ゼレンスキー氏 安保理でロシアを批判 独自和平案を提示

ウクライナのゼレンスキー大統領は9月20日、同国を巡る国連安全保障理事会の特別会合に出席し、自国への侵攻をを続けるロシアを批判した。また、独自の和平案を提示するとともに、国連改革についても言及した。
和平案についてゼレンスキー氏は、独立直後の「ウクライナの1991年時点の国境までロシア軍とロシア艦隊が完全に撤退するよう呼び掛ける」と述べた。そのうえで、ウクライナによる自国国境と、黒海とアゾフ海を含む排他的経済水域(EEZ)の完全な管理再開を求めた。
また「国連総会に安保理で行使された拒否権を覆す力を与えるべきだ」と訴えた。このほか、安保理について、アジアがより幅広く代表されるべきだと指摘。「日本やインド、イスラム諸国が常任理事国として参加できないのは異常だ」などと語った。

8月の派遣時給 三大都市圏で4.3%上昇し1,680円, いぜん強含み

人材サービス大手のエン・ジャパンのまとめによると、8月の派遣社員の募集時平均時給は三大都市圏(関東・東海・関西)で、前年同月比70円(4.3%)高の1,686円となった。求人は経験者やスキルを持つ人材を中心に活発で、人材確保の動きが熱を帯びている。契約更新の時期に差し掛かる9月末を前に、時給はいぜん強含みの情勢だ。

浦和の24年度天皇杯参加資格剥奪 JFA サポーターの暴力行為で処分

サッカーJリーグの浦和が2024年度の天皇杯全日本選手権の参加資格を剥奪された。日本サッカー協会(JFA)の規律委員会が9月19日付で科した処分。浦和の70人以上のサポーターが、名古屋に0−3で敗れた8月2日の天皇杯4回戦の試合終了後、フィールドに乱入。相手サポーターや警備運営スタッフを威嚇するとともに、器物を損壊するなど大きな混乱行為をはたらいたため。

米マリオット インドネシア新首都ヌサンタラに3ホテル開業へ

ホテル大手の米マリオット・インターナショナルは、現在のジャカルタに変わる、土地開発をはじめインフラから整備・建設中のインドネシアの新首都「ヌサンタラ」に3つのホテルを開業すると発表した。現地の不動産大手パクウォン・シャティとホテルのマネジメント契約を締結したと発表した。発表によると、マリオットは「フォーポイントバイシェラトン」「ウェスティン・ホテル&リゾーツ」「トリビュートポートフォリオ」の」3ブランドを展開する。

オリックス パ・リーグ3連覇 関西勢59年ぶりセ・パ ダブルV

プロ野球オリックスは9月20日、本拠地の京セラドーム大阪での2位ロッテとの直接対決に6−2で逆転勝ちし、3年連続15度目(阪急時代の10度を含む)の優勝を果たした。球団のパ・リーグ3連覇は阪急時代の1975〜1978年に4連覇して以来。
セ・リーグはすでに阪神が制しており、関西勢の両リーグ制覇は1964年の阪神と南海(現ソフトバンク)以来59年ぶり。

東芝へのTOB成立 約79%が応募 年内に上場廃止 JIPで再生へ

東芝は9月21日、日本産業パートナーズ(JIP)など国内連合によるTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。TOBは1株4,620円で、8月8日から9月20日まで30営業日をかけて実施。応募比率は78.65%となり、成立条件だった66.7%を上回った。今後、株主総会などの手続きを経て、残りのすべての株も取得し、年内にも上場廃止となる見通し。これにより、JIP陣営の傘下で再生を目指す。同社は不正会計や巨額損失に加えて、物言う株主との対立など経営混乱が長引いていた。

8月の訪日外客数215万6,900人 2019年同月の85.6%に回復

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、8月の訪日外客数は2019年8月比85.6%の215万6,900人だった。回復率で前月を上回り、新型コロナウイルス禍後、初めて8割を超えた。主要地域の動向をみると、23市場中、13市場で2019年8月の訪日外客数を上回っている。香港、インドネシア、フィリピン、米国、カナダなどで増加している。インバウンド需要の回復が鮮明になってきた。

8月のコンビニ売上高6%増で初の1兆円超え 18カ月連続前年超え

日本フランチャイズチェーン協会(所在地:東京都港区)が9月20日発表した8月のコンビニエンスストアの既存店売上高は、前年同月比6.1%増の1兆28億円だった。前年実績を上回るのは18カ月連続。8月として初めて売上高が1兆円を超えた。既存店客数は5.1%増の13億7,431人と8カ月連続でプラスとなった。既存店客単価は0.9%増の729円で、11カ月連続で前年実績を上回った。

東京都市大 変換効率30%に迫る、曲げられる太陽電池を開発

東京都市大学(所在地:東京都世田谷区)の石川亮佑教授らのチームは9月19日、エネルギー変換効率が30%に迫る曲げられる「ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池」の作製技術を開発したと発表した。
今回開発した作製技術は、ボトムセルであるシリコンヘテロ接合太陽電池のシリコンウエハー厚を83μm程度まで薄くするもの。これによりペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池に、フレキシブル性を付加するとともに、軽量化も達成し、湾曲屋根やビル壁面など従来の太陽電池では設置困難だった場所への設置を可能にする。