松野官房長官 ロシアの「輸入規制は不当」と非難, 撤回要求

松野博一官房長官は10月17日、ロシアが日本産水産物の輸入を制限したことについて、「国際的な動きに逆行するもので、撤回を強く求める」と批判した。また、「科学的根拠に基づかず、輸入規制措置を強化することは不当だ」と語った。日本はロシア側からの対話や資料提供の要請に丁寧に対応してきた。ところが、「ロシア側は反応することなく、規制を強化した」と非難した。

高速道路 耐震補強必要な橋梁の9割で工事未完了 会計検査院

会計検査院の調べによると、東日本・中日本・西日本・本州四国連絡高速道路の4つの高速道路会社が管理する高速道路1万7,000余りのうち、耐震補強工事が必要な橋梁4,454カ所のうち昨年度末時点で完了したのは449カ所にとどまり、9割の4,005カ所の工事は完了していないことが分かった。このうち、7割近い3,059か所の橋梁については工事の契約も行われていなかったという。
会計検査院は、高速道路は大規模災害時の避難や救助活動のための緊急輸送道路に位置付けられているとして、4者に対しより効果的な整備方法を検討するよう求めた。

28年ロス五輪に野球・ソフトボール復帰 クリケット等5競技追加

国際オリンピック委員会(IOC)は10月16日、インド・ムンバイで総会を開き、2028年ロサンゼルス五輪の追加競技として大会組織委員会から提案された野球・ソフトボール、、フラッグフットボール、クリケット、ラクロス、スカッシュの5競技を一括承認した。野球・ソフトボールは2大会ぶりの復帰となる。クリケットは128年ぶり、ラクロスは120年ぶりのそれぞれ復帰。フラッグフットボール、スカッシュは初実施となる。

ラグビーW杯 ベスト4決定 南ア, イングランド, アルゼンチン, NZ 

ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会は10月16日、ベスト4が出揃ったた。先にベスト4進出を決めたアルゼンチン、ニュージーランド(NZ)に加え、開催国フランスを破った前回大会王者の南アフリカ、フィジーとの接戦を制したイングランドの4カ国が準決勝に進出した。準決勝はアルゼンチンVSニュージーランド、南アフリカVSイングランドで争われる。

谷村新司さん死去、74歳 リスタート”アリス”の活動叶わず

代表曲『昴』『冬の稲妻』など多数のヒット曲で知られる歌手、谷村新司さん(74)が10月8日に亡くなったことが16日分かった。谷村さんのスタッフが運用する公式X(旧ツイッター)で伝えられた。葬儀は15日に近親者のみで執り行われた。谷村さんは3月に急性腸炎の手術を受け、療養中だった。
谷村さんは1972年、アリスとしてデビュー。昨年、活動50年を迎えてアリスの記念ライブ「ALICE GREAT 50(FIFTY)」を有明アリーナで開催。谷村さんはアリスのメンバー、堀内孝雄、矢沢透とともに、ここからリスタートして10年続けよう目標を立て楽しみにしていたが、その夢は叶わなかった。

中国・広州交易会10/15開幕 3万社弱が出展 貿易商談会

中国最大級の貿易商談会「中国輸出入商品交易会(広州交易会)」が10月15日、広東省広州市で開幕した。同商談会には中国の家電や日用品などのメーカーを中心に計3万社近くが出展する。バイヤーをはじめ海外からも数多くの担当者らが訪れる。競って製品を販促、アピールし、輸出拡大につなげる。近年にない経済減速下での広州交易会だけに、商談の行方は不透明だ。

リバティアイランド牝馬3冠達成 秋華賞V 圧倒的人気に応える

第28回目を迎えた3歳牝馬3冠レースの最終戦、秋華賞(2000m芝、18頭出走、G1)が10月15日、京都競馬場で行われた。春競馬の桜花賞、オークスを頭抜けた強さで優勝し、圧倒的1番人気に支持されたたリバティアイランド(川田将雅騎乗)が2分1秒1で制し、牝馬3冠を達成した。1着賞金1億1,000万円を獲得した。この結果、同馬の全成績は6戦5勝、重賞はすべてG1で4勝目。川田騎手、中内田充正調教師はいずれもこのレース初勝利。牝馬3冠は史上7頭目。
リバティアイランドは中団待機で末脚をため、最後の直線に入る手前から一気に加速、先行馬群に取り付き、少し早いとも思われる仕掛けで力強く先頭に躍り出て、そのまま危なげなくゴール板を通過した。1馬身差の2着に3番人気のマスクトディーヴァ、さらに2馬身1/2差の3着に2番人気のハーパーが入った。

コメ兵HD 香港の2連結子会社を再編 グローバル展開加速

コメ兵ホールディングス(本社:名古屋市中区)は10月13日、香港の連結子会社BRAND OFF LIMITED(以下、BRANDO OFF HK)と、KOMEHYO HONG KONG LIMITED(以下、KOMEHYO HK)について、BRAND OFF HKを存続会社として合併すると発表した。これにより、同社のグローバル展開を加速し、海外ブランドリユース市場におけるシェア拡大とリユース文化を形成することで企業価値の向上を目指す。両社の合併契約締結および効力発行日は2024年3月の予定。

クマによる人身被害 過去最悪ペース 4〜9月 15道府県で109人

環境省のまとめによると、クマによる人身被害が過去最悪ペースで発生している。4〜9月の速報値で東北を中心に15道府県で計101人に上り、月別統計を取り始めた2007年度以降の同時期比で最多となっている。被害発生状況をみると、秋田28人、岩手27人、福島13人、長野9人、北海道3人などとなっている。北海道はヒグマ、本州以南はツキノワグマによるもの。
昨年秋は餌となるブナの実やドングリが十分あったため、子グマの個体数が増えた一方、今秋は木の実が凶作のため人里はじめ住宅街まで下りてくるケースが増えている。今後も冬眠の準備で活動が活発になることから、各自治体では注意を呼びかけている。