荷低減や持続可能な社会の実現を目指していく。

エーザイ認知症薬レカネマブ 米FDAに皮下注射製剤の申請

エーザイ(本社:東京都文京区)とバイオジェン・インク(本社:米マサチューセッツ州ケンブリッジ)は5月15日、早期アルツハイマー病治療薬レカネマブについて、米国で皮下注射製剤の承認取得に向けて、食品医薬品局(FDA)に対して段階的申請手続きを始めたと発表した。この段階的申請は、FDAによるFast Track指定を受けたことに基づくもの。

奈良県立医科大「軟骨伝導」イヤホン パソナが万博に導入

奈良県立医科大学の細井裕司学長が発見した耳の軟骨を通じて音を聞く「軟骨伝導」の仕組みを使ったイヤホンを、2025年の大阪・関西万博で人材サービスのパソナグループが導入すると発表した。同イヤホンは耳の入り口付近の軟骨を振動させることで音を伝える仕組みで、耳の穴を塞(ふさ)がないため、周囲の音も聞こえるメリットがある。
パソナが導入するのは来館者用とスタッフ用の2種類で、このうち来館者用のものは展示物の音声ガイドを聞いてもらうために使われるという。

ホンダとIBM EV向け半導体, ソフトウエア共同開発で覚書

ホンダは5月15日、米IBMと電気自動車(EV)に使う高性能半導体やソフトウエア開発の期間を短縮する共同研究で覚書を締結したと発表した。具体的には、処理能力の飛躍的向上と消費電力低減の両立を目指し、ブレインインスパイヤードコンピューティングやチップレットなど半導体技術の共同研究開発を検討する。

三越伊勢丹HD タイ・バンコクに高級スーパー出店

三越伊勢丹ホールディングス(HD)(本社:東京都新宿区)は5月14日、2024年度中にタイ・バンコクで高級スーパーを出店する方針を明らかにした。タイ大手財閥TCCグループが開発する大型複合施設「ワン・バンコク」に入居する。出店する高級スーパーの売場面積は約4,600㎡を予定。オフィスの開発や運営事業にも参画し、海外で百貨店以外の収益基盤を広げる。

かんぽ生命, 大和証券G 資本業務提携 資産運用分野で協業

かんぽ生命保険(本社:東京都千代田区)と大和証券グループ本社(本社:東京都千代田区)は5月15日、資本業務提携すると発表した。かんぽ生命が大和証券グループ傘下の大和アセットマネジメント(本社:東京都千代田区)による第三者割当増資を引き受け、大和アセット株の20%を取得し、持ち分法適用会社にする。両社は資産運用分野で協業する。かんぽ生命は一部の資産運用について、大和アセットに運用を委託する。

京都・葵祭 平安の”雅”「斎王代」ら新緑の都大路を行進

京都三大祭の一つ、葵祭が5月15日、京都市内で行われ、色鮮やかで”雅(みやび)”な平安装束姿のヒロイン「斎王代」ら約500人の行列が、新緑の都大路を歩いた。フタバアオイの葉で飾った武官や女官をはじめ、計40頭の牛馬などでつくる行列は全長約800mに及んだ。行列は京都御所を出発し、下鴨神社を経て上賀茂神社を目指す約8kmの道のりを行進した。
葵祭は下鴨、上賀茂両神社の例祭。6世紀の欽明天皇の時代に飢饉や疫病が流行したことを受け、五穀豊穣を祈ったことが始まりとされる。