ミュンヘン安保会議 米特使 ロシアにも”領土含めて”譲歩迫る

世界各国の首脳や閣僚が安全保障を巡り意見を交わすミュンヘン安全保障会議は2月15日、2日目の議論が行われた。ウクライナのゼレンスキー大統領が、米国のトランプ政権が戦闘の早期集結に向けて外交を活発化させていることを巡り、「ウクライナ抜きの交渉はあり得ない」との立場を改めて示した。また、トランプ政権のウクライナ特使を務めるケロッグ氏は「まず私たちは流血を止めなければいけない」とし、そのうえでロシアに対し、「掌握しているウクライナの領土も含め、譲歩を迫る」考えを示した。

岩屋外相 米ルビオ国務長官に「相互関税」日本の除外求める

岩屋外相は2月15日、訪問先のドイツ・ミュンヘンで米国のルビオ国務長官とトランプ政権が進める関税措置をめぐり、短時間、意見を交わした。この中で、鉄鋼とアルミニウムに25%の関税を課す措置の対象と、「相互関税」の対象にに日本を除外するよう求めた。そのうえで、日米両国の経済関係のさらなる強化に向けて、緊密に意思疎通を行っていくことを確認した。

トランプ米大統領 輸入自動車に4月からの関税を検討

米国のトランプ大統領は2月14日、ホワイトハウスで記者会見し、米国に輸入される自動車に4月2日ごろから関税を課すことを検討していると表明した。対象となる国や関税率などは明らかにしていない。すべての国々が対象になれば、米国への輸出実績が多い日本も打撃を受ける可能性がある。日本自動車工業会によると、2023年の自動車の対米輸出は148万台だった。

TOYO マレーシアでSAF製造プラント付帯設備建設を受注

東洋エンジニアリング(本社:千葉市、TOYO)は2月13日、子会社のToyo Engineering&Construction Sdn.Bhd.(以下、Toyo-Malaysia)が、マレーシアの国営石油会社PETRONAS Refinery and Petrochemical Corporation(PRPC)の子会社PRPC Utilities and Facilities Sdn. Bhd.から石油・石油化学コンプレックス Pengrang Integrated Complex(PIC)内でのOutsaide Battery Limit(OSBL)設備の建設プロジェクトを受注したと発表した。
東南アジア最大・最先端の石油精製施設および石油化学ハブの1つ、PIC内ではSAF(Sustainable Avietion Fuel、持続可能な航空燃料)を製造するバイオ精油所プラント建設がPRPCによって建設中。Toyo-Malaysiaはバイオ製油所プラントのOSBLに分類される付帯設備の設計、調達、建設工事を一括で受注し、プロジェクトを遂行する。建設地はマレーシアジョホール州ペンゲラン。

関西の24年休・廃業47.3%増の9,829社で過去最多更新

東京商工リサーチのまとめによると、2024年に関西2府4県で休・廃業または解散した企業は、前年比47.3%増の9,829社に上り、過去最多を更新した。2000年に調査を開始して以来、初めて9,000社を超えた。原材料高や経営者の高齢化・後継者不足などが主要因。
業種別にみると、飲食業を含むサービス業が2,998社と最も多く、建設業が1,461社、製造業が1,284社等となっている。

大阪市 24年リチウムイオン電池原因火災45件 5年で3.7倍に

大阪市消防局によると、2024年に大阪市内でリリウムイオン電池が使われた製品が関係する火災が45件発生し、この5年間で3.7倍に急増していることがわかった。内訳はモバイルバッテリーが14件と最も多く、次いで電動アシスト自転車のバッテリーが8件、スマートフォン・タブレット端末が6件、イヤホンやパソコン、充電式携帯型扇風機がそれぞれ2件などだった。
消防によると、リチウムイオン電池は落下の衝撃など外から圧力が加わったり、劣化でショートしたりして発火する怖れがあるという。

米国防長官「単独で中国抑止できず」日本などと連携強化

米国のヘグセス国防長官は2月13日、NATO(北大西洋条約機構)の国防相会合に出席した後の会見で、軍事力を拡大させる中国を巡り「米国だけでは中国を抑止することはできない」、また「中国共産党の野心はあらゆるところで脅威になっている」と述べ、警戒心を示した。そのため、日本、韓国、フィリピン、オーストラリアなどインド太平洋地域の同盟国などとの連携を強化していく考えを表明した。

奈良・桜井市「寒仕込み」三輪そうめんづくり 最盛期

奈良県桜井市でいま、特産の三輪そうめんの中でも、寒さの厳しいこの時期に生産される「寒仕込み」のそうめんづくりが最盛期を迎えている。同市内の製麺所では、軟らかい状態の麺を専用の機械を使って引き伸ばした後、さらに人の手で引き伸ばし、通常の半分、0.5ミリほどの細さに仕上げていた。
この時期は、寒さで熟成が緩やかになり時間が掛かるものの、通常より細くてコシがあることから”寒仕込み”の高級品として出荷される。現在生産されているものは、箱詰めした後、1年余り熟成させ、2026年の夏向けに全国に出荷される。
三輪そうめんは、およそ1300年前に大神神社に小麦を練ったものをお供えしたことが始まりとされ、細く、歯ごたえのあるのが特徴。

愛されたパンダ「永明」死ぬ 南紀白浜で16頭の子ども

和歌山県白浜町のテーマパーク、アドベンチャーワールドで2頭の牝との間で16頭の子どもをもうけ、パンダ界の”ビッグダディ”として人気を集め、愛された牡のジャイアントパンダ「永明(えいめい)」が1月25日、中国の繁殖研究基地で多臓器不全で死んだことが分かった。年齢は32歳。永明は、人間に例えると90歳を超える30歳になった2023年2月、中国に返還されていた。
永明、死の悲しい報を受けてアドベンチャーワールドでは、永明が過ごした施設の一角に献花台を設けている。