関西財界 今秋12年ぶり大型訪中団派遣へ 関係改善で協議

関西財界が今秋、大型訪中団を派遣することで調整していることが分かった。実現すれば、大型訪中団の派遣は12年ぶりとなる。中国の政府や経済界の幹部と会い、2025年大阪・関西万博への協力やビジネス環境の改善などについて話し合う。
メンバーは関西経済連合会(関経連)と大阪、京都、神戸の商工会議所、関西経済同友会、日中経済貿易センター、日中経済協会関西本部の7団体の幹部らで、50〜100人規模を想定している。団長は関経連の松本正義会長と大阪商工会議所の鳥井信吾会頭が共同で務める。

ジャンタル・マンタルが制覇 競馬のG1NHKマイルカップ

競馬の第29回NHKマイルカップ(G1、1600m芝、18頭出走)は5月5日、東京府中市の東京競馬場で行われた。2番人気に支持されたジャンタルマンタル(川田将雅騎乗)が1分32秒4で優勝し、1着賞金1億3,000万円を獲得した。同馬のG1制覇は2023年12月のジュベナイルフィリーズに続き2度目。川田騎手はこのレース2勝目、高野友和調教師は初勝利。
ジャンタルマンタルはこのレースで優れたマイラー資質を発揮した。好スタートから好位につけ、最後の直線で早めに抜け出し後続との差を一気に広げ、ゴール版を突き抜けた。1番人気のアスコリピチェーノが不利がありながら、進路をこじ開けて2馬身半差の2着。直線、中団から伸びた10番人気のロジリオンがさらに首差の3着に入った。

日本 アジア開発基金に1,620億円拠出 財務相が表明

鈴木俊一財務相は5月5日、アジア開発銀行(ADB)の年次総会で、貧困削減のため低所得国に開発資金を無償で提供するアジア開発基金(ADF)に、およそ1,620億円を拠出すると表明した。鈴木氏は「アジア太平洋地域は世界経済の成長エンジン」とし、気候変動の影響を受ける太平洋島しょ国のインフラ整備などを支援する考えを示した。

和歌山・白良浜海水浴場で5/3 ”本州一早い”海開き

和歌山県白浜町の白良浜海水浴場で5月3日、”本州でいちばん早い”と銘打った、恒例の海開きが行われた。同日は砂浜で安全を祈願する神事が行われた後、観光客や子どもらおよそ200人が集まり、テープカットを合図に一斉に海に飛び込む姿がみられた。午前10時の気温と海水温がともに22度で、訪れた人たちは一足早い夏を楽しんでいた。白良浜海水浴場は8月末まで開設される予定。

唐十郎さん死去, 84歳 アングラ演劇で絶大な人気誇る

アンダーグラウンド演劇の騎手として絶大な人気を誇り、数多くの独創的な舞台をつくり上げた劇作家で演出家、俳優の唐十郎さんが5月4日、東京都内の病院で急性硬膜下血腫のため亡くなった。84歳だった。
2003年に長崎・諫早湾の干拓問題から着想した「泥人魚」で多数の戯曲賞や演劇賞を受賞。小説家としては1983年に「佐川君からの手紙」で芥川賞を受賞している。また、2021年には文化功労者に選ばれている。

ミャンマー軍政の労働省が男性の海外就労手続き一部停止

ミャンマー軍事政権が男性国民の海外就労のための手続きを一部停止したことが分かった。複数の送り出し機関によると、軍政の労働省が地元の送り出し機関などを通じた求人票の処理を5月1日から凍結した。同省は一時的な措置とし、理由は明らかにしていない。
ただ、この停止が長引くと、日本との間で増えている旧「技能実習」や「特定技能」の資格に基づく渡航に影響が出る。同国では国軍が徴兵制を発効し、若者の国外流出が広がる中だけに、今回の措置、今後の見通しが不透明だ。

西田凌佑 初の世界挑戦でIBFバンタム級新チャンピオンに

国際ボクシング連盟(IBF)バンタム級のタイトルマッチが5月4日、大阪市内の会場で行われた。世界ランキング1位で挑戦者の西田凌佑選手が、チャンピオンでプエルトリコのエマヌエル・ロドリゲス選手に3−0で判定勝ちし、新チャンピオンとなった。
27歳の西田選手はフットワークを生かしたボクシングが持ち味だが、戦前は圧倒的に西田選手に不利な予想が多く、苦戦するとみられていた。

カブスの今永昇太 月間最優秀新人賞受賞 4勝, 防御率0.98

米大リーグの3.4月月間表彰選手が5月3日発表された。今季メジャー移籍したカブスの今永昇太投手がナ・リーグの最優秀新人賞を受賞した。5試合に登板して負けなしの4勝を挙げ、防御率0.98の好成績を挙げた。日本選手の同賞受賞は、チームメートの鈴木誠也外野手が2022年4月に受賞して以来。

子どもの数1,401万人, 43年連続減少 総人口比最低の11.3%

総務省の人口推計によると、15歳未満の子ども(男女)の数は4月1日時点で前年より33万人少ない1,401万人となった。減少は43年連続で、比較可能な1950年以降の減少記録を更新した。また、総人口に占める比率は0.2ポイント低下し、11.3%と過去最低となった。
子ども数を3歳ごとの区分でみると、年齢が低いほど少なくなっている。12〜14歳は317万人で、0〜2歳は235万人となっている。
総人口が減少をたどる中、生涯未婚者が増加し婚姻率が減り続けることを考え合わせると、出生率が低下し子どもの数は今後とも減少傾向が続くとみられる。
子どもの数は、1950年には総人口の3分の1を超えていた。その割合は1975年から50年連続で低下し、過去最低となった。一方、65歳以上の高齢者数の割合は29.2%に達し、最も高くなった。1950年の高齢者の割合はわずか4.9%だった。

日本・ブラジルが首脳会談 HV普及で政策協調の枠組み

岸田文雄首相は5月3日、訪問先のブラジル・ブラジリアでルーラ大統領と会談した。同国が生産するバイオ燃料と、日本が強みを持つハイブリッド車(HV)などの普及に向けた政策協調の枠組みをつくる方向で協議が行われた。脱炭素で協力を深める。
ブラジルは国際社会で発言力が増す新興・途上国の有力国の一つ。2024年の20カ国・地域(G20)で議長国を務める。